夕暮れ時、並行世界の俺とその彼女、そして幽姉と一緒に太陽が沈む様を見ていた。
八幡(東)「そろそろ戻るか?」
八幡(六)「あぁ。そろそろ戻って休みたい。シルヴィもこんな感じだしな」
隣を見るとうつらうつらとしているな。まぁ色々なことがあったから疲れんだろう。
八幡(六)「誘ってくれてありがとうな」
八幡(東)「なに、誘ったのはゆか姉だ。礼ならゆか姉に言ってくれ」
八幡(六)「ひねくれてるな……」
うっせ。昔のお前もこんな感じだったろ。
幽香「さて、紫を呼ばないとね」
紫「大丈夫よ~」
ゆか姉はいいながらスキマから上半身を出してくる。
八幡(六)「……相変わらずスゲェ能力だな」
八幡(東)「幻想郷の中ではトップクラスの強さだぞ。まぁ弾幕ごっこじゃないやつだったらな」
確か弾幕ごっこだと力が制限されて全力が出せないんだっけか。
シルヴィ「八幡君……大好きぃ………」
八幡(六)「……はぁ。全く、俺もだぞシルヴィ」
彼女の寝言に答えながらキスをする。甘い。口の中が甘すぎる。やばい。また甘く感じた。
幽香「……甘いわね…」
紫「いやあなた達も充分甘いわよ?」
幽香・八幡(東)「どこが?」
紫「だったらいつまで腕を組んでるのかしら!?」
腕?なんだそんな事か。
幽香・八幡(東)「いたって普通だけど?」
紫「そ、そう……」
八幡(六)「それはさすがに甘いぞ……」
そうか?まぁ関係ないからいいけど。
八幡(東)「ゆか姉、そろそろ帰そうぜ」
紫「分かったわ。それじゃ、スキマオープン♪」
なんか音符が見えた気がする。そして謎の浮遊感。まさか……
八幡(六)「はぁっ!?」
シルヴィ「きゃぁっ!?」
八幡(東)「なんで俺も!?」
紫「安心して。あなた達の行き先はわけてあるから大丈夫よ。八幡は着いたら呼んでね~」
八幡(東)「またかよぉぉぉぉぉ!!??」
ゆか姉、後で絶対ボコる!!
***
スキマの中で俺達はまだ一緒に落ちていた。
八幡(六)「はぁ……スゲェ妖怪だな。あいつ」
八幡(東)「すまん……」
シルヴィ「あははは……けど大丈夫だよ。私達飛べるし」
八幡(東)「悪い……っと、そろそろ分岐のようだ。元気にしてろよ」
八幡(六)「お前もな。頑張れよ」
八幡(東)「絶対超えてやる」
そう言って俺達は別れ、並行世界の俺達は元の世界に。俺はある世界に
八幡(東)「……ここは、現代?なんでまた?」
まぁいいや。ゆか姉を呼ぼう。
八幡(東)「ゆか姉、出てきてくれ」
呼び声に反応してスキマからゆか姉が出てくる。
紫「さて、八幡。やり残したことがあるわよ」
八幡(東)「やり残したこと?」
紫「えぇ。
あの2人と決別することよ」