回数を重ねる度にどんどん文字数が伸びております。
ナメクジこと紫翠です。
本来は時期的に勉強とかしないと行けないですが、どうしても書き上げたかったので。はっちゃけました。
と言っても殆ど書き上がっていたのですが。まともに時間が取れなくてこの時期になったのですが。
まあ、私のくだらない近状報告は塩を振って溶かしておいて。
今回のお話を
どうぞ!(っ´∀`)っ
祐斗が敗れイッセーは勝った。
教会組にゼノヴィアしか勝てなかったから俺との勝負はお預けだな。と言うとゼノヴィアがしつこく食いついて来るもんだと思っていたが思っていたよりもあっさりと引き下がった。と言ってもそもそもリアスがさせてくれなかったと思うけど
今、その二人はこの部室にはいない。そもそも先程の勝負をした時点ですぐにここから離れる予定だったらしい。なんか、他の教会からの
なんだ、別に二人だけじゃなかったんだ。と思いながら「気をつけろよ」と一言だけ言って見送った。
まぁ、どうせ残りの神父?悪魔祓いはもう死んでるだろうしな。
一応銀髪の協力者から逐一報告は受けている。その時に明らかに使い手の力量が不足している
俺達は今部室にいる。もう日も落ち始めて当たりは暗くなってきている。さっさと帰ろうとは思ったのだが、せめて祐斗が目覚めるまではここにいて欲しい。とリアスから頼まれてしまったので取り敢えず起きるまでは待っている事にした。
当の本人は未だ眠ったままだ。アーシアの治癒魔法で傷や痛みはなくなったものの精神的な物の影響かまだ目を覚ましていない。
…………こうして安らかに眠っている祐斗を見ていると無性に怒りが湧いてくる。昔の自分を見ているみたいで、復讐に囚われ飲み込まれた時の俺によく似ているから。八つ当たりだ。って分かっちゃいるだけどやりきれない気持ちになるのは変わらなかった。
何故そう思うのか、と問われれば昔助けてくれた友人に言われたある言葉が今の状況によく似ているからだ。
その時に言われた言葉が『お前さ、寝てる時だけは幸せそうだよな。夢の中だけでも復讐の事を忘れてくれてよかったよ。俺は何もしてやれないからな』だった。
当時の俺はそんな事を信じる余裕も心もなかったけど、その時と今のこの状況をみて良くわかると思った。1度でも囚われてしまえば周りはもちろん、前だって見えなくなってしまうから。
俺と祐斗はよく似てる、ただ違うのは状況と環境だけだ。
祐斗には明確な仲間がいる、助けてくれる人達がいる。なんなら俺もいる。普通なら幾分か精神的には余裕がある筈。ただその代わりと言ってか環境が最悪だ。復讐対象が目の前にある。と言うことはつまり何時でも復讐を実行出来ると言う事。
そんな状況で人間が感情を爆発させそうになった時、それを理性で縛り付ける事が出来る人間なんてほんのひと握りだと俺は考える。
誰しもが自分の憎い相手が復讐対象が目の前にいて自分は力を持っていると勘違いをしていたのなら、迷わず殺すだろう。
感情なんてものは自分の理性だけで抑えきれるものじゃないんだから。
俺もそういう立場の存在だ。リアスの時も然り、先程のアーシアの際も然りと言った風に基本的に俺は感情で動く。そこに損も得も考えてはいない。そんな事してたら感情で動いてなんかいられないしな。
祐斗のはそうだな。どこかで成長を辞めてしまった中学生みたいな所だろう。幼い時に憎しみを植え付けられ、それを持ったまま中途半端に大人になりかけている。復讐は悪い事ではないがそれ以外の原動力を持っていない人間に訪れるのは一本線の破滅だけだ。
復讐以外にも何か一つでも原動力があれば簡単に破滅する事はない。例えそれがあったとしても自覚していなければないも同然だ。
俺と祐斗の明確な違いはそこだ。俺はほかの原動力を全て失った状態で復讐をした。でも祐斗は違う。まだ
「……──ぅうん───っ!!」
「祐斗!!」
「あらあら、おはようございます。漸くお目覚めになりましたのね」
「おはようございます。木場さん」
「おはようございます、祐斗先輩」
「ったく、遅せぇぞ木場。夜が明けちまうぞ」
「みんな………あの二人はどこに行ったんですか?」
起き抜けに聖剣使い二人を探すたァ。こりゃ、かなり深く根付いてんな。良くここまで執着出来るよ本当。復讐者ってすげぇよな。
「彼女たちだったらもう居ないわ、残りの神父と合流しないといけないらしいらしいの、連絡がないからもしもの事があるかもしれないって言ってね」
「………だとしたらもう手遅れですね」
「どういう事?教えてちょうだい」
「うふふ、私もちょっと気になりますわ」
おぉ………リアスと朱乃が怖ぇ。とんでもねぇ目付きだ
「……昨日、銀髪の神父と遭遇しました。イッセーくんと教会に行った時に出会ったあの不思議な神父です」
「アイツまだこの街にいやがったのか、クソっ次会ったらぶっ飛ばしてやる」
え?なんかイッセーめっちゃイラついてないか?
アイツ何したんだよ、すっげー気になるんだけど。確かに煽ったとは聴いたけど。詳しく聞いとくべきだったか?
(次の定期報告の時でいいんじゃないでしょうか、急ぎと言うわけでもないですし)
それもそうか、あんま気にかける必要も無しだな。
「…………やつは聖剣エクスカリバーを持っていました。そして僕の目の前で神父と思しき人は斬り殺されました。おそらくその神父が聖剣使いだったのではないかと思います」
うんうん、その考察は正しいぞ祐斗。俺はどんな奴なのか全っぜん知らないけど。
「どうしてそう思うの?」
「エクスカリバーの試し斬りと神父狩り、この二つから奴が聖剣を盗んだコカビエルと繋がっているのは明らかですね、その上で聖剣を集めている何ををしているのかは気になりますけど。まぁ、僕としてはエクスカリバー以外別にどうでもいいんですけどね」
(…………主、このままで良いのですか?彼の目貴方にそっくりですよ。記憶に残っていたあの暗い目をしていますよ?)
………………様子見だ、祐斗にはここで覚醒してもらわないと困る。だから俺が下手になにかする訳には行かないんだよ
「祐斗、あなた───」
「なんです?部長。ああ、勝手な行動は許さないとかそういう事ですか?」
「それは──そうよ。貴方はこの私の下僕なの、勝手な行動は謹んでちょうだい。あなたの考えている事はよく分かるけれども───」
リアス、それは、その言い方は駄目だ───
「──僕の考えている事が良くわかる?貴方に僕の気持ちの何が分かるんですか!?悪魔で、貴族で、主である貴方に僕のこの気持ちの何が分かるって言うんですか!」
「──っ。それは、聖剣が──」
悪手に悪手を重ねるか………
「そうですよ、でも貴方に僕の考えは、この気持ちは、復讐心なんて絶対に分からないでしょう?何もかも最初から持っているあなたが僕の何が──「俺はお前の気持ち、よく分かるな」分かるって………はァ?」
これ以上リアスと口論はだめだ、溝が深くなり過ぎる。
唯一の居場所を見失い兼ねないから。だから俺が────
「祐斗、俺にはお前の気持ちが、復讐心が良くわかると言ったんだよ、聞き返すなよ?」
──俺が溝を作る前に埋めて、繋ぎ留めてやるしかない。例え敵愾心を持たれたとしてもだ。
「──けるな」
「ん?」
ガッ!!
胸ぐらを掴ま───「うおっ!」
「祐斗!?」「木場!?」「木場さん!?」「先輩!」「あらあら」
みなそれぞれに反応を返す。思い通りに行ってて面白いな、なんか。胸ぐら掴まれてなきゃの話だけど。
「ふざけるな!!君に僕の気持ちがわかる?復讐がわかる?何だよそれ、おかしいだろ!?大戦の英雄で、失う前に何もかも救ってしまえる君に復讐?ありえないだろ!」
確かに、今の俺はそうだ。でもそれだって完璧じゃない。
「復讐なんて知りもしない癖に、わかった様な事を言わないでくれ!」
だが祐斗お前の言い分は的外れにも程がある。
「復讐を知りもしない?祐斗、もう一度、言うぞ、俺は、お前の
祐斗に眼を向けながら
「「「「「瑚太郎(くん)(さん)(先輩)?」」」」」
「何度言ったって────っ!!誰、誰なんだい?君は」
傍から見れば突然目の前にいた人物が違う人にすり変わった様に見えるだろう。だが目の前にいるのはどちらも俺だ、天王寺 瑚太郎という人物の名前と容姿を借りていた俺が、本来の俺を表に出しただけ、顔の形が変わっただけ。
「天王寺 瑚太郎お前らの前でそう名乗ってる人物だよ、顔くらい幾らでも変えられる。それだけだ。で、俺の
「眼?目なんて………………」
目を合わせた直後、吸い込まれる様に意識が無くなった祐斗立ってはいるが目に光はない。
「………ごめん」
「理解したな?一応、謝罪しておくよ。済まない、軽率な行動だった。
少しして祐斗がコチラに戻って来たのを確認した後に、顔の輪郭を元に戻し、氷を割って見せる。ほらこれで
さて、やりたい事はやったし、リアスとの溝が深まる様なことは無いだろう。祐斗が俺の事をどう思うかは勝手だが。
俺は帰る。というか帰りたい。
今日の料理当番はアンと黒歌なので飯の心配はしていないが。少しやりたい事が、というかやらなければならない事ができたから早く帰りたい。
「待ってくれないか?………」
「どうした、何か聞きたい事でもあるのか?」
特に答えてやる必要も無いので鞄を持って扉に向かう。返事くらいは返すけどな。
「そんなところ……だね。君にとっての復讐ってなんなんだい?」
ピタッ
……………………それは。
「………そうだな。一つ、昔ばなしをしてやるよ」
「?」
疑問、この場にいる全員から感じる何故昔ばなし?と言った所だろう。まあ、良い機会だし掻い摘んで話してみるか
「まぁ、聞けって。ある所に平凡でなに不自由ない普通の生活を送っていた青年がいました」
無言、反応はない。他のみんなもそうだ、ただ一つ言えるのは祐斗は俺を物凄い形相で睨んでる。
「そんな平凡な彼でしたが名前に肖ったとても強力な能力を持っていました」
「『彼』はとある事件でその力を覚醒、解放しました。彼のその力は凄まじいものでしたが、最後には失ってしまいました」
「事件は無事に解決しましたが、その青年は呪われていました」
「その呪いは、自分を周囲の人間を、大切なものを、全て不幸にする呪いでした」
「そんな『彼』は呪いに抗いました。でも勝つ事が出来ず。大切な人を、仲間を、家族を、友人さえも、失ってしまいました」
「『彼』は恨みました、呪いをかけた相手を、その呪いに勝てなかった自分自身を、生きている世界そのものを」
「『彼』は復讐を誓いました。呪いをかけた相手にはどう足掻いても勝つことは出来ません。じゃあどうするか、『彼』は考えました」
「その結果、『彼』は自分のいた国で罪を犯した者を、悪として生きる人間を根絶やしにしようと殺戮を始めました」
「そうして少しずつその国から人口が減って行きました。当然指名手配犯をされ、お尋ね者となりました」
「それで、どうなったんだい?その『彼』は」
「俺も、少し気になる」
「続き話してもらってもいいかしら?」
あぁ、勿論この間お前達みんなに話した時のでっち上げた話とは全く違う
「そんな彼は最後に遊園地で爆弾を大量に持ったテロリストと対峙しました。その男にも家族がいましたが、『彼』と同じように失ってしまっていたのです」
「『彼』はそんな男を助けたい、と思いました。でもそんな事は出来ません。それでも考える事を諦めませんでした」
「考えた末に『彼』はそのテロリストを倒して爆弾を奪い去って行きました」
「その、彼はどうなったの?」
質問者は自信なくオドオドとして、普段の彼女とは違う普通の女の子のように見える。
そんな様子で、リアスがとても不安そうな顔でこちらをみてくる。
大方、この話の先が読めたんだろうな。読み取る力はキングに最も必要な力だと俺は思うぞ。他のやつでも状況が状況だから、どんな最期になるのか大体想像はつくだろうけど。
「さぁどうなったんだろうな?その爆弾を使って殺戮を続けたかもしれないし、或はどこかで野垂れ死んだかもしれない。まぁそんな事はどうでもいいだろう」
「どうしてそんな昔ばなしをしたんだい?」
「俺にとっての復讐と言われたら『俺』じゃない知っている経験か『俺』自身の事のどちらかを言うしかないからな。まぁ、一言で言ってしまえば俺にとっての復讐は「世界を敵に回してでも自身の想いを最後まで貫き通すこと」だと思うぞ。って言いたかったんだよ。遠回しで悪いな。そろそろ本当に帰るな。じゃあな」
扉の前、ドアノブに手をかけようとしたその直後、一つ伝えたい事があるのを思い出した。
「あっ、そうだひとつ忘れてた。祐斗、お前とそいつの違いを教えておいてやるよ」
「僕と『彼』の違いの事かい?」
「ああ、そうだ。祐斗はもっと周りに迷惑を掛けてもいいんじゃないか?『彼』にはそれが出来なかった事だからな。それだけだ、じゃあな」
もう誰に止められる事もなく、俺は部室を出た。
─祐斗side─
彼が、瑚太郎君が帰ってしばらくして、僕もこの場を去る事を決めたただ、少しだけ、少しだけ期待をして
「すみません、僕も帰りますね」
そう言うと誰かが引き止めてくれると思った。
「待てよ。木場」
「なんだい?イッセー君」
ほら、やっぱり君が止めてくれる。
「お前、明日もちゃんと学校来るか?」
「?ああ、登校ぐらいするさ部室にはもう来ないかもしれないけどね」
「なら良かった。また明日な木場!」
僕は何も言わずに部室を去った。もう、僕を引き止める様な言葉は掛けられなかった。
全く本当に君って人は、イッセー君。君は特に深く考えて言った訳じゃないんどろうけど。それでも、まだ僕は君の仲間なんだね。
部室を出てからも。しばらくぼんやりと、ただ街中を歩いているだけだった。いや、正確には考え事をしながら街中をぶらついていた。と言っても傍から見ればどちらも一緒だ。
考えていたのは『彼』の『瑚太郎君』の事
あの目を合わせた瞬間に見た光景。
あれは君の記憶なのかい?
平凡で、でも毎日を幸せに過ごしていた『彼』がどうしてあんな目に会わなくちゃ行けないんだい?
あれは君自身なのかい?
呪いは最後、どうなったんだい?
僕は君になんて謝ればいいんだい?
謝ったところで許してくれるだろうか。復讐じゃ足りないくらいの恨みと怨みを積み重ねて来た
君は『彼』と『僕』の違いを教えてくれた。
『彼』は全てを破壊された。僕はまだ迷惑をかけられる人達がいる。
それはつまり、復讐に他のみんなも巻き込めと言っているのだろうかでも、そんな事君が許すと思えない。
いや、頼ってもいいのだろうか?僕なんかが、仲間を傷つける様な事を、部長を裏切ってしまったのに………
その日、結局考えはまとまらなかった。
─瑚太郎side─
真夜中の道を1人歩く。
なあ、ゼル?
(なんでしょう主)
この世で。いや、存在する魔法の中で最も残酷な魔法って何だと思う?
(魔法、とは言い難いですが。私はアンやリアス嬢の持つ滅びの魔力と)
だよなー、普通そう思うよな。
(正直原理は理解し難いものがあります。しかし簡単に言い換えれば、毒ないしは腐蝕、侵蝕等の最上位に位置するものかと。触れたもの全てを崩御させ、魔力同士が触れ合っても消え去る。ここまで扱いずらいものはそうはありませんし、敵対したくもありません)
確かに触れれば消されてしまう恐ろしい力だな、でも俺普通に触ってるしな
(それは貴方が規格外過ぎるだけです)
あ、やっぱり?
(ええ、そうです。というかそんな事聞くなんて主にもそんなものがあるんですね?)
ああ、俺は欺瞞系の魔法だな
(なるほど、理解しました。つまり自分の
まぁそうなる。
さっきの様子だって、傍から見れば俺が氷の力を使って顔を他人に変えただけに見えるけど実際には
(欺瞞の力で祐斗くん以外に見せた幻影とは言えないでしょうね)
まぁ、うん。よく見てるね。
(もちろんですとも、なんと言ったって主の中にいますからね。あなたの欺瞞の力も中に冴えいれば無効化出来ます)
仰る通りで
(それにしても主、自分では手を出さないとか言って起きながら思いっきし惨いことしましたよね?)
……………………
(黙って逃げようとするのは駄目ですよ)
はぁー、俺だってやっちまったとは思ったけど。復讐を知らないくせに!とか言われたら俺だってムキになるんだぞ。
確かに大人気なかったし、祐斗の復讐心を煽ったのも俺だけどさ。
(まぁ感情を爆発させなかっただけでも良しとしておきますかね。主はもう気が付いているみたいですし一応言って起きますけど。今日だけでかなり感情の起伏が激しくなっていますから。制御を間違えないでくださいね?それと、逢えて欺瞞の力を使わずにいるのは意地なんですか?)
お前絶対分かってて聞いてきてるよな。
(さて?感情が自分だけで制御出来ずに頑張って押さえつけようと必死になってた主なんて私は知りませんね)
みなまで言うな!虚しくなるだろうが!
しっかしまぁ。今日はキレ過ぎなとは俺も思ったな。あんな感情的になったのなんていつぶりだろうな?
転生してからまだ片手で数えられるくらいじゃないか?
(そうですね。目的が達成出来てから主の中で何かが解けたのはま違いないですが、それが何なのかどんな物なのかと言う事がハッキリしていないので安心するは早計かと)
いや、別に安心はしてないんだけど。今回の症状は我ながら異常だって分かってるからな。
(あの最凶神殿には確認していないのですか?)
これからするつもりだけど、相変わらずラグナさんの名称がおぞましいな。何だよ最凶神って、確かに能力的にというか存在的に最凶だと思うけど。
(フルネームで、しかも目の前で本人の全力の力を目の当たりにした人が言える台詞じゃないですよそれ。ハァァァ……)
ココ最近で1番大きな溜め息だな。
そんなに恐ろしい存在じゃないんだけどな。
(エエ、ソウデスネー。大した存在じゃ無いんデスヨネー。貴方にとっては)
ん?ん?どういう事だ?
(もういいですよ。貴方の規格外さに言葉が出ないだけですので。しばらく話しかけて来なくていいですからね)
酷い!?
その日、ゼルが俺の声に答える事は
瑚)なぁ、ゼル機嫌直してくれよー
ゼ)………………(つーん。主なんて知りませんね)
瑚)ほら、この真っ暗な、夜中を一人で歩くとか寂しいじゃん?話し相手になってよー
ゼ)………………(しつこいですね、この主。あー爆発すればいいのに)
瑚)ねぇねぇ、また一緒に料理作ったりしたいしさー。メニューとか考えようぜ
ゼ)っ───(それを話題に持って来るとかズルいですよ主!!)
瑚)あっ!
ゼ)………………(なんだ?私が反応を示したのに気が付いたのか?)
瑚)今度二人に身体作るって話なんだけどさー
ゼ)いつ頃になるでしょうか!是非ともアンと共にデートをデートを!!!
瑚)おう!任せろ二人分の肉体を作って貰うからな
ゼ)はい!是非ともおねがい致します!……ん?作って貰う?
瑚)喜んでくれるなら何よりだ!
ゼ)(え?え?主作って貰うって誰にですか!?すごい上機嫌なのは痛いくらい伝わって来ますが。しかし、身体が手に入るならまぁいっか)