どうぞ
上を向いたら空が紫でした
何言ってんのか分かんない?
俺が分かるのは、ここは冥界のどこかってことだけだ
ドラゴンであるせいか視界がかなり高い
とりあえず見つからない内に人型になろう
見つかったら面倒だ
後で確認したのだが人型の時の姿は
髪の色が白く大人になった天王寺 瑚太郎だった
ゼルレウス、アンノウン会話は出来るか?
まあ、普通会話ができるわけ―――
『できます』『はいマスター』
まじ!?
まさか本当に会話が出来るとは思わなかった
『ご用ですか』『私たちはマスターの神器ですから会話くらい
簡潔に話すのがゼルレウス、俺をマスターと呼ぶのがアンノウンだ
しかしだ。
なんで二人とも敬語なんだ?
『強者であるからです』『私が神器であるからです』
...答えが違うのか。考える事は人それぞれってことか
そうだ神器はどんな感じなんだ?
『太刀です』『刻竜剣と呼ばれている武具です』
もともと会話が出来ると思ってなかったから形は自分で変えるつもりだったけど輝界白竜刀と刻竜剣かなかなか格好いいじゃないか
『
『フルフェイスの鎧になります』『······』
アルテラシリーズの剣士装備かとなると『
...アンノウンどうした急に黙りこんで
『.....言いたくありません!』
アッ、はい分かりました
言いたくないなら、無理に言わなくてもいいです
鬼気迫る勢いでそんなこと言われたら誰だって聞きにくくなる
実際ちょっと怖かったし
『
どうしたゼル
『ゼル...ですか。それよりも血の匂いと戦いの音が聴こえます』
あだ名だけど安直だったかな?
血の匂いは俺にも分かる。割と近くで戦争でもしてんのか?
『そのようです。この戦いに介入なさいますか?』
『ゼルだけあだ名。羨ましい...マスター私もあだ名が良いです』
ちょっとだけな、平和的に解決出来るようにするさ
そしてアンノウン、なぜあだ名が良いのだ
まあちゃんと考えるけどさ
うーん。ゼルレウスがゼルだからアンでいっか(真面目に考えるとは言ってない)
「それでゼル、戦争の起こっているのは何処だ」
『はい。ここから南西の方角と思われます』
分かった
念のために輝界白竜刀の『禁手』で行く
『何故でしょうか』
「フルフェイスなんだろ?それなら身元が分かりにくい
それから刻竜剣も展開して行く。その方が安全だし」
というのは建前で神器を早く使って見たいだけですハイ
『早速使ってくれるのですね』
もちろん。使える物はなんでも使うのが俺のやり方だからな
「それからゼル。『輝界龍の鎧』に翼って生やせるか?」
『...主が望めば神器はそれに必ず応えます』
解ったじゃあ行くぜ
守るべき者のところへ
言って見たかったけでどんな奴がいるのか知らないけどな
感想、指摘お待ちしております