朝、目を覚ましベットから出ると優がベットから落ちていた。
「………………はぁ?」
これには、蒼也は驚かずにはいられない。なんせ、優がベットから落ちたことなんて一度もなかったからだ。
そんな人がベットから落ちていたのだ。
「朝から珍しいこともあるもんだなぁ。兎に角優を起こして、走り行くぞー!」
そんな感じで優を起こし、走りに行った。
朝走りから帰ってくると、リュウが起きていた。
「お、リュウ。おはよう」
「おはようっス」
「なにやってんの?」
「暇だったので椅子に座ってただけっス」
「口調変わったね」
「うっす」
リュウが急に口調が変わりまた驚いたが、あまり気にせず朝飯を作り始めた。
朝飯は、目玉焼きに、パン、サラダだった。
リュウはまだ寝ていた子を起こし、顔を洗いに行かせていた。
朝飯をテーブルに並べているとリュウ達が、戻って来た。
「「「「「「「いただきます」」」」」」」
「「「「「「「ごちそう様でした」」」」」」」
朝ご飯を食べ終わると、蒼也はお皿を洗って洗濯物を干し、プトツさんのところに、優はリュウ達と外に出てサッカーを教えに行った。
「今日は、サッカーの基本の2つ目……ドリブルを教えるよ。まずドリブルとは何かを教えるね。昨日はパスを教えたよね。でもパスが通用するのは、近くに味方がいる時か逆サイドにスペースがあるとき。……しかし周りの味方が相手にマークされている時、ロングパスがとうせない時は、ドリブルしてパスコースを自分で作ったり、ゴール前まで自分で運んでシュートを打ったりするために、ドリブルが必要なんだよ。それじゃ、やってみようか。さっき縦にマーカーを置いたんだよ。………そのマーカーに当たらないようにジグザグにドリブルしてみようか。インサイドとアウトサイドを使ってね」
優はドリブルの説明を終えると自分の足元にあったボールでマーカーを避けながらジグザグにドリブルをして行った。
「こんな感じでまずは、やってみようか。間違ってたら止めるから」
「「「「「はーい」」」」」
優は笛を鳴らし、リュウ達がジグザグにドリブルを始めた。
しかし、ジグザグどころかドリブルすらできていなかったので、まず10歩離れたとこにマーカーを置いて真っ直ぐのドリブルをさせた。すると、普通にできていた。
ある程度、真っ直ぐのドリブルをさせ終え優は、ジグザグドリブルをまたやらせた。
しかしできず、違う方向に行ったりマーカー飛ばし飛ばしになってジグザグドリブルをしてたりする。
優は、笛を鳴らしみんなを止めてみんなを集めた。
「一回ストップ!遠くに行ったなら走って戻って来て!……みんな、ジグザグドリブル難しい?」
「むずかしー!」「真っ直ぐの方が簡単!」
質問の答えに「そうかー」と思いながらも、別の方法を考えることにした。
「午前中は、真っ直ぐのドリブルをしてようか……。午後に、またジグザグドリブルをしてよう。後少し、真っ直ぐのドリブルをして午前中は終わり。それまで頑張る。いいね?」
「「「「「はーい!」」」」」
優が、また笛を鳴らし真っ直ぐのドリブルを始めさせた。
一方、蒼也は何をしているかというと冒険者ギルドで、薬草を売り依頼をこなしていた。もちろんボールも一緒に。
「後は、ゴブリンの討伐か………。場所は村を挟んで反対側の森か………。なんとかなるだろ!よし行こう!」
そう言って、冒険者ギルドを出ようとすると3人の男性が寄って来た。
「よう。お前さん、死戦の森に行くんだろ。気をつけろよ」
「はぁ?……後、死戦の森とはなんですか?名前からして物騒なんですが」
「死戦の森を知らないのか!まぁい。死戦の森とは、名のとうりさ。一度はいればBランク以上の冒険者は帰ってこれねえのさ。後、死戦の森の他に初心者殺しに気をつけろよ。初心者殺しは、死戦の森にいるからな」
「わかりました。ありがとうございます、えっと………」
「おお、自己紹介がまだだったな。俺はダンテグ。後ろの2人はトムとヒム。双子だ。この3人でパーティーを組んでいるのさ。パーティー名は、翠の翼(みどりのつばさ)。俺がリーダーをしている。何かあれば、聞きに来い」
「わかりました。………俺は、如月蒼也まだランクはE。さっきランクが上がったばっかです。よろしくお願いします」
ダンテグさんと分かれ依頼場所の死戦の森に行った。
死戦の森は、オーウェン村から歩いて10分の場所にある。
特徴というと木が高いくらいだ。
しかし、依頼で来たわいいものの…………。
「う〜ん……ゴブリンどころか何もいないぞ。さっきからなんの気配もしないしな」
蒼也の周りには高い木がいっぱいあるくらいで、人すらいなかった。
今日は諦めて明日また来ようとした時、馬車が倒れていて周りには人が寝転がっていた。
腹に矢が刺されていて、全て心臓を貫いていた。
馬車の中は盗まれているけど、馬は生きていた。
このことに不思議になりつつも、このことを報告しに馬を連れて村に帰った。
村に着くと、馬と一緒に自警団の本部に行った。
「すいません。ノリートさんいますか。話したいことがあるのですが」
「団長なら、見回りに行ってるよ。どうかしたのかい?」
「いえ、死戦の森に行った時に壊れた馬車があってそのことを報告しようと………」
「壊れた馬車?それだけなら別に報告しなくてもいいんじゃないですか?」
「馬車が壊れただけならですよ。壊れた馬車の周りには、男性が3人で女性が1人倒れていたんです」
「な、何!本当か!」
「は、はい」
「急がねば、おい誰か!団長を探して来い!緊急会議だ!」
蒼也は、慌てている様子を見て疑問に思った。『なんで、そんなに慌てるのか』
聞くと馬車だけを襲う盗賊団がいるらしい。元は冒険者や暗殺者などが入り全体で100人近くいる。さらにその盗賊団の団長は強く、冒険者ランクではSに近い。
「へぇー。気をつけますよ。でわ」
「報告ありがとな!」
自警団を後にして家に帰った。
家に着くと裏で、ドリブルをしていた。
それぞれ、ドリブルを終えるとボールをカゴに入れ、家の中に入って行った。
全員がドリブルを終えると、優がマーカーとボールを倉庫に入れて家に入って来た。
「お疲れ。リュウ達は先に昼を食べさてせているよ。手洗って優も食べな。俺は食べて来たから」
「了解。……てか何食べたの?」
「干し肉」
「それだけ?」
「おう」
優は呆れながら手を洗いに行った。
手を洗いに戻ってくると蒼也はいなかった。
けど優は、気にせず昼食を食べ始めた。
一方優は、また死戦の森に来ていた。
依頼のゴブリン討伐ではなく、目的は『初心者殺し』だ。
冒険者ギルドにある図鑑を見たときは普通の狼に見えた。
しかし、それ故に油断している初心者冒険者が殺されて行ったことから、初心者殺しと呼ばれるようになったらしい。
おもに『死戦の森』『幽閉の草原』にいる。
「にしても、初心者殺しなんているかね。道を外れて、来たはいいもののどうすれば会えるかな?」
『マスター。近くに人がいます。おそらく、例の盗賊団の団員かと。人数は6です』
「マジ。教えてくれてありがとな。さてさてさーて。どうしようか?ま、逃げてもどうせ追ってくるだけだし戦うか。隠れてないで、出て来いよ」
蒼也が立ち止まり、そういうと蒼也を囲うように男が出て来た。
「へ〜。よく隠れている事がわかったな」
「だろ〜〜!(ボールが教えてくれたんだけどね)で、何の用?」
「金になるもん全て置いてけ」
「嫌だ」
「俺様に反抗するか。お前ら!こいつを殺せ!」
「「「「「おう!」」」」」
「うわまじかよ。本当に悪だな。っと危ない危ない」
呆れつつも難なく相手の攻撃を避ける。
「こいつ強いな。おい!俺たちの所に俺たち来ないか!優遇するぜ!」
「?嫌だけど?てかお前達ってアホなの?後、子供相手に苦戦するって大丈夫か?」
「このガキがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!魔法も使え!」
『マスター。ファイアボールがきます』
「了解。後、相手のリーダー?沸点低いな」
盗賊団?は、ファイアボールを蒼也にぶつけるがボールがを吸収した。
ファイアボールを吸収したボールは、炎を纏った。
それを、蒼也は相手に向かって蹴った。
ボールは無回転で、急に落ち相手のリーダー?のキンタマに当たった。
「ストラーイク!」
「あ……がっ……」
相手のリーダー?は気絶し倒れた。
ボールはまだ炎を纏っていて、蒼也の足元に戻っていた。
さっきと同じように男に向かって、ボールを蹴った。
今度はボールは曲がって顔の横に当たった。
男は横に飛んで仲間に当たった。
蒼也は、同じことをして全員倒した。
「ふー……疲れた。……てかどうしよう?引きずって帰るとか面倒なんだけど…まぁいっか。引きずって帰るか」
蒼也は、昨日覚えた空間魔法の1つ。無限収納魔法の中から縄を取り出して男を縛った。
そして、引きずって村まで帰った。
誤字があったらすいません。
↓蒼也のサッカーボール
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名前:???
説明:魔道具の分類になる。相手の魔法を吸収したり、蒼也が魔力を送ってボールの威力があげたりできる。
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