ハイスクールDxD 書き換える者    作:裕 紫翠

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前回のお話しの後半に書いてあった。アァ?の部分の下に書いてあった物をこちらに移動させて少し内容を調整させて頂きました

遂に修行が!と思ったらそこまで行きませんでした
文才が欲しい!
楽しんで頂ければ幸いです
それでは、どぞ(っ´∀`)っ


焼き鳥怒りました!

イッセーside

 

あ、と思った。

一瞬だけライザーから殺気らしきものが飛んできたけど、もっと大きな圧力によって、簡単に圧殺された

瑚太朗がキレるなんて滅多にない事だ

でもライザーは、あの三下は、沸点の高い瑚太朗を怒らせた。

瑚太朗は身内や仲間が傷つけられるような事があると本気で怒る、自分を罵倒されて怒った所を見たことがない。

 

そして、その瑚太朗がここまでキレている所なんて見たことない。

「は、ハハハ。なんだよアレ」

「こ、こたろう。さん?」

「瑚太朗、くん。キミは、一体、何者なんだい?」

「瑚太朗、せん、ぱい?」

震えが、止まらない、これは畏怖じゃない恐怖だ。

だってそこにいるのは。何時もの優しい瑚太朗じゃない。俺の知らないナニカだ

部長や朱乃さんは瑚太朗の視界に入っているからか、強いのかは分からないけど俺たち程酷い震え方はしていなかった。

一番惨いのはライザーだろう、流石にあんなクズでも同情する。

歯がガチガチとなり、体はガタガタ震えている

あんなの至近距離で喰らったら誰だってああなる。

これだけ離れてる俺だって息が苦しい、けどそれは俺だけじゃないと思う。

現に俺にくっ付いているアーシアからは明確に震えが感じ取れる

木場や小猫ちゃんは戦闘態勢をとっているみたいだけど足が震えていた。

部長や朱乃さんは瑚太朗を見て大きく目を開いていた。

唯一平然とした態度をとっているのは、グレイフィアと呼ばれたメイドさんだけ、彼女は強いと俺の中の何かが訴えていた

 

魔力の解放と共に瑚太朗に変化が現れた。

髪がうっすらと紫色になってる、これがどんな意味を持つかなんて見当もつかないけどヤバいのはとても良くわかる。

魔力を解き放っている瑚太朗に近づこうと、1歩踏み出した時。

魔力の波は収まった、その代わり

 

「『『貴様程度の存在が俺の大切な友人を燃やし尽くす?片腹痛いわ。不死?フェニックス?そんなものただ死なないだけの力であろうが、その程度の力で我らの前に立つとは立場をわきまえよ三下』』」

何時もの瑚太朗の声に2人ほど声が混じっているような変な声だった。一人は理知的で言い聞かせる様な男性の声、もう一人は感情を表に出しながらも温かみを感じる女性の声、圧倒的な力の差を感じた。

何より瑚太朗の声には色を感じなかった。

ただ言っているだけ、ただ言葉の列を読み上げているだけ。

そんな感じだった

 

瑚太朗がライザーを見つめてある時間は途方もない位長く感じた。

時間にしては1分も満たないだろうけど、とても長く感じた

とても怖かった

 

 

 

「瑚太朗様、落ち着いて下さい。ですが、その程度の能力であることにとても安心致しました。それでも、もしこれ以上やるのでしたら私も遠慮も手加減も致しませんので。」

グレイフィアさんから放たれた静かな殺気に瑚太朗の荒れ狂う魔力が落ち着いていった。

でも、グレイフィアさん。今、瑚太朗のことを遠回しに馬鹿にしなかったか?その程度って事は自分なら対処出来るって事だろ?

瑚太朗が人間(・・)だからって、そんなの――――――

 

「・・・・ふぅ、俺の神器が申し訳無かった。意識をもって行かれてたけど、何かあったのか」

魔力の収まったそこに立っていたのはいつも通りの優しい口調の瑚太朗だった

 

 

〜主人公side〜

 

ライザーの言葉に完全にブチ切れた、ゼルとアンに身体の制御までもって行かれた。

ここまでするとは思わなかったよ

いやー、神器が身体をもって行くなんてことをあるんだねぇー

凄い凄い。俺の体に二人とか窮屈そうだから、俺が完全にコントロール出来る様になった時にラグナさんに二人の体を創って貰おうか。

なんか、言ってるねぇー俺には少し遠くて聴こえないや。

もう少し、近くに寄って、みようか

 

『―――フェーー死?』

フェ死?なんだそれ面白そうだな

もう少し近づこう

 

『――――ただ死なないだけの力であろうが―――』

あぁ、フェニックスの力について解説をしてるのか。

確かにフェニックスは死なない。

でも、それだけだ。炎の火力も俺のと比べて大したこと無かったし、心を完全に砕くことが出来れば、奴も復活出来なくなる。

圧倒的な力で圧殺出来れば奴も消滅させることが出来る

もしくは溶けない氷で凍らせる。俺が知っているのはこれくらいだ

 

『その程度の力で我らの前に立つとは立場をわきまえよ三下!』

あーらら、言っちゃったまぁそこまで強くないって所は合ってるけど。せめて焼き鳥と読んであげなさい。可愛そうだから

 

 

グレイフィアが何か喋ってるな・・・・・ん?

 

ブチッ

 

あ、これは不味い

ゼル、アン。交代しなさい

『主!』『しかし!』

実力差が分からないのは俺のリストバンドがしっかり働いているって事だ、お前らの主が創った物がしっかり機能してんだ、喜んでおけ。

『『ですが!』』

それに20代位の一番クソ生意気な時期のガキの牽制程度に切れる必要はない。言いたければ言わせておけ、奴が行動に移した段階で俺が仕留める事が出来る気にすんな

 

『『しかしあの女は!』』

うん、お前らの気持ちは良くわかる。だから少しだけ強がってる様に言ってやるんだ

 

「・・・・・・・ふぅ、俺の神器が申し訳無かった。意識をもって行かれてたけど何かあったのか」

これでいいだろ

『いいえ』『足りません!』

oh...俺の神器達が過保護です

『『過保護じゃ無いです!』』

俺の事はいいじゃないですか、俺はコイツらが幸せならそれで良いよ。もちろんお前らもな

だから少しだけ我慢だ、俺は俺自身と身内には厳しいからな。

『『・・・・はい』』

納得、はしてないな。むくれている姿が容易に想像できる、ごめんな、お前らばっかに辛い思いさせて。

俺、もうちょっと頑張ってみるからな

 

「なぁグレイフィア、どうせ反発すんの分かってたんだろ解決策くらい用意してあるだろ?」

「瑚太朗、あなたよくグレイフィアを呼び捨てに出来るわね。」

「ん?そんなに歳上なのか?俺はせいぜい22、3位だと思ってたんだが違った?」

 

「いえ、その認識で間違ってません」

「グレイフィア!?」

リアスがすっごく驚いてた。

違うのか?俺があの戦争で遠目に見かけた悪魔の子孫じゃないのか?

 

「瑚太朗さまのおっしゃる通り解決策は用意してあります」

「で?それは何だ?」

「レーティングゲームでございます」

 

よく分からなかったのか、イッセーが祐人からレーティングゲームの説明を受けていた

 

レーティングゲームと聴いてなんかリアスが更に腹を立てていたが、これで解決出来るならそれでいいだろう。

「――い、オイ!貴様聞いているのか人間!」

「あぁ?んだよ焼き鳥」

「貴様ぁぁぁ!―――ふっ、まぁいい貴様もレーティングゲームに参加―――――「しないぞ」何!?」

 

お前は馬鹿なのか?人間の俺が参加する訳ないだろ?

どうせ非公式だから参加出来るんだろうけど。俺は参加しない。

リアスが自分の望みを叶えるために、このゲームに参加することを選んだんだ。頂点に立つものに対して、無駄な助力は失礼だ。それに

「リアス、俺の手助けが必要か?」

「必要無いわ、私自身の力と下僕の皆の力を合わせて、ライザーに打ち勝って魅せるわ」

「よく言った。それでこそリアスだ」

そう俺に言われると、心のそこから嬉しそうな顔をした

 

「という訳で俺は参加しない。観戦は出来るのか?」

「はい、シトリー家の次期当主の方とともに見て頂く事も可能です」

「それでよろしく頼む」

 

リアスの下僕が15人揃って居ないことにライザーが鼻で笑いながら、自分の下僕をひけらかしてきた、まぁ頭数は揃ってるそんな感じがした。

クイーンの女と半仮面の女は強いなと思った。一人ドリルがいたけどライザーと同じ、フェニックスの匂いがした。

イッセーがライザーの下僕を見た瞬間に「え?弱くね?」と呟いていたのに思わず吹き出さないように笑いを堪えていた

 

ミラと呼ばれた少女が棍をもってイッセーに突っ込んで行った

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』を展開して力を倍にしていたが正直展開する必要無かったと思う。

そして、突っ込んで来たミラという少女に『無手・狡龍』で対応無力化していた。少女に傷を付けずに無力化したのは100点満点をあげたいね

 

自分で攻撃させたのに無力化させられたミラを見て激昂するというバカなことをしていたが、グレイフィアに睨まれてスグに引き下がった。

「ゲームは十日後、貴様らを完膚なきまでに叩きのめしてやる!」

そう言い残して去って行った。

 

 

 

翌日、緊急召集があり朝早くから叩き起こされるハメにあった

レーティングゲームに向けて修行するそうだ。

何で俺までいるのか物凄く不思議なんだけどまぁそこは俺だからという理由で納得しろと言われた。

イッセーとアーシアは昨日何某かがあったらしい前より少し距離が近づいていた。さすが赤龍帝。

 

しばらく家を開けると黒歌に伝えて置いたが、やっぱり一人にするのは心配だ、猫は寂しいと死んでしまうと言うだろ?、やっぱり一日一回は黒歌に顔見せないとなと思っている、おれも黒歌に会いたいしな。家の事は黒歌なりに色んな事をして俺を助けてくれる。

初めの頃よりも料理上手くなったし、可愛いし、家事全般を一人でこなしてくれるようになったし、綺麗だし、料理中の黒歌とか割烹着がめっちゃ似合うし絵になるし、俺に擦り寄って来るところなんか特に可愛くて、あの俺だけに、俺だけがいる時に見せる砕けたというか蕩けたような表情が堪らなく愛おしくて、縁側で一緒に日向ぼっこしてふにゃ~ってなったり、時々褒めてあげると真っ赤になって上目遣いで「ありがとう」って言うもんだから可愛いくって仕方がないし、「ありがとう」の感謝の言葉は1番嬉しいのか他のどの言葉よりも喜んでくれて黒歌もお礼なんていらないとか言いながらものすごく恥ずかしそうにでもとても照れたように嬉しそうに笑うあの顔が好きだ、よくイタズラをしてきて、俺にじゃれて来るけど、それは構って~という合図というか、信号というか―――――他にも挙げればあるのだが、キリがないから止めとこう顔に出る。ニヤニヤしちゃう

 

「瑚太朗、笑顔だけどなんかあったのか?」

「黒歌のこと考えてたんだよ」

「あぁそういう事か、綺麗だもんな黒姉」

こんな感じでイッセーも黒歌の事を知っている。もちろん黒歌も知っている。わざわざイッセーと俺のリストバンドに消臭効果を付与したので子猫にはバレていない。

イッセーは黒歌がはぐれ悪魔だって事は知らない。

ていうか悪魔ってことに気づいてない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゼ)主の黒歌様への愛情が素晴らしい
ア)今のマスターには黒歌ちゃんしか目に入ってないわ、リアスちゃんとか朱乃ちゃんに頑張って貰わないと、子猫ちゃんは黒歌ちゃんが許してくれるかな?
ゼ)黒歌様の事だ、主だからという素晴らしき理由で全て受け入れてくれるであろう
ア)それもそうね、なんて言っても正妻だけもの
瑚)お前らなんの話してんだ?
ゼ・ア)いえ、何でもございませんお気になさらず主(マスター)
瑚)そうか、それにしても今日はよくセリフが合うな
ゼ)そうですね、これはきっと
ア)作者の手抜きでしょう
作)いやそんなことはー
ゼ・ア・瑚)天誅!
作)ブホォォォォヘェ!(作者は再びお星様になった様だ)

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