原作ブレイク上等!! 逆襲のオリ主   作:オルフィーナ

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第2部 ロモス王国編
魔の森のマァム


side ダイ

 

 

 おれの名はダイ。大魔王を倒す為、ポップと共にデルムリン島を旅立ってから数日が過ぎた。ロモスの王様なら、レオナのいるパプニカの場所も知っているはずだと思い、ロモス王国を目指していた。レオナなら事情を話せば、協力してくれると思う。

 

 

 

 デルムリン島から比較的近いこともあり、《偽勇者事件》の時にキメラに乗って、ロモスの王様がいる城に行ったことがあった。今回も簡単に行けるかと思ったが、実際はというとポップと二人で迷子になってしまった。

 

 

 

 

 行けども行けども森ばかりで、正直こまりはててしまっていたんだ。そんな時に向こう側から悲鳴が聞こえてきたので、ポップと一緒に悲鳴のした方向に向って走った。そうしたら小さな女の子が、モンスターに襲われているのが見えたのでおれとポップで撃退したんだ。

 

 

 

 

 モンスターを全部やっつけて、女の子に話を聞こうとしていたら、どうやら一匹仕留め損ねていたらしい。完全に背後に回られ、逆におれ達がピンチになってしまった。

 

 

 

 

 そんな時、向こうの方からやってきた火の玉がモンスターに命中した。一瞬お姉さんかな!?と思ったけれど、あの人が放った火炎呪文だったら、今頃あのモンスターは塵一つ残っていないと思う。実際はというと、火の玉が命中したモンスターは思ったより元気そうに逃げていった。 

 

 

 

 

 後ろから現れたのは、ピンクの髪をした女の人で、右手に見たこともない武器っぽいものを持っていた。女の子が嬉しそうに《マァムお姉ちゃん》と呼んで抱きついている。女の子が事情を説明すると、女の人に無茶苦茶感謝されたが、こちらも助けてもらったのでお互い様だと思う。

 

 

 

 

 この時、ポップと女の人で多少の言い合いになって、ポップが間違って女の人の胸を触ってしまった。報復に平手打ちをくらってしまったポップであったが、後にこのことが影響してくるなんてこの時点では考えもしなかった。 

 

 

 

 

 お互いに自己紹介をした(ポップの分はおれがしておいた)女の人の名前はマァムと言い、この先のネイル村の住人だそうだ。マァムはここが《魔の森》と呼ばれる場所で、モンスターが徘徊していること、複雑な地形で迷路の様になっていることを教えてくれた。マァムの住んでいネイル村は近くにあり、そこに泊まっていけばと言ってくれた。

 

 

 

 

 出会った時に揉めたのが尾を引いていて、このまま王宮に行こうとポップが強引におれを引きずっていってしまった。「意地でもぬけてやるからなーーー!!」と気合が入っているポップだったが、結局何時間も彷徨うはめになり、やっぱり村に泊めてもらったほうが良かったなぁとしみじみと思った。

 

 

 


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