天才サッカー少年の異世界生活   作:夜乃 夜空

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やっと少年達の名前が出て来ます。


グラウンド作製(4)

 蒼也が少し離れてから優は少年達達にサッカーを教えてた。

 しかし………現実とは酷いものだ。

 

 まず優はサッカーの基本、パスを教えることにした。ある程度距離をとってボールを蹴って渡す。

 たったそれだけなのだが………

 

「まっすぐ行かないよー」「どうしてだ?」「なんで?」

 

 と、ダメダメだったので結局1回中断してサッカー自体を1から教えることにした。

 

「まず、サッカーとは何か。これはわかる?」

「確か………ボールをゴールに入れるスポーツってさっきの人が言ってた」

「そう。ありがとね。えっと……名前なんだっけ?てかまずは自己紹介しよ。私は、君たちの名前をしないなからね。まずは私から。私は、如月優君たちにサッカーを教えることになった人だよ。私のことは『コーチ』か『優』って呼んで。右から順によろしく」

 

 そう言って少年達の自己紹介を始めた。

 

「僕は、ショウよろしく!」

「俺は、カイだ!」

「俺は、レイ。横にいるのが弟のヒロ」

「ん。ヒロ」

「私は、ユイ。よろしく」

「最後に俺は、リーダーのリュウだ」

 

 少年達の自己紹介が終わると又、サッカーを教え始めた。

 

「皆の自己紹介が終わったところで、次に行こう。さっきショウがボールをゴールに入れるスポーツって言ったけど、間違ってはいないね。ただボールをゴールに入れるだけだと簡単だからね。サッカーは、まず『ドリブル』『パス』『シュート』の3つの基本があるの。さっきやってたのは『パス』。3つの基本の1つだね。まず、パスについて……。さっきボールを蹴る時に、ボールを足のどこに当てて蹴った?」

「「「足の先」」」

 

 優の質問にショウとカイ、レイが同時に答えた。

 

「足の先かぁ……。今足の先、痛い?」

「「痛い」」「あんまり」

「足の先が痛いのはなんでかわかる?」

「なんとなく」

「それならいいよ。まずパスは、足の先ではなく内側で蹴るの。リュウ君、少し離れたとこのに立って」

 

 リュウは優と少し離れて止まった。

 優が行くよーと声を出し、リュウに向かってボールを蹴った。するとボールはリュウの足元にまっすぐ転がった。

 

「どう?パスはさっき見せたように足の内側で蹴るの。で、足の内側のことを『インサイド』って言うの。リュウ君戻ってきていいよ。じゃ質問。味方にパスをする時に蹴る足の場所はなんて言う?」

「「「「「「インサイド!」」」」」

「そう正解!……まずはパスを覚えようそれから『ドリブル』と『シュート』を教えるよ。皆さっきの場所に戻って『パス』をしてみて」

 

 優に言われて少年達は、又パスを始めた。

 優にパスをしながら教えられて、夕方ぐらいには、もう『パス』をマスターしていた。

 

 

 

 夕方。

 蒼也がログハウスに帰ってきて裏に行くと少年達がパスをしていた。少年達の近くには優がいて、間違っているところに注意していた。

 それでも少年達は、笑顔でパスをしていた。

 

「おー。やってるな……。何回かミスは出るけど、上手いじゃないか。連れてきて正解だったな。ま、俺は何にも教えんがな。多分」

 

 優が楽しそうにサッカーを教えているところを見て笑顔になった。

 

「これで又、選手に戻ってくれればいいけどね……………」

 

 過去を思い出しながらログハウスの中に入って行った。

 蒼也は、戻ってくる前に村で買った食材で夕食を作っていた。

 肉を4枚焼き、サラダを作って完成だ。

 

「こんなんでいいか。ありすぎて残ってもしょうがないしな」

 

 蒼也は外に出ると、優達を呼んでご飯にした。

 

「おーい。ご飯だよ〜。早く帰って来いよー!」

「「「「「「はーい!」」」」」

 

 優は少年達が使ったボールを片付けて家に入った。

 リュウ達がログハウスに入ってくると洗面所に行って、手を洗ってきた。

 

「準備できた子から食べ始めていいよ。今日は、肉だからいっぱい食べな。足りなければ、又焼くから」

「「「「「はーい!いただきまーす」」」」」

 

 リュウ達が食べ始めるとさっきボールを片付けていた優が家の中に入って来て、そのまま洗面所に行った。

 洗面所から帰ってくると昨日みたいに暖炉の前の椅子に座って、蒼也と食べ始めた。

 

 食べ終えると蒼也は今日のことを聞いて見た。

 

「どう?楽しかった?」

「別に……。それより、なんでサッカー教えようとしたの?」

「特に理由はないかな?………しいて言えば、あの子達にサッカーの楽しさを覚えて欲しいのとこの世界にサッカー文化を築きたいから。後、優がサッカー選手に戻って来て欲しいからかなぁ………。無理じいはしないよ」

「…………お兄ちゃんは私に又、サッカーをやって欲しいの?」

「………できればね」

 

 優の質問に戸惑いしつつも返答した。

 蒼也は優に又、サッカーを楽しんで欲しかった。いじめでサッカーを辞めてその後の優の顔をもう見たくなかった。

 それが蒼也の本音だ。

 

「………頑張るよ。サッカー選手に戻るの。後、この世界にサッカー文化を築くの手伝う。だから、あの子達の指導は任せて」

「了解。後から少し入れてもいいか?村の子達なんだけどもね」

「?別にいいけど?」

「なら良し」

 

 話しながらも笑顔が戻った優を見て、蒼也は良かったと思った。

 そして、サッカーグラウンドの作製に又気合が入った。

 

 みんなが食べ終わり、蒼也がお皿を洗っている間にリュウ達と優が風呂に入っていた。

 リュウ達と優が風呂から出ると、お皿を洗っていた蒼也が風呂に入った。

 蒼也は、風呂に入る前に優に暖炉の前に布団を敷くように言っておいた。

 

 蒼也が風呂から出ると、優達がまだ布団を敷いていた。

 布団を敷き終わると、リュウ達は寝始めて優と蒼也は2階のベットに横になった。

 そして目を瞑り、意識を手放した。

 




誤字があったらすいません。

↓優のパラメータです。
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如月優(13)
魔力量:???【測定不能】
スピード:7
キック力:7
体力:6
決定力:8
ドリブル:10
パスセンス:10

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10段階評価です。

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