庇ったアバンは、その場に倒れまったく動けない様子です。何とか意識はある様ですが、体が思った様に動かないといった感じです。「先生!!」と言って慌てて駆けつけて来たダイ少年が、
「我ながらベリーナイスタイミングでしたね・・・!」アバンはダイ少年の危機を救えたことに満足しているようですが、ダイ少年は今にも泣き出しそうな表情でアバンにこう問いかけます。
「先生大丈夫?
「フフフ・・そりゃ痛いですけど、痛がっている場合じゃありませんからね」と答え、まるでダメージを受けて無い様に立ち上がりました。(相当なやせ我慢ですねあれは・・・)立ち上がったアバンは、ハドラーと対峙する為に正面に立ちました。ハドラーと対峙しつつ、アバンはダイ少年とポップに話かけます。
「奴のパワーは、かつて魔王だった時以上・・! しかもその上には大魔王がひかえてるというんですからね・・・!!」二人を見渡しながら、アバンの話はまだ続きます。
「敵は私の想像を遥かに上回る存在でした。今の我々の戦力では勝てません・・!! だからこそ奴だけは・・魔軍司令ハドラーだけは、私がこの場で倒します。!!」
そんなやり取りを黙って見守っているハドラーに向ってアバンは「待たせましたね」と短く言いハドラーも「気にするな! どちらにせよ、師弟共々葬ることには変わりはないのだからな!!」と言って戦闘体勢を取ります(そんなセリフとはうらはらに、残念そうな表情を浮かべていると感じたのは私の穿ち過ぎでしょうか?)
「あの子達は、人類の希望です。ここで潰させる訳にはいきませんよ!!」と言ってアバンは、
《アストロン》の効果で、そこに居たダイ少年やポップ、ブラス老やゴメちゃん(この二人は最初から居たが空気化してしまっていた)が次々と鋼鉄と化して行きます。ダイ少年が「先生・・!おれも・・・!」などと言っていますが、呪文の効果により鋼鉄化していきました。
そうしてアバンは「これでみんな安全です。私の最後の戦いを見守っていて下さい・・」と言い胸から宝石の様な物を取り出しました。ポップが「アバンのしるし・・・卒業の証・・!!」と言って絶句しています。