ハイスクールDxD 書き換える者    作:裕 紫翠

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遂に日曜投稿してやりました
あ、前回の最後に出てきた次回予告とは全く関係ないですよ
それでは、どぞ(っ´∀`)っ


デートのためのデートです!

 

この世界で生きること、それは同時に多くを悩み多くを失うこと

それは多くの幸せなを望むこと

 

俺はあの世界で何を得ることが出来たのだろう

多くのアニメやラノベで見た、自分の様に大切なものを失った主人公たち。

けどその多くは幸せな最後を迎えている

 

俺はどうだろうか...あいつは俺といて幸せだっただろうか

 

 

 

 

 

 

 

先ほどイッセーから聞いた話では

学校からの帰り道にいきなり「付き合ってください」だそうだ。

その時のイッセーはいきなりの告白で舞い上がっていたらしく、ついOKを出してしまったらしいが、冷静に考えて見るとなんで告白されたのか心当たりがないらしい

だから、「お前よく絡まれたりしている女子助けるだろ、それでいて他校の女子ですら助ける様な事をするんだからその時助けた子の一人じゃねぇの?」と答えた

原作知識を殆ど失った俺でもその時のイッセーが凄い幸せそうだったのはよく覚えている。俺も同じ様な事があったから

 

その後、俺や松田、元浜にはなんと言いたいか

気になって聞いてみた。そしたらコイツ満面の笑みで

「俺は勝った!」と言い放ってくれたのだ

咄嗟に殴ってしまった俺は悪くない、しかも顔じゃなかったんだ感謝してほしいね

 

「あー疲れた」

イッセーとの稽古(という名のイジメ)をして帰って来た所だ

帰って来たと言っても家の敷地で稽古してたんだけど

「おかえりにゃん。イッセー君強くなってたにゃん?」

「あぁ、彼女が出来たらしい。前より生き生きしているよ」

「そう、彼女が―――――ニャン!?」

黒歌、だいぶ家に慣れてきたよな。

黒猫の状態で学校にもよく忍び込んで来るし

リアスに見つかったらどうすんだ?と聞いたことがあるが

仙術で気配を自然と同化させているから普通なら気づかないらしい

 

「ねぇ、瑚太郎。今イッセー君に彼女が出来たって言った?」

「あ、ああ確かにそう言ったけど」

な、なんだ黒歌が凄い勢いで近づいてきたぞ

 

「デートは!?」

「ら、来週の日曜日だそうです」

「計画、プランは!!?」

「ま、まだだそうです」

本当に何なんだ、女子はこの手の話が好きというのは聞いたことがあるけどこんなに凄いのか

 

「じゃあ、私達が考えるにゃ!!」

「はい」

咄嗟にそう応えてしまったが具体的には何をするのだろうか

「もしかして―――」

 

 

 

という訳で今日は土曜日。来週にはイッセーがデートをすると言うので俺と黒歌でデートすることになった

意味が分からない?

ノープランのイッセーのために俺と黒歌が代わりにプランを考える事になり、プランの為にという名目でデートすることになった

黒歌の正体はバレるとまずいので俺とお揃いで認識に齟齬が生まれる手作りのリストバンドをプレゼントした

 

現在、午前9時駅前のオブジェの前で待ち合わせをしている

今は8時45分だからあと15分か。

こういうのって結構緊張するな

普段、一緒に暮しているのにこうやって同じ時間に違うタイミングで顔を合わせるなんて―――っと来たみたいだな

 

一つに結わえられた髪

いつもの様な着崩した黒の和服ではなく

肩の出た服、少し大きい男物のジーパン

.....っておい。全部俺の服じゃねぇか

「瑚太郎、ごめん待った?」

「黒歌」

「にゃん?」

「服屋行こうか」

 

お店を出たのは11時でした

とりあえず近場の服屋に駆け込んだのだか

黒歌の下着攻めに遭い店員さんを呼んだら

今度は黒歌が着せ替え人形の様になりとても大変そうだった

黒歌の服だけでかなり時間を使った。その間に俺も少し買い物が出来た

 

モデルが良かったおかげで店員さんがこぞって集まり色々なコーディネートをされていた

今の黒歌の格好は

カットソーという黒い服の上に灰色の薄いカーディガン

ショートパンツの下にタイツを履いているらしい

服はよく分からない

途中で気づいたのだがショートパンツの上の所に猫の刺繍が施されていた。可愛いな黒歌

ただ、財布が少し軽くなった

 

本当は映画を見る予定だったのだが残念ながら時間がなかったのでカラオケに行った。

昼は近くのファミレスに寄った

他にも、アクセサリーショップやゲーセンなどデートの定番と呼ばれる場所に行ってみた

 

休日でもあるせいで俺たち以外にもデートをしているカップルは沢山いた

こちらを見ていた彼氏の顔を引っぱたいている彼女の姿をチラホラ見かけたが、あれはいったい何だったんだろう

今は少し小高い丘の様な所にいる、人気(ひとけ)は少ないがここからの景色は俺が知っている中でも最高だ

特に夕方の日の入り時が

 

「うーん、今日は楽しかったにゃ」

黒歌は気持ち良さそうに伸びながらそう呟いた

「それなら良かった」

「ただ最初のお店はちょっと戸惑ったにゃ」

「まあそれはいつもと違う可愛さを持った黒歌が見れたから良しとしますか」

「もう!からかっちゃダメにゃ」

別にからかってないんだけどなぁ

 

『お二人とも今日は楽しそうにしておられましたな』

『私は黒歌ちゃんが楽しそうにしてたからそれでいいと思う』

お前ら今日はありがとな

『いえ』『デートの邪魔なんて野暮な真似はしませんよ』

今日1日中静かに過ごしていてくれたこの2人にも感謝だ、と言っても普段も神器の調整で殆ど喋る事がないのだが

 

「ねぇ、瑚太郎」

「どうした?」

黒歌が元気よく俺の事を呼んだ

 

「この街にはこんなに素敵な景色の見れる場所があるんだね」

「あぁ、俺のお気に入りの場所だ。気に入ってくれたか?」

「もちろんにゃ」

気に入ってくれたみたいで良かった

「なぁ、黒歌」

「どうしたにゃん?」

「また一緒に来ような」

「―――うん...」

嗚咽混じりに返事をした黒歌は少しだけ小さく見えた

嬉しかったのかな、そうだといいな...

 

「そうだ黒歌」

「にゃん?」

俺は黒歌に渡したい物がある。そう言って紙袋を差し出した

 

「これは...」

袋の中に入っていたのは黒猫をかたどったネックレスだ

「黒歌にプレゼント。リストバンドはただの認識齟齬だけの道具だから。俺から黒歌にちゃんとした物を贈りたくて―――いやだったかな?」

「そんな事ないにゃ、ありがとう」

黒歌にネックレスを着けてみて貰った。凄く綺麗だった

その日の黒歌はとても嬉しそうで、夕日なんかよりもずっと美しかった

 

 

 

〜黒歌side〜

今日は、ご―――瑚太郎とデート

自分でもかなり強引に誘ったつもりだったけど

瑚太郎は嫌な顔をせずにOKしてくれたにゃ、ただ私の正体がバレたら不味い。って理由でお揃いのリストバンドをくれたにゃ

瑚太郎は認識齟齬だけと言っていたけどそれだけじゃない

仙術で編まれた特別なリストバンド、これに触れるだけで体の疲れが取れていくにゃ

 

それはいいとして、そもそも瑚太郎とデートに行くなんて考えもしなかったから服がないにゃ。こういう時は―――

 

「瑚太郎、ごめん待った?」

ふふん、どうだにゃ。ビックリしたにゃ?

瑚太郎は私の姿を確認すると直立不動のまま硬直していた

しばらくの間フリーズしていた瑚太郎は

ハッとした様子で我に返ると私を服屋に引っぱっていった

 

 

服屋での出来事は絶対に思い出したくないにゃ!

 

デートとしてはとても短かったけど最後にいい事があった

瑚太郎からプレゼントをもらったにゃ

黒猫のネックレスでとても似合ってるって褒めてくれたにゃ

 

.....でも、また言えなかったにゃ

どんなに瑚太郎が強い人間(・・)だとしてもきっとまた迷惑をかけてしまうから。

出て行くって言わないといけないのにそれが出来なかったにゃ

きっとこれから先また同じ様な事があっても言えないと思う

だってあの時瑚太郎は―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――って言ってくれたんだにゃ

 




どうでしょうか
作者はデート経験皆無なので完全に適当になったのですがそれっぽく書けてたかな?(デート内容ほぼ無し
最後にはどんな言葉が入るのかはそのうち投稿されるであろう番外編をご覧下さい


タグにメインヒロインは黒歌って付けた方が良いかな?

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