原作ブレイク上等!! 逆襲のオリ主   作:オルフィーナ

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一年ぶりの投稿です。
仕事が忙しすぎる><


第3の仲間!!

side クロコダイン

 

 

 ぬぉぉぉぉぉ!!不覚・・・不覚だぁ!いかに強敵といえども、あのような小僧一人にしてやられるとは・・・・・・あのへんてこな武器で、一瞬動きを止められたとはいえ片目を持っていかれるとは!!なんたる不覚!なんたる体たらくだ!!

 

 

 オレが物に八つ当たりをしていると、どこからともなく声が聞こえてきた。「キィヒヒヒヒーー荒れておるなクロコダインよ」そんな声が聞こえてきたが、オレのアジトに簡単に侵入してくるとは・・・・何奴だ!!

 

 

 「ウヒョヒョヒョヒョウ・・まぁ無理もないわな、たかだか数人のガキ供にそのような無様な傷を負わされてはのぅ・・・」

 

 

 そう言って姿を見せたのは《妖魔司教》ザボエラ!!オレと同じ軍団長で、《妖魔士団》を率いる男だ。オレはこの男が大嫌いだ。なんといっても性格が姑息すぎる。知恵者であるのは間違いないのだが、どうも性格があわん!さらに気に食わないのが、なぜこの男がここにいるのかだ!この男に訪問される理由が思い浮かばんし、浮かびたくもない!!

 

 

 

 「折角お前さんに、策を授けてやろうと思って出向いてやったのに嫌な顔しなさんな」そう言ってくるザボエラにオレは思わず怒鳴っていた。「どうせいつもの姑息な策だろう!なぜオレが貴様の薄汚い策などに頼らねばならんのだ!!」

 

 

 

 何時もだったらそこまでは言わないのだが、オレも小僧にやられて機嫌が悪かった。そんなオレに追討ちを掛ける様に奴が「いい勉強になっただろぅ・・・奴ら人間を馬鹿にするのは結構だが、侮ってやられていたのでは話にならんのぅ」と言いやがった!!!

 

 

 

 いつもの奴なら「ウヒョヒョ」とか言って場を濁すのが精々だろうが、今日に限ってここまでオレのことをここまでコケにするとは・・・・ここでいっそ始末してやろうかと半ば本気で考えていたら、更にオレの神経を逆撫でする様なことをほざきやがった。

 

 

 

 「のぅ若造(こわっぱ)よ、卑怯や姑息がなぜ悪いんじゃ?貴様とワシでは立場が違うんじゃよ・・・・立場がのぅ。お前ら武人と言う生き物は、正々堂々やら誇りと言った訳の分からん物に囚われおって、軍に要らぬ損害を出すごく潰しどもじゃ。正面から戦ったからといって何か得があるんかのぅ?夜討ち、朝駈け、謀殺、毒殺、結構なことじゃ。【相手の弱点を攻めるのは、気にくわん】じゃと・・・それだけ必死に勝つため手段を探し求めている証拠・・・おおいに結構じゃと、ワシは思っておる。ワシは魔王軍の《軍師》じゃ!何が何で勝たねばならんのだ。貴様の様に堂々と戦いました、負けましたじゃ済まされんのじゃ。そんなことも解らんで、何が《獣王》だ。片腹痛いわ!」

 

 

 

 あまりにいつもの奴とは違いすぎて思わず圧倒され、口を出せずにいると更に奴の話は続いた。「なぁ《獣王》よ、今の魔王軍に人間共に勝ちきる(・・・・)ということの困難さに気づいている者が何人いるんかのぅ。他の幹部共は、人間なんぞ虫けら同様としか考えておらん。大部分の人間は確かに虫けら同様だが、物事にも《例外》はあるものじゃ。貴様に傷を負わせた小僧もそうじゃし、ワシですら足元にも及ばない大魔法を使う女とかのぅ・・・・」ザボエラは言いたいことを言って満足したのか、奴らしくない穏やかな口調で話しかけてきた。

 

 

 

「人間を馬鹿にしくさった奴らに、ワシの策を飲ますのは至難の技じゃて・・・・・まぁお前さんもワシの策を受け入れる気になったら《悪魔の目玉》で連絡を寄越すがよい」オレが呆然としていると、ザボエラは言いたいことだけ言ってあっさりと帰ってしまった。

 

 

 

 


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