仕事が忙しすぎる><
side クロコダイン
ぬぉぉぉぉぉ!!不覚・・・不覚だぁ!いかに強敵といえども、あのような小僧一人にしてやられるとは・・・・・・あのへんてこな武器で、一瞬動きを止められたとはいえ片目を持っていかれるとは!!なんたる不覚!なんたる体たらくだ!!
オレが物に八つ当たりをしていると、どこからともなく声が聞こえてきた。「キィヒヒヒヒーー荒れておるなクロコダインよ」そんな声が聞こえてきたが、オレのアジトに簡単に侵入してくるとは・・・・何奴だ!!
「ウヒョヒョヒョヒョウ・・まぁ無理もないわな、たかだか数人のガキ供にそのような無様な傷を負わされてはのぅ・・・」
そう言って姿を見せたのは《妖魔司教》ザボエラ!!オレと同じ軍団長で、《妖魔士団》を率いる男だ。オレはこの男が大嫌いだ。なんといっても性格が姑息すぎる。知恵者であるのは間違いないのだが、どうも性格があわん!さらに気に食わないのが、なぜこの男がここにいるのかだ!この男に訪問される理由が思い浮かばんし、浮かびたくもない!!
「折角お前さんに、策を授けてやろうと思って出向いてやったのに嫌な顔しなさんな」そう言ってくるザボエラにオレは思わず怒鳴っていた。「どうせいつもの姑息な策だろう!なぜオレが貴様の薄汚い策などに頼らねばならんのだ!!」
何時もだったらそこまでは言わないのだが、オレも小僧にやられて機嫌が悪かった。そんなオレに追討ちを掛ける様に奴が「いい勉強になっただろぅ・・・奴ら人間を馬鹿にするのは結構だが、侮ってやられていたのでは話にならんのぅ」と言いやがった!!!
いつもの奴なら「ウヒョヒョ」とか言って場を濁すのが精々だろうが、今日に限ってここまでオレのことをここまでコケにするとは・・・・ここでいっそ始末してやろうかと半ば本気で考えていたら、更にオレの神経を逆撫でする様なことをほざきやがった。
「のぅ
あまりにいつもの奴とは違いすぎて思わず圧倒され、口を出せずにいると更に奴の話は続いた。「なぁ《獣王》よ、今の魔王軍に人間共に
「人間を馬鹿にしくさった奴らに、ワシの策を飲ますのは至難の技じゃて・・・・・まぁお前さんもワシの策を受け入れる気になったら《悪魔の目玉》で連絡を寄越すがよい」オレが呆然としていると、ザボエラは言いたいことだけ言ってあっさりと帰ってしまった。