どうぞ
鎧に翼出てこい!と願ったらゼルレウスの翼が出てきてビックリした
只今血の匂いが漂ってくる方向に向かっております
そうそう、聞きたい事があるんだ
(アン。これって刻竜剣でいいんだよな)
『?はい。そう呼ばれる武具のようですが』
刻竜剣は本来片手剣に部類される武器なんだがこれは片手剣ではない。
本来の十倍近くの大きさの剣と『
『確かに刻竜剣と呼ばれていますが。マスターの知る物とは全くの別物であると断定します』
アンノウンの話を聞きながら
やっぱり原作とは違うものなのかな~と呑気なことを考えていると
『っ!主』『マスター炎です!』
俺の真横に巨大な炎が迫ってきていた
気が付いた頃にはもう避けることが難しい距離まで迫っていて
咄嗟に左手を突き出した
ぶつかる直前に誰かが「危ない!」と叫んだのが聞こえた
パキイィン
ガラス玉の割れる音。そう表現することがもっとも近いのだろうか
目の前に存在していた巨大な火球は左手が触れるのと同時に氷の塊となって粉々に砕け散った
「何!?」
威厳のある声でとても大きな存在感を放ちながら火球を放った者は姿を見せた
大きな赤いドラゴンだった
いや竜化したときの俺とそんなに差はないと思うけど。それでも大きいと思った。思ってしまった
「貴様。何者だ」
「俺は鈴木 凡人。とでも名乗っておこうか」
そう言っておれは右手で思い切り目の前のドラゴンを殴り付けた。
「――喧嘩するならよそでやれ赤トカゲ」
....天王寺 瑚太郎の方が良かったかな?
赤い龍が地面にめり込んだのを確認したあと後ろから視線を感じとったので振り向くと
ツインテールの少し魔力の強い女の子がへたり込んでいた
〜サーゼクスside〜
信じられないモノを見た
私たちはもともと三つの勢力で戦争をしていた
しかし、そこへ『
これはこの戦争でまだ生き残っている者達が共有している記憶だ。しかし
「セラフォルー危ない!」
私は赤い龍に襲われる友人を見守ることしかできなかった
そこに横入りするように彼女を庇った、全身鎧姿の存在が現れるまでは。
その者はセラフォルーに対して放たれた炎に触れた瞬間。
炎を周囲の空間と共に凍らせてしまった
本来なら凍るはずのない炎が。
「貴様何者だ」
「俺は鈴木 凡人。とでも名乗っておこうか」
彼はそう名乗った瞬間。剣を使わず変形させた紅黒い右腕で赤い龍を殴り付けた
「――喧嘩するならよそでやれ赤トカゲ」
地面に叩きつけられた赤い龍を見下ろしてそう呟く姿は
絶対的な王者の様に見えた
凡人と名乗った彼は見下ろしていたドラゴンから目を離し、後ろにいたセラフォルーに近づいた
何か話しているようだったのでコンタクトを取ろうと私たちが近づいた瞬間―――
殴られたのだと思った
接近した彼から。叩き付けられたと押し潰されたと錯覚を起こす程濃密な殺気が放たれた。
息が詰まった。文字通り呼吸も止まった
いきなりの出来事に対応出来たものは少なかった、それでも上級悪魔の殆どが耐えていた。
いや耐えられる程度に抑えられていた。その方が正しいのだろう
赤龍帝と呼ばれるドラゴンをたった一撃で沈めたのだ。そうに違いない
私と他で殺気を放ちわけでもしたのだろうか。
だとしたら私と彼には計り知れない力量差がある。
と思っているとセラフォルーが彼に何か懇願する仕草を見せたと思えば、彼から放たれていた殺気が嘘のように消えた。
おそらく私たちは敵ではないから殺気を収める様に頼んでくれたのだろう。
他の上級悪魔は警戒して近づこうとはしなかったが。今度は近づいても殺気がを叩き付けられる事はなかったので、私は彼にセラフォルーを助けてもらったことに感謝を述べた。
すると彼は「時間がない、赤トカゲの喧嘩相手は何処だ」と聞いてきて、私はこの時頼もしいと思った
同時に恐ろしいとも思った。
鎧の奥の瞳に写ったその眼の色と、感じ取った魂の色があまりにも酷く歪みぐちゃぐちゃなった緋い色をしていたから
彼に白い龍は近くにいる空の方だ。と伝えると。剣の様な翼を羽ばたかせて飛んでいってしまった
私たちはそのあとを追った
~主人公side~
へたりこんでいたツインテ女子にに
怪我はないか。どうしてこんな所にいるのかなどいくつか質問した
途中、紅髪のイケメンが近寄ってきたのでついうっかり殺気をぶつけてしまったが俺は悪くない
『主が悪いですね』『マスターが悪いです』
うっ...神器の二人から精神的ダメージを負った。
それからこの魔女っ子に言われて気が付いたのだが身体が消えかかっているのだ
あの時の転移魔方陣と同じ匂いがするので特に心配することはしなかったが
何故か分からないがとても悲しそうな顔で「消えないで!」と懇願された
フラグを建てた覚えはないので単純に心配してくれているのだろう。
でも、そろそろこの戦争にケリつけないと。また転移してしまう
喧嘩相手は何処かな?と考えていると丁度例のイケメンがきたので「赤トカゲの喧嘩相手は何処だ」と聞いた
上から?気にすんな
一応近くにいるようなので、叩き落としてやろう。と翼を展開して一直線に飛び上がった
「あ。」
「貴様!よくもドライグを」
本当にすぐ近くにいた
って言うか目が合った。目と目が合う~♪と云うのはこの事か、と納得してしまった自分が憎らしい
「落ちろ白トカゲ」
「な!?―――ぐぁぁぁぁああああ!!」
俺の方が位置的に高い所にいたので、背中翼の付け根目掛けて右腕を突きだして火球を放った
羽の焼け爛れたトカゲはそのまま地面に向かって真っ逆さまに落ちてった
各陣営のトップらしき人物は着いてきていたらしい警戒されてる気がするけどまぁ良いか
ツインテが息を切らしながら寄ってきたところで
「タイムアップ...かな」
「え?」
ツインテ女子は目を見開き驚いていた。とても悲しそうな顔で
これで少しは楽になったかな?まあもともとこんなところに来る予定なんて無かったんだろう。身体に慣らすためとか?いや俺にそんな必要はないんだけどなぁ
そんなことを思っているとツインテ女子が質問してきた
「また、会えますか?」
胸に手を当てて不安そうにしているその姿が不謹慎だが、一瞬可愛いと思ってしまった。
「また、会えますか?」か何か答えてやらなきゃ。
今度はあの時みたいに―――いや、それはもう関係ないか
「ああ、約束しよう。また何時かどこかで」
言い切った直後俺は再び転移した
あっ。剣の方使ってねぇや
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