台風過ぎてこんにちは
雨の中からひょっこりと
岩の下ではヌルヌル動く
ナメクジこと、裕 紫翠でございます!
前回投稿日か約3ヶ月は経っての投稿です。
皆さん私の事を覚えていらっしゃるでしょうか。
そうです。投降鈍いナメクジ野郎です。
漸く書き上げた話、ちょっとだけ長めになっていますがぜひとも楽しんで頂ければ幸いです
それでは(っ´∀`)っどうぞ!
「「「「「…………………………」」」」」」
し、静かだねぇ〜。
一応話し合いをする迄の間昨日のイッセーの家にいなかった朱乃、小猫にどうしてこの領地にエクソシストがいるのか。という概要だけ説明して俺を待っていたらしい。
それにしても会話がない、こういうシリアスな雰囲気苦手なんだけどなぁ〜。まぁでも今回ばかりはシリアスブレイクも我慢我慢、俺が下手に手を出したりしたら祐斗の『
「さて、役者揃ったようだしそろそろ始めようか、初めに君に感謝するよ天王寺 瑚太郎。昨日は美味しい夕食をご馳走していただきありがとう。あのままだと路上で寄付を募るハメになりそうだったのでね」
「ああ、その程度気にしなーい、気にしなー………っ!」
すわっ!!さ、殺気が。殺気が向けられているだと!?
何故だ、何故そんなに怖い瞳でこちらを見つめているんですか朱乃さん!?、小猫さん!?
「あらあら、瑚太郎くんの料理を食べられるなんて、とっても幸運な事ですのね?」
「そうですね、瑚太郎先輩の
ジッ
おうふ……こわ、俺の夕食食えなかっただけでそんな、睨まなくても……というか小猫、何故普段のを強調したんだ。普段を。
イリナたちは兎も角リアスに至っては一緒に暮らしてるんだから俺の飯くらい食べてるぞ。
3日に1回くらいのペースで。後なんで俺が睨まれなきゃならねぇんですか!?
(主、彼女たちは合宿の時に貴方の料理を食べています。その時に虜になっていたとしてもおかしくありません)
そんなにか?
前回だって別に大したものは作ってないし、それこそ今回なんて有り合わせのもので大半を作って、残りは家から持っていった漬物くらいだぞ?
とゼルと会話?をしていると
「朱乃、小猫。私たちは食べたわ。凄く美味しかったそれはもう他の料理なんて要らないって思うくらいにね……」
「うふふふふふ、羨ましいですわねぇ」
「イッセー先輩のお宅で食べたそうですね…………」
「ヒッ!?」
あぁ、なんで煽るようなこと言うのリアス。というか君は3日に1回食べてるじゃない。うちで暮らしてんだから。でも自慢にしてはローテンションだな
あと小猫イッセーにその目を向けたのはナイスだとおもうよ、流石にアーシアにそんな目を向ける訳には行かないもんな。
「あ、私も食べました。すっごく美味しかったです!」
アーシアさん!?
あの敵意の嵐に自ら突っ込んで行くのか君は、凄いな聖女様は。まあでもおかげでほんわかした雰囲気になったな。
「ええ、そうね瑚太郎の料理とっても美味しかったわよね………」
あの、リアスさん?なんでそんな遠い目してるの?もっと誇らしげに言ってくれてもイイんだよ?
(………主、さっきと思っていることが矛盾していますよ。嬉しいのはわかりましたが)
うっせ、黙ってろ
と言うものの実質褒められて照れてるのは本当だ。だってこんな美少女に料理がとても上手だって褒められて喜ばない訳がない。ただ照れているというのはあまり認めたくない事実である。
だって恥ずかしいじゃん。
────と、なんだ?リアスが重々しく口を開いたぞ?
「…………そしてね、私たちがどう頑張っても瑚太郎には勝てないと思ったわ」
「「……………そう(そうだったんですね)」」
なんか納得してらっしゃる!?
「確かに瑚太郎くんは一人暮しにしては色々と出来すぎる様に思いますわ」
「成績は文句無しのオール5、スポーツ万能、家事万能、更には処世術にも長けています…………確かに文句の付け所が見当たりません」
えぇー、何この雰囲気。何故か俺を題材に一致団結しておりません?
あと俺褒められてんだよね?そう受け取っていいんだよねぇ!?
(……………主)
なんだよ。
(強く生きてください。きっといい事がありますよ)
おいコラてめぇどういう意味だ
(…………………………)
黙らないでくれぇぇぇええぇぇええええ!
「話の腰を折る様ですまないが私たち教会側の考えを示して起きたいのだが」
「ええ、構わないわよ」
あれ?俺の話しどこ行ったの?確かに俺の話は終わったけど、ねぇ。君たち一体俺のことなんだと思ってんの!?
「それではまず───────」
俺の嘆きは誰の耳に届くことなく、そして話し合いも進んで行った。
ゼノヴィアの話は、まぁ要約してしまえば。
7本ある内の三本の聖剣が各管轄から盗まれてしまった、しかもご丁寧に1本ずつ。元々1本は紛失していたので所在は分からないらしい。
そして聖剣を盗んだ犯人様はどういう訳だかここ日本に逃げ込んで更にその中でも駒王町に入り込んでいるんだとか。
何かしらの意図を感じざるを得ないんだよなぁ〜と思うのが普通の感想だろう。
俺個人としては犯人も動機もその性格もよく知っているからこそ面倒臭い。としか言いようが無いわけで
その上、聖剣奪還は2人でやるから邪魔をするなという上からの方針も教えられリアスがキレそうになっていた。その辺はちゃんと諌めて彼女たち自身の意志じゃないからと言うことを
けど、まぁそんなに赤くなられちゃうと俺も少し恥ずかしくなってしまう。だって皆が見てるんだよ?耳元で囁いた俺が悪いんだろうけど、周囲から向けられる目が少しばかり怖かったな。
なんか今日、怖がってばっかじゃない?俺
(アンがいない影響でしょうか?クールな面は保てていますが)
なんか最近ゼルの口調が辛辣になりつつあるのが明確に分かってきたよ俺
(そうでしょうか?確かにアンとイチャつきたいのにも関わらず、目の前でイチャイチャしてくれやがる主がいるのでしょうがない気がするんですよね。まじ爆発しませんか?主)
もう後半悪口じゃねえか!?オイ!
(何のことでしょうか?それよりも話聞いていなくて良いのですか?)
ああ?そうだな確かに聞いとかないと不味いか、体としては聞いてるスタンスだけどな。
「────それで、この領地にあの伝説御使い鈴木 凡人がいてこの部活動に参加していると聞いていたのだがそれは誰なのか教えては貰えないだろうか。挨拶だけでもしておきたくてね、私としては是非とも手合わせ願いたいのだが。もしかしてまだこの部活には来ていないのだろうか、かの伝説の御使いであるからにはどのような人物なのか知っておきたくてね。私個人としては─────」
今目の前にいるイリナとゼノヴィア以外の全員から視線を向けられた。
目の前に鈴木 凡人がいるとは知らなかった少女たちが周りの反応を見て俺を凝視し始めた。そして
「えーっと。なんか色々と語ってもらって悪いんだが俺が鈴木 凡人だよ。ゴメンな?そんな強そうに見えないだろ?」
と俺が言ったところで
「………何?それは本気で言っているのか?」
「ごめん瑚太郎くん。いくら瑚太郎くんでもソレばっかりはちょっと信じられないかなぁ〜。後───」
イリナがそこで言葉を区切った事で2人から感じ取れるプレッシャーが大きくなった。
「「もし、冗談だったら(であるのなら)許さないよ(許せないぞ)」」
誰かが後ずさる音がしたら、明確に二人悪魔になりたてのイッセーとアーシアだ。
他は臨戦態勢と言った所か、リアスも少しキレかかってるしこれは証明した方が早いか?
「嘘でも冗談でもない。俺が鈴木 凡人であってるよ」
ブゥン!!ヒュッ!!
風を斬る二つの音常人であればあっという間に間に首を飛ばされているであろう速度で振るわれたそれは
「……………ぐっ」
「……………うっ」
「室内でそんなもん振り回してんじゃねぇよ。危ねぇだろうが」
ただの威圧だけで俺の首筋に刃を掛ける形で止まった。
血は流れていない、切り傷もない。本当にギリギリのラインで止まった。もうちょい遅かったら俺の首がこの部室に舞っているところだったな。
「ひぃ!」
「…………なるほど、本物らしい。昨日と先程の無礼をお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。焼くなり、殴るなり、好きにして下さい」
イリナは完全にビビっちまったなこりゃ、ゼノヴィアはなんと言うか、俺をとんでもなく殺戮的な何かだと思ってないか?。そこは普通煮るなり焼くなり好きにしろ!が正しいだろうに。何?殴るなり焼くなりっていくら俺でもそなことしな………あっ、そういやした事あったわ。二天龍相手に
「大丈夫、その程度でそんな事しないから、イリナもそんなに怯えなくても大丈夫だから。ね?」
「………本当に?」
「あぁ、別に怒ってなんかいないから」
「良かったぁー、瑚太郎くんを怒らせたら私たちが本部からなんて言われるか分かんないから怖かったよ」
あら?そっち?
「瑚太郎くんが本気で怒った時はもっと怖いもんね?イッセーくん」
ドサッ!
「うぇ?」
一人後ろでへたり込むようにその場に崩れ落ちたやつが一人。
「び、ビビった〜瑚太郎が低い声出すと怖いんだよな」
そんなに!?
「マジ切れしてた訳じゃ無かったから良かったものの、あんまり驚かせないでくれよな、コッチはまじ心臓に悪いっての」
なんか、ゴメンね?
「さて、私たちの目的は果たしたそろそろ行動に移るとしようか」
「本当に二人だけでやるのか?」
「ああ、そのつもりだよ。いくら伝説の御使いと言えど私たちの問題に手を出されたら。他の勢力から何を言われるか分からないから、貴方からの協力だけは絶対に拒む様に上からも言われているからね」
えぇ〜。リアスどうすんのよ、それ思いっきり私用で俺が協力したじゃん。というか首突っ込んでったじゃん。
リアスも自分の事を思い出したのか少し恥ずかしそうに俯いていた。
「それでは、私たちはこれで失礼させてもらうよ。いつまでも教会関係者がここにいるのは迷惑だろうからね」
「そういう事、じゃあねイッセーくんまた会いましょ。後それとこ……ぼ……」
「瑚太郎でいいよイリナ」
「うん!瑚太郎もまたね!」
仮にも幼馴染みの1人が神話の中に出てくる人物だと知って混乱しているだろうイリナにちょっとした
そうして、大人しく部屋を出ていくと思ったのだが────
「…………………そうだ」
「どうしたのよゼノヴィア」
─────────!?!?
何だ?悪寒?この気持ち悪さ、どこかで…………
(主!───るじ!────じ!───!!)
声が遠くなってる?………アレ?この声
「昨日、兵藤 一誠の家に上がった時少し気になっていたんだ。アーシア・アルジェントか?」
「えっ?は、はい」
何故だろうこれ以上先を俺は聞いてはいけない気がする。
(────────────────────)
ノイズ掛かったこの声も俺を止めようと必死になっている。
何故?
原作の記憶この箇所は確か抜けていた部分だ。
何故?
ラグナさんは俺が知るべきではないからキツめの封印を施したと言っていた。
何故?それは俺が───
まさかこんな地で『魔女』に会おうとはな
─────弱いからだ。
「───!」
随分と驚いた、と言うよりも明らかに怯えたような表情をしているアーシア
「ああ、『魔女』と呼ばれる様になった『元聖女』様ね?」
元?何故元なんだ?ドウシテ魔女になるんだ?
(──────────────)
ノイズが響く………頭が痛い…………割れそうだ……………
「悪魔や堕天使までもを癒す能力を持っていたが為に追放されたというのは聞かされてたけど、悪魔になっているとはねぇ」
ピシッ!!
割れる……頭の中で皹の入った音がする
「あ、の…………わた、しは…………」
「アーシア………」
心配そうな、アーシアを慮るイッセーの声が聞こえた。
皹が塞がることは無いが痛みが軽くなった。
「しかし『聖女』と呼ばれていた者が悪魔と堕ちれば堕ちるものだな」
パキッ!!
割れる、割れる何かが出てくる。
ノイズも酷くなっている
周りの音も少しずつ霞んで………痛い、痛い、痛い……………
「捨てきれないだけです、ずっと信じて来たのですから」
何故か聞こえた。はっきりと。
これが最後だとタメを作るためだけにノイズさえもなくなって。そして─────
「ならば今すぐ私たちに斬られるといい」
「────!!」
「その罪も今ここで断ち切ってしまえば我らの神は救いの手を差し伸べて下さるだろう」
「その辺にして────」
「おい!お前ら────」
二人が同時に声を上げる、しかしその次は続かない何故って?
──────ガラス玉は墜ちた。そして、砕けて割れた。
─イッセーside─
「──オイ」
その一言は誰に対して放った物なのか
考える余裕が無かった、怯える余裕すら無かった。
今その席に着いている黒い存在が部室をたった2文字で支配してしまったから。
前に何度か見た事がある、瑚太郎がガチ切れしている所を。
今回はそれの比じゃない、ライザーの時でさえもここまでキレてはいなかった。
それを今回は瑚太郎の許容量を越えて本当にキレている
「アーシアが『魔女』?こんなにも優しく、可愛く、
初めて見た、瑚太郎が怒った表情。
感情の起伏がないと言ってもいいくらいに表情を変えないのが瑚太郎だ、笑っていても優雅に微笑むだけだったり、今みたいに大きく表情を変える事はめったにない。特にこんなにも感情的に怒っているのは本当に
「瑚太郎、お前」
「なんだ?どうした!?」
うおっ!びっくりした
「いや、そんな感情的に怒る奴だったけ?」
「知るか!あーでも、イライラしてるのは確かだ」
何かが変わった瑚太郎は昔までの機械みたいな作り上げた格好良さじゃ無くて、本当の瑚太郎が見えた気がした。
ただ、瑚太郎の言い分に納得出来ていないものも当然いるようで
「鈴木 凡人貴方は私たちの意見を分かってくれると思っていましたがどうやら私の勘違いだった様ですね」
「はぁ?教会側の意見なんぞ知らねえよ。そもそも俺は二人だけで聖剣奪還とか内心認めてねぇからな。なんで、こんな可愛い美少女二人だけで危険な所に向かわせてんだよ。そもそも正教会の人間何処だよなんで二つの所だけなんだよ。」
「なんか、瑚太郎くんさっきと雰囲気全然違くない?」
確かになんか我慢やめたみたいな感じだよな。
「なるほど、鈴木 凡人貴方は私たちの実力を不満があるのですね?」
「瑚太郎でいい。後敬語もいらねえ」
「そうか、ならそうさせてもらうよ昨日もこんな感じで話していたからね」
「あいよ」
なんだろう。今すっごいとこに立ち会ってるんだろうけど瑚太郎の変化が強すぎて全然頭が追いつかねえや
「二つ聞きたいことがある。いいかな?」
「どーぞ」
瑚太郎は手をヒラヒラっとさせて答える、なんか態度悪くない?
「一つ先程の魔言どこに向かって言ったんだい?返答次第で───」
「教会関係者全て」
「なっ!?」
瑚太郎のこの言葉に1番驚いていたのは部長だ。
朱乃さんはあらあら、と笑っているし小猫ちゃんなんて瑚太郎を凝視してる。
「そうか、ならば何も言うまい」
何も言えないの間違いじゃないの?とは言えなかった。
「もう一ついいだろうか」
「まぁ二つって言ってたからね、構わないよ」
あ、ちょっと戻ってきたかな?普段の瑚太郎
「私たち二人の実力が不安だというなら手合わせ願いたい」
「やってもやらなくてもどうせ行くんでしょ?」
「もちろん、それが我々の使命なのでね」
「いいよ」
二つ返事で返した?あの瑚太郎が!?
一体どうなって──────
「ここにいる兵藤 一誠と木場 祐斗の二人を倒したらね」
「「「「「えぇ!!」」」」」
今日1番のとばっちりだぁと思ったのは俺だけじゃないはず。
瑚)久々の投稿だ!俺が帰って来たぞー!
作)お待ちくださった皆様本当にノロマですみません。まる一日休めてガッツリ書ける日が無かったものでして。どうか暖かい目で見守っていただけるとありがたいです。
ゼ)それはそうと今回は随分とキャラがブレていたような。
瑚)俺の感情云々〜って言うのがちょっとだけ出てきたよな。
ゼ)そうですね、やはり私もアンとイチャイチャしたいです!
瑚)おま、それ結構根に持ってるだろ絶対
ゼ)ええ、もちろん。主が羨ましいのですよ。好きな人と好きな時にイチャイチャ出来るのが
瑚)まぁ、うんそうだね。
ゼ)最近アンが全然戻って来ないから一人で寂しいんですよ!
瑚)お、俺がいるじゃないか!
ゼ)何、当たり前のこと言ってんですか、アンノニウムを補給したいんですよ俺は!
瑚)アンノニウムってなんだ!