休みの無い日々を送っています、紫翠でございます
ようやく書き切れたので投稿しました!
遅いぞ!と思った方々、お待たせ致しました。
駄文ですがお楽しみ頂ければ幸いです
それでは、どぞ(っ´∀`)っ
「ふふっ
この声·······
「あぁ痛ってぇ······」
そして爆発。この特性の攻撃をして来るって事は
「ライザーのクイーンか!」
「!?ご名答、でもその傷じゃ碌に動けないのでは無いかしら」
ふふ。と不敵に笑っているそいつに次の瞬間天罰が起きたと思った。
真正面からしかも顔面に向かって雷撃が飛んで行ったのだ。
「うふふふ、ごめんなさいね。少し手が滑ったみたいですわ」
怖ぇよ朱乃さん顔は笑ってるのに笑ってないよ。
あんなにキレてる朱乃さん初めてみたよ
「イッセー、せん、ぱい?」
「お、気がついたか小猫ちゃん、怪我はない?」
「はい、でも――――」
なら良かった、俺も盾になった意味があるってもんだ。
「────先輩、背中が!」
「ん?大丈夫、大丈夫。これくらいならまだ動ける。小猫ちゃんは先に木場と合流してくれないか?」
本当はしんどい、今にも倒れそうなくらいボロボロさ。でも、後輩の前でカッコ悪く倒れるわけには行かないからな、意地でも逃がしてやる。
「俺は一旦戻ってアーシアの治癒魔法を掛けて貰って来るから。」
「······分かりました。先に祐人先輩と合流してイッセー先輩を待っています」
「ありがとう。朱乃さん!」
「あらあら、イッセー君たらまだ元気そうですわね。ですがこの方相手は私がするのでイッセー君は一度回復しに戻って下さい」
うん、思った通りだ
「分かりました。お願いします!じゃ小猫ちゃんまた後で」
「はい」
朱乃さんにお願いして、小猫ちゃんに合流するように催促できた。
後は俺自身がオカ研部室まで戻ってアーシアに回復してもらうだけだ。
そして、走りながら俺は部長に連絡をする
「部長、すいません一旦部室に戻ります」
『どうしたの?イッセー』
少し慌てた様な声で部長と通信が繋がった
「相手の
『そう、分かったわ。少し作戦が変わってしまうけど。イッセー戻ってらっしゃい』
「了解しました。」
早く部室まで戻んねえと。
背中に走る激痛に気を取られない様にその事だけを考えて走った。
~瑚太朗side~
「兵藤!?」
突然の爆破に匙が驚いた。
いや、皆口には出してないけどかなり驚いてるな。
でもそれが自然な反応だ。
まぁ驚いてない奴って言ったら朱音とソーナと副会長くらいだな。
俺?俺は驚いてないよ、この程度の攻撃で倒れるんだったらイッセーの訓練を百倍位にしないといけなくなるし。
煙が晴れた事で、イッセーと小猫の無事が分かり、イッセーの行動に賞賛と朱音からの苦言を言い渡された。
「兵藤っ!お前って奴は。男だな!」と匙や他の女子からはそこそこの賞賛をされたが。
「イッセーと言ったかしら?彼はバカなのかしら?どうなの、瑚太朗」
朱音さんからとても厳しいお小言をいただきました。俺も否定はしないけど。
「まぁ、馬鹿だな」
「ん?天王寺、兵藤の行動の何処がバカなんだ男らしくて格好良かったのに」
·······まあ、悪魔になりたてだもんなしょうがないか
「確かに男としてなら100点だろうな、でも今のリアスの陣営からすれば0点だ。イッセーは大事な戦力なんだよ。それこそ明確に勝敗を分ける位のな」
そうだ、リアスの陣営からすれば今イッセーが抜けてしまえば間違いなく崩れる。あっという間に
「ここでイッセーが仮に倒れてしまえば、ゲームでリアスの要がいなくなる。そうすれば、ライザーにとって怖いものはないだろう」
すると匙が「仮に兵藤が倒れたとしてもまだリアスさんや朱乃さんみたいに高火力の人はいるだろ?なんで怖いものは無いなんて言えるんだ?」と質問してきた。
「あのチームで、最も恐ろしいのはブーステッド・ギアだ、イッセーじゃない。恐らくライザーはブーステッド・ギアという不確定要素を最も危険視してるからな。イッセーさえ倒せればどう転がっても持ち直せるだろうな、あっちには数の利があるから」
あのチームなら俺でもイッセーを最初に潰す。その方が楽だしな
合宿最後の模擬戦の時はどうしてイッセーを初めに潰さなかったのかって?
いや、だって何もせずに潰したら可愛そうじゃんせっかく特訓したのに·······ねぇ?
モニターに目を戻すと小猫と祐人が運動場で戦闘を始めていた
ゲーム前半で祐人が
リアス、アーシア、イッセーの三人は作戦を変えてライザーに直接攻撃しに行くようだ。
少しずつ胸騒ぎは酷くなっている。まるで───
──「もうすぐだ」と告げるかの様に
~イッセーside~
回復しに戻ったら、部長から作戦変更を言い渡された。
もうほかの二人には伝えてあるらしい。
「イッセー、アーシア、私と一緒に来てちょうだい、私が直接ライザーを叩くわ」
なるほど、俺は部長とアーシアを守るために行動すればいいんだな。
部長の読みでは残った戦力を運動場に集中させて、ライザー本陣が手薄になると踏んだらしい。
もし仮に戦力が残ったとしても、倍加させ続けた力と魔力を使えばあの魔弾を放って一網打尽に出来るから、俺は部長とアーシアの方に残るそうだ。
旧校舎から出た俺たちは真っ直ぐ新校舎へ向かった。
大きな見落としをして
よしっ!新校舎へ無事入れた。
「お待ちしておりましたわ。リアスグレモリー様」
声だ、階段の上の方から聞こえる。誰だ?あの金髪何て考えながらプロモーションをした
「プロモーション、
「貴方がリアス様の
金髪でロール髪の女の子がそう言った
にしても何か何処となく雰囲気がライザーに似てるな
「なあ、あんた若しかしてライザーの妹か?」
「ええ、そうですわ。私の名はレイヴェル・フェニックスと申しますの以後お見知り置きをリアス様の
まだほんの少ししか話はしていないけど、素直で礼儀正しい子だな〜と思った。
彼女は戦いに参加しないみたいだし、頭数に入らないと考えて良さそうだな。
「俺は兵藤一誠知ってると思うけど
「それで?お話は終わりかしら、悪いけどこの先に通させてもらうわ。私はこの勝負に絶対に勝たなくては行けないの。」
部長がオーラを滾らせ始めた。じゃあ俺も魔力を集め始めるか。
「イザベラ、シーリス後は任せますわ」
「部長、今から新校舎ふっ飛ばすんで後ろ下がってて貰えますか?」
部長は俺の言葉に一瞬疑問符を浮かべたけど直ぐに分かったようで俺の後ろに下がって、アーシアと一緒に扉に向かって走り出した。
「逃げるのか!?リアス・グレモリー!」
「いいや、これでいいんだよ。レイヴェルさんよ、あんた戦わないんだったら逃げた方がいいぞ」
「······?どう言う事ですの?」
すぐに分かるさ
三割くらいの魔力を球体として、作り出した
前よりも格段にデカくなってる。これなら一発でいける!
「ドラゴンショット!」
球体を殴りつけると。特訓の時とは比べ物にならないほど大きな波動が生まれ、新校舎を破壊した。
このまま、ライザー諸共木っ端微塵になってくれてたら楽なんだけどなぁ
まぁ流石に無理か。俺のこの力が誰かに渡すことが出来ればかなり強力なんだけどな·····ってそうだ。
ドライグ、ちょっといいか?
『なんだ小僧調整ならあと少しで終わるぞ』
あ、マジ?って俺が聞きたいのはそれじゃなくて。
このブーステッ・ギアってさ、誰かに力を分け与えたりって出来んの?
『端的に言えば出来る。がしかし小僧さっさと逃げろ建物が倒壊してお前さんに落ちてくるぞ』
「うわぁああああ!忘れてた!」
走って新校舎から出た。運動場の方も終わったみたいで木場と小猫ちゃんがボロボロになってだけどまだ立っていた。
部長とアーシアも新校舎から離れた所に立っていた。
ありがとうドライグ。
『ふん、建物に潰されて終わるなど、そんなみっともない死に方を俺が許すはずがないだろう』
だろうな、ドラゴンがそんな死に方してちゃ目も当てられないからなぁ
『それから、先ほどの質問についての続きだが。強く思え、それだけでいい。思いの力で神器は動く前にそう教えられただろう?』
ああ、わかった
『ライザー様の
おお!まとめて放送が流れた。ビショップが一人だけなのはレイヴェルが残っているからだろう。でも、レイヴェルは頭数に入らないから残るは
「クソッ何だ今の攻撃は!」
「俺の、学生のロマンだ!」
瓦礫の中からライザーが出てきたので適当な言い訳を始めてみた。
「なに?」
ポカーンという擬音が心底似合う表情をしているライザー
「学校に行きたくない。憂鬱だなぁ〜って思ったりするだろ。そんな時学校ぶっ壊れ無いかな〜って考えるだろ?だから俺はそのロマンを実現しただけだ」
半分本当で半分嘘だ、最近は学園生活が楽しいから俺は壊れないかなーなんて思ってないし。
でも、擬似的に作り出した校舎だったらいいか。と自己完結してぶっぱなしたんだけどな。
「そうか、よくわからないがさっきの攻撃はお前が放ったという事でいいんだな」
「ああ!そうだ。文句あっか!」
「ふっ、どうも何もあの程度の攻撃で俺を倒せるとでも思っていたのか?残念だがお前の攻撃で傷一つ負わなかったぞ、ガキ」
あれはライザーの挑発か、こんなわかりやすいのに乗っかる訳ないだろ
「そうみたいだな、でも俺だってまだ本気じゃねえぞ!」
「そうだろうな!あの程度の攻撃が本気だったとしたらまず俺に勝つなんて出来ないからなぁ!」
クソッ!挑発だって分かってんのに!イライラする!
「ふん、もうそろそろだな」
何言ってんだ?また挑発か?
『リアス様の
········は?
俺に考える時間を与えないとでも言うように、続けて近場で爆発音がした
『リアス様の
嘘だ、どうして。
思考が追いつかない。
朱乃さんがやられた?
ついさっきだって相手の『
どうして、どうしてお前がそこにいんだよ
「ライザーの『
「ユーベルーナよ、と言っても貴方とはもう会うことはないでしょうけど」
明らかに見下した目で、奴は俺を見て名乗った
「ブーステッド・ギア!!!」
『Boost!!』
木場を小猫ちゃんを!よくも!!
「イッセー··········イッセー!!」
部長が俺の名前を叫んでいるけど、気にしてられるかよ。
今は
もう何回倍加したかなんてわかんねぇけど。今全力で魔弾を撃てば
何があっても絶対に俺が勝つ!!でもここではライザーを狙った方が絶対に優位だ、だからここでライザーの『
「部長」
「何かしらイッセー」
いつもよりも少し低い声で俺に応えてくれた
「ライザーに向かって魔力の塊を撃って下さい」
「·················」
鋭い瞳が俺を見ている。色々見透かされてるんじゃないかと思った。でも、勝つにはこれしかないから
「信じて下さい必ず、成功させます。」
「·······分かったわ。但し、チャンスは一度だけよこれが失敗すれば私達は負ける。イッセー貴方の可能性に賭けるわ」
「はい!」
ユーベルーナとか言うやつはライザーの隣にいる。
ようやく最終決戦だ、部長が魔力を貯めている間俺が────
「イッセー!」
「イッセーさん!」
────ズドッ!!
横腹に感じる鈍い痛み、少しの間浮遊感を味わったと思ったら。地面に叩きつけられた。それにより吐き出された空気と血の混ざった唾液。
視界までもが朧気に霞んで見える
クソッ·······痺れて動けない。
起き上がろうと体に力を込めようとしたその時。
「良くやったぞ、ミラ」
なっ·········!
「なんでお前がそこにいるんだ!?」
「ふふ、教えてあげるわ」
そして、ミラは俺に告げた。自分の攻撃が中途半端だった故にその勢いを利用して、体育館の外に逃げ出せたと
そのあと、ライザーと通信してライザーの読みから本陣が手薄になると予測していて、誰もいない部室でプロモーションをしたことも
ここで、俺の気が逸れるか、誰か一人に攻撃を集中するのを待っていたそうだ。
「まだ、だ」
「いいえ、終わりよ」
風と炎をを纏った棍に突き飛ばされた。それと一緒にアーシアの悲鳴が聞こえた。
俺はライザーや部長から離れた所に突き飛ばされ、アーシアは爆破の衝撃で気絶してしまった様だ。アーシアを庇った部長はボロボロになっているのにまだ立っている。
「はっ、これで三対一だな。いい加減投了したらどうだ君の負けは確定しているだろリアス」
「この程度で諦めないわ、私は私の眷属達を最後まで信じているもの」
あぁ、まだ諦めて無いんだ部長、だったら俺が諦める訳には行かねえよな。
魔力を解放する。─────まだ、まだだ。魔力全部解放しろ、掌の先に魔力の塊を作り出して、球体を維持しろ、せっかく特訓したんだ、この程度で諦められるかよ。
ドライグ、神器は思いの力で動くんだよな、それでいいんだな。
『そうだ、今更そんな事を確認して何になる』
最終確認みたいなもんだ、気にすんなってかどうせ俺が何考えてんのか分かってるだろ。
『そうだ、ほとんど筒抜けだな。だが、やってみる価値はある筈だ』
おうよ
立ち上がり何かし始めた俺を見て、ミラが走って来た。
悪いな、お前の相手はまた今度だ
さっきまで作っていた、魔力の塊を握り潰す。
大きな魔力の流れに全員の視線が俺に集まった
「部長ぉぉおお!受け取ってください!」
そう言うと部長も魔弾の準備を始めた
「
赤色の魔弾を握り潰すした事で大量の魔力が爆発した。同時に紅い光が篭手を包み込んで形が変形した。
そして爆発した魔力を変形したブーステッド・ギアに取り込む事で、大きな力の塊に変換する。後はこれを部長に飛ばすだけ。
「届けええぇぇええええ!」
高密度の力の塊が部長に向かって一直線に飛んでいった。
ミラの奴は魔力の塊に目もくれずに真っ直ぐ俺に突っ込んできて、棍による打撃を放ってきた。
「はっ!」
肩口を狙った一突き、普通なら既に貫かれてるものをギリギリで止めた。
「悪いな、負けてやる訳にはいかねぇんだよ」
思いっきり棍を引っ張り、浮かんでこちらに飛んできたミラを地面に叩きつけた。
「お返しだ。それから、少し眠ってろ」
部長はすでに魔力を貯め終えたみたいだ。俺の飛ばした力と合わさって教室一つ分くらいの魔弾が出来上がっていた
いける!あのデカさなら
俺は部長の元に跳んだ。体力なんてもう欠片も残っちゃ居ないけどそれでも部長の元に跳んだ。盾としてどんな事があっても守る事が今の俺に出来る事だから。
部長が魔弾を打ち出して、無防備になったその時の為に。
そして遂にうち放った、俺なんかじゃ測りきれないくらい大きな魔力の塊をライザーに向かって。
「部長!」
部長は魔力を使い果たして、その場に座り込んでしまった。
大きな魔力の塊は、ライザーと相手の『
滅びの魔弾は校舎の瓦礫ごとライザー達を消し飛ばし、跡には大きなクレーターを残して消えた
「やったか………!?」
気が付けば、そう呟いていた。
本当に勝利を確信したからこそ出た言葉だし、部長も既に満身創痍だったからかこれ以上戦うことは出来ない。
願わくばそうあって欲しいと思ったからそう呟いていたんだと思う。
けれど俺の願いはそれが起き上がると共に打ち砕かれ、一瞬の殺意に身がすくんだと思うと希望も潰えた。
『リアス様の戦闘不能によるリタイアを確認、ライザー様の勝利
です』
俺たちは負けた。せっかく頑張った1週間も、瑚太朗に鍛えてもらった事さえも全て水の泡として消えていった。
瑚太朗の言っていた事は正しかった。ライザーは俺なんかよりずっとずっと強かったんたんだ。
それを俺は──────
~瑚太朗side~
「予想通り。とでも言っておこうかしら。」
朱音が無慈悲に言い放った。
この場にいる、リアスの勝利を確信していた者達に対して。
「そうだな、リアスの負けだ。」
俺もそう言葉にする事で他の人にも、俺自身にもこれが事実どと納得させた。
オカ研の敗北だ。リアス達の負けなんだと。
でも、見えたんだ。
リアスが消えてしまうまでのあの一瞬で。
過去に
「………助けて」
俺の呼び寄せた不幸で負けてしまったのだろうか。そうだとしたら俺はどんな顔してリアスの前に行けば良いのだろう。
いや、リアスの事だ。俺のせいだとは絶対に言わない、自分の実力が足りなかったと俺を責めないで、自分を責める。
ならば、どうすればいいか。手を強く握った。
『主、手が……』
『マスター、方法はまだ残っていますよ。だからその手を開いてください。リアスちゃんはマスターが傷つく姿なんて見たくないとお思いですから。』
俺の心配をしてくれる、二人のドラゴン。
悪いな、こんな不甲斐ない主で。
『ご謙遜を、それにまだ終わっていません』
『それに彼女は約束を守ったんですよ。マスターがどうするかなんて一つしかないじゃないですか』
そうだな。
約束守らなきゃいけないか。
………ゼル、アン。力を貸してくれ。
あの時の、俺なら絶対に見捨てないからな。
何があっても俺はリアスを奪い返して見せる
俺は静かに生徒会室を出た。
後で匙から聞かされたけど。俺が座ってた所、特に席の右側に血溜まりが出来ていたそうだ。
ー婚約式一時間前ー
「瑚太朗?」
「悪い、黒歌家の事頼むわ」
「……わかった、待ってるにゃん。けど、なるべく早く帰って来て欲しいにゃん」
「大丈夫、今夜で決着を着けてくるから」
「行ってらっしゃい」
「ああ」
俺宛に魔王の名前で、
瑚)はっ!家に帰ったら招待状だ!
黒)う〜ん?瑚太朗誰かの婚約式に参加するの?
瑚)………うん、ちょっとぶっ潰してくるわ。
黒)瑚太朗?そう言う事は笑顔で言うことじゃないと思うの。
瑚)ス、スミマセン