おれナルト。木の葉がヤバい。   作:焼酎臭いマン

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3話でございます〜

なんか長くなっちゃいましたが、どうかお付き合い下さいませ〜


第三話 早くも崩れかけ?おれの仮面は鋼で出来てるんだぞっ!

 

 

ごきげんよう。ナルトだ。

 

今日も楽しくアカデミー活動!やりすぎない程度に落ちこぼれます。

 

さて、今日の授業は手裏剣術と格闘術。

 

気合い入れて行きますか!

 

 

 

 

 

 

「「「「きゃーーー!サスケくんすごーーーい!!」」」」

 

 

この耳障りな歓声はアカデミーの女生徒達が発する一種の忍術だ。広範囲攻撃で鼓膜を揺さぶる。

 

耳を塞いでなければ、そこに転がってるデブのように痙攣することになる。

 

哀れ秋道チョウジ。当話における君の出番はここで終わりだ。

 

なかなか侮れない術だが、忍ぶ気があるとは思えないので戦場では役に立たないだろう。おれへの効き目はどうかって?もちろん、取るに足らない。

 

そこまで考えると、おれはそっと耳から指を抜いた。

 

 

「…フン。耳障りなカス共め。どうして中心に手裏剣を当てるだけで賞賛できる?これくらいは忍びの基本中の基本だし、できない奴は忍びを目指す資格すらない。それと、確かにおれは他人と比べて整った造形をしているが、おれを見るなら顔ではなく動きを見ろ。貴様らレベルの雑魚にはいい教科書になる。」

 

 

先ほどまで賞賛を受けていた男。名をうちはサスケという。

 

アカデミーでは授業でこの男が実力を発揮する度に先ほどの術が発動される。

 

いわばこの男がトリガーだ。

 

しかしこの男、かなりの実力者である。

 

おれの目測ではおそらくおれと同等クラス。三年間アカデミーにいたが、ここまでの逸材を見るのは初めてだ。

 

去年の怪物、日向ネジやテンテンが可愛く見えるレベルである。

 

三代目の教えをもってしても、この男を完封できる自信は微塵もない。

 

天才。その言葉が最もふさわしい忍びのタマゴである。

 

だが先ほどの言葉からわかるように、性格にやや難がある。

 

幼少期より他人に負けたことがないであろうこの男は、いつしか自分こそが世界の中心だと思うようになってしまった。

 

今では目が痛くもないのに片目に眼帯をし、全身を漆黒のコートで覆っている。

 

インナーはボタンを三つほど外したワインレッドのシャツ。胸元には髑髏を象ったネックレス。

 

もちろんコートにはファーもついている。

 

 

中二病。それが彼の病名であった。

 

 

 

「「「「きゃーーーー!!もっと罵ってーー!」」」」

 

 

再び術が発動する。痙攣していたデブは泡を吹いて保健室に運ばれていった。

 

良かったじゃないか。出番があって。

 

だが侮れないのはサスケに限らず。

 

ここの女子生徒らもかなりの逸材が揃っている。俺様系中二病のサスケくんに適応すべく、なんとMという特殊な性癖に目覚めたのだ。(M…マゾヒストの略称。マゾとも略される。身体的、精神的苦痛を快感に感じる特殊性癖。主にサディストとつがいになる。)

 

サスケは彼女らに才能のないゴミだと言うが、おれはそうは思わない。

 

マゾは忍びにとって一つの才能である。なんせ敵の拷問を快楽に変換することで、味方の情報を決して漏らさない。

 

むしろその様子に引いた敵が、捕虜を解放する場合もあるってイビキさんは言ってた。

 

今年の学年は粒ぞろいであり、冷や汗をかくばかりである。

 

 

「フン。豚が。」

 

 

 

「「「「はうっ。。」」」」

 

 

 

問題があるとすれば、この少年誌にあるまじき姿くらいであろう。

 

そこまで考えると、おれはもっていた手裏剣を何食わぬ顔で的から3mほど離れた横の木に叩きつけた。もちろん、悔しそうな顔と悪態をつくのも忘れずに。

 

 

「クソッ!また外れた!」

 

 

イルカ先生はおれをゴミを見る目で見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはり世界には張合いがない。生まれながらに手にした玉座になんの意味があるだろうか。俺様は退屈だ。どこかにこの俺様を楽しませてくれる存在はいないものか。なぁ、孤狼の戦士ナルトよ。」

 

 

「ちょっと話しかけないで貰えませんかね。黒が感染るんで。」

 

 

さて。これが最も危険な問題だが、この少年、うちはサスケは何故だか頻繁におれに話しかけてくるのである。

 

きっかけは些細なものだった。いつものようにおれが影口を叩かれているところ

にサスケが通りかかったのだ。

 

慣れているため華麗なスルーを決め続けるおれを見て、どういうわけかサスケさんは「周囲を歯牙にもかけない孤高の戦士」だと勘違いしてしまったのだ。

 

それから同士認定されたおれは、こうして彼に絡まれる日々を続けている。

 

正直目立つからやめて欲しい。

 

その上、奴はおれに「孤狼の戦士」などという二つ名をつけやがった。

 

この恥ずかしい二つ名を会話の度に呼ばれるおれの気持ちがわかるか?今にも気が狂いそうだ。

 

おそらく周囲の生徒達からは、このおれもサスケと同様の頭のおかしい奴だと思われているに違いない。

 

ちなみに、「孤狼の戦士」と書いて、「ヴォルフクリーガー」と読む。初めて呼ばれた時は失神するかと思った。

 

余談ではあるが、彼は自身の事を「漆黒の堕天使(ルシフェルオブカオス)」と呼ぶことを薦めてくることがある。

 

無論、それだけは絶対に許していない。

 

 

 

どうすればヴォルフなんとかを取り消してくれるだろうか。これまでの説明で、金品や甘味で手を打ってくれるほど甘い敵ではないことをわかって貰えると嬉しい限りである。

 

 

「だがなナルトよ。貴様の先ほどの姿はいかがなものか?いくら脳ある鷹は爪を隠すとはいえ、手裏剣を的に当てないのは少々やりすぎだろう。しっかりしろ。孤狼の戦士。」

 

 

「当てないんじゃなくて当たらないんすよ。三留なめんな。」

 

 

「そんなはずはあるまい。俺様の目は貴様を注意すべき特異点だと告げているぞ…クッ!右目がッ!やはりな。貴様には秘められた実力がある。俺様の邪眼は嘘をつかないッ!この、封印されし暗黒の邪眼がなッ!!」

 

 

「邪眼とやらだって封印されたら拗ねるだろ。嘘くらい広い心で許してやれないでどうするんだ。」

 

 

すかさず右目に左手を当てる中二病御用達のポーズ。右目が痛いのだろうか。イブクイックなら常備してあるので必要とあらばいつでも言って欲しい。

 

それに彼の右目に宿っているのは邪眼ではなく写輪眼だ。うちはの写輪眼は、まごうこと無き木の葉最強の血経限界である。

 

高い幻術耐性や印からの術特定、チャクラの可視化。それになんと言っても固有の絶義。高い汎用性と圧倒的攻撃力を併せ持つチート能力。それが写輪眼だ。

 

 

どこぞの最強気取りの白目剥いた一族よりよほど恐ろしい瞳術である。

 

それをこの年で開眼していることもまた、彼が天才たる所以であろう。奴がおれの本来の力をチャクラの流れから看破し、真なる同志におれの名を連ねるのはもはや時間の問題だ。

 

そうなってしまったらおれの夢と希望のニート生活は終わり、特に恩もないどころか恨んでしかるべきクソゴミ隠れ里のために粉骨砕身する社畜ライフが始まってしまう。

 

さて、どう処理すべきか。

 

誰か話が通じない系の天才の対処法ってご存知ないだろうか。

 

あ、おれ友達いないんだった。

 

 

「おっといかん!昼餉の時間だ!失礼するっ!」

 

 

なんだコイツ。ほんと頭おかしい。

 

誰かこいつの攻略本持ってきてくれ。10000円払うから。

 

 

 

 

 

昼休憩が終わって午後。

 

昼飯?おれはもちろん給食を食べた。

 

今日の献立は無料ハンバーグカレーライスと無料フルーツポンチ。それにいつもの無料牛乳だ。

 

大変、美味であった。

 

さて、腹が膨れたところで、やってくるのは次の授業、忍び組手の時間である。何を隠そう、この授業はあまり得意ではない。

 

 

おれにとって下忍にすら満たないモブカスアカデミー生など赤子と同等。倒すことなど昨日の朝飯前。

 

わざと負けることに神経を使わなければならないレベルだ。

 

しかしここでのおれは三回留年の落ちこぼれ。下手に勝ったりすればもれなく噂が広がってしまう。

 

それが火影の耳に入ってみろ。ついにやる気になったかと両手を挙げて喜ぶ師匠の姿が目に浮かぶ。

 

 

だからこそおれは、より自然により弱く見えるように配慮しながら負ける必要がある。調整の難しきことこの上ない。

 

 

 

「おっし、お前ら!組手の時間だ!取り敢えず、二人組作れ!」

 

 

イルカ先生の号令が響く。

 

取り敢えず二人組を作れ。

 

皆さんご存知ボッチ殺しの呪文であるが、あいにくおれには効かない。

 

 

この学校にも例に漏れず、おれをよく思わない連中はごまんといるためだ。

 

そんなおれを公式の場でサンドバッグの如く叩きのめすことが出来る組手の時間は、彼らにとって都合のいい自慰行為の時間だ。

 

頼んでもいないのに、毎度毎度、たくさんのファンの方がおれの前に駆け寄ってくれる。

 

ほら、今回もやってきた。

 

今日の一番乗りは君か。青髪短髪くん。名前は知らない。

 

確かくの一クラスに好きな子がいるんだとか。クラスで話してたのが聞こえてきたのを覚えている

 

おれを倒してかっこいいところを見せたいらしい。

 

 

「へへっ、ナルト!組もうぜ!」

 

 

「よろしくお願いします。」

 

 

先程からチラチラと送っている視線からして、どうやらお相手は春野サクラのようだ。

 

悪い事は言わない。やめておけ。

 

 

彼女は一月に5人以上からは必ず告白されるモテくの一だぞ。それも、その全てを切り捨てるキリステ教徒だ。

 

貴様の如きモブ、その屍に名を連ねるだけなのはわかっているだろう?

 

しかし、あいにく今のおれは落ちこぼれだ。

 

一人の少年の純情が散っていくことを止めることもできない。

 

哀れ青髪。おれはお前に気持ちよく負けるためだけに頑張るよ。そして斬られて来てください。

 

 

 

「全員ペアは組み終わったな?では…始めッ!!」

 

 

イルカ先生の号令が響く。

 

 

 

「シッ!!!」

 

 

と同時に何やら気合の入った声を出しながらこっちに走ってくる青髪。速度はとても遅い。

 

そして棒立ちになっているおれめがけて、側転からの回し蹴りを繰り出してきた。もちろん、キメ顔。

 

 

「うわっ!」

 

 

おれはすかさず手を前で組んでガード。その際、仰向けに転けるのも忘れない。ここ、弱そうに見えるポイントだぞ。

 

 

「よしっ!!」

 

 

青髪はそのままおれの上に馬乗りになり、おれを地面に固定する。

 

そして、無防備になったおれの顎に掌底を繰り出した。もちろん、春野サクラへのアピールも欠かさず。

 

うわっキモッ。こいつ今ウインクしただろ。

 

 

「うがっ?!」

 

 

ここでおれが気絶した振りをして、試合終了だ。

 

いかにも弱そうな悲鳴も大事だぞ。相手にまるで自らが主人公になったかのような優越感を与えるからな。

 

 

 

「せんせーい!もう終わりましたー!」

 

 

「何っ!?…ってナルトか…。」

 

 

イルカ先生がまるで潰れたゴキブリを見るような目でこっちを見てくる。

 

 

「ホントもう!こいつ弱すぎて話にならねーよ!!まあ、技を試す相手としては一級品だけどなぁ!ハッハッハ!」

 

 

クスクスと笑いがおこる。

 

まぁ、いつもの事だ。おれが失敗する度、周囲では笑いがおこる。

 

ペットショップで子犬が人に吠えているような非常に微笑ましい光景であり、個人的には気に入っている。

 

弱いヤツは下を見て安心し、レベルを上げようとしない。

 

だから、弱いヤツは弱いまま。卒業しても、下忍になれず、アカデミーに強制送還だ。

 

もしかしたらおれは、弱者を忍びの世界に排出しないという意味で、里に貢献してるのではないだろうか。

 

 

そんな事を考えながら、そろそろ本格的に気絶(昼寝)するか、と思い、薄らと開けていた瞼を閉じようとしたところで。

 

 

おれは、とんでもない言葉を耳にすることになったのである。

 

 

 

 

「先生。うずまき君は気絶していません。」

 

 

 

…はっ?何を言ってるんだこの女は?

 

 

おれは薄目で、その言葉を発した女、春野サクラを睨みつける。

 

 

 

「…どういう事だ?サクラ。」

 

 

おい、イルカ先生。頼むからニヤニヤしないで下さい。

 

あっ、吹き出した。

 

 

 

「何がおかしい…いえ、失礼しました。私は医療忍者を志しており、人体について、未熟ながらも知識を有しています。先程の彼の反応は気絶した人間のものではありませんでした。」

 

 

 

「お、おう、そうか。続けろ。」

 

 

「何やら青芝君が私の方をチラチラ見てきたので怪しいと思い、観察していました。どうやら彼は私に好意をもっており、格好をつけたかったものだと考えられます。」

 

 

 

…いや。それは。ここで言う事ではないだろう。

 

 

青芝君を見たまえ。顔が真っ赤だ。

 

青芝君なんだぞ。これでは赤しry

 

 

 

「もちろん彼と交際することは不可能ですが、余りにもうずまき君があっさり倒され、それに気絶もしていないため、これは青芝君が私にアピールするためうずまき君と事前に打ち合わせ、今回の茶番を決行するに至ったのだと考えました。」

 

 

もうやめてあげて下さい。青芝君、男泣きしてるじゃないですか。

 

顔色だって、みるみるうちに真っ青に変わってしまった。名前通りに。

 

 

「いくら想い人にいい格好を見せたいからと言って、己の力を研鑽すべき授業の中で不正行為を行うのは忍びの心得に相応しくないと考え、こうして進言させていただきました。うずまき君。起きなさい。何か申開きはありますか。」

 

 

 

 

…まずいまずいまずい!

 

 

考えろ。どうすればいい?

 

勿論、おれは先程あっけなく散った少年と共謀している訳ではない。

 

かと言って、それを話せばおれが手を抜いていた事がバレてしまう。

 

これは、詰んだか?

 

クソッ、意外な伏兵がいたものだ。

 

うちはサスケばかりに気を張っていたおれの失態か。

 

いや、待て!まだ方法はある。

 

 

おれが事前に彼の気持ちに気づいていて、勝手にそれを手伝った事にすれば…

 

いや、それでは説得力が薄い。おれにメリットがないからだ。

 

その上、おれの精神が高度に熟成している事がバレてしまう恐れがある。

 

 

 

それでは本末転倒だ。

 

 

ならばこれならどうだ?

 

おれも彼女の事を好きで、ライバルを蹴落とすために、あえてわかりやすい演技をして…

 

いや、何がしたいんだおれは!

 

 

イルカ先生のニヤニヤが凄いんだ。諦めろ。そう目が語っている。

 

 

くそぉ、まさか本当に終わりなのか…

 

 

いや、まだだ!チャクラで無理やり血液の流れを止めて一時的に心肺を停止させれば…

 

 

「フハハッ!我が同士孤狼の戦士がそんな姑息な真似をするはずがないだろう!ただ、奴は力を隠していた!それだけに過ぎん!」

 

 

…ここでサスケさんだとぉ!!

 

それだけはやっちゃダメだ!反則だ!横暴だ!

 

やつの目はチャクラの流れを見ることが出来る。おれが術を使えば一発でバレてしまう!

 

 

どうする?うずまきナルト。

 

 

お前のニート生活へのこだわりはその程度か?

 

いや、しかし。この状況を切り抜ける手段は一体…

 

 

 

「うるさいっ!!」

 

 

!?

 

 

「さっきから聞いてたらなんだ!俺がナルトに手を抜いて貰っただぁ?そんなわけねぇだろうが!!」

 

 

あ、青芝ーーーー!!!

 

 

「いいか!ナルトは一番弱えんだ!!そんなの、皆が一番わかってるはずだろ!気絶してないだァ?そんなわけねえ!」

 

 

おまえ!神か!

 

いいぞ!もっとやれ!

 

 

「だけど青芝君。私が確認した時彼は…」

 

 

「一瞬気が飛んでたんじゃダメなのか?」

 

 

「一瞬?」

 

 

「サクラさんが見た時!確かに奴は気絶してなかったのかもしれねぇ!でも一瞬でも気を失っていれば俺の勝ちに変わりはねえ!多分、今は目が覚めたもののどうしていいかわからないから寝たふりしてるんだろ!なぁ!ナルト!」

 

 

ここだっ!!

 

 

「…そうなんですよ。気がついたら周りが騒がしくなってて。おれどうしていいかわからなくなって…」

 

 

「なぁ!言ったろ!こいつは雑魚なんだ!わかったこと疑ってんじゃねえぞ!」

 

 

青芝君。

 

君はおれをバカにするつもりで言っているのだろうが、それが全部おれにとってプラスになっている事にお気づきだろうか。

 

君には感謝してもしきれない。今度一緒にラーメンでもどうだ。嫌か。

 

 

「それをサクラさんは変に勘違いして…それにみんなの前で俺を振って…あろう事か俺のことをバカにしやがって…」

 

 

 

…ん? ん?

 

 

 

何やら雲行きが怪しくなってきたようだぞ?

 

 

 

「絶対許さねぇ!このクソ女がぁああ!」

 

 

あ。

 

 

青芝君はそう叫ぶと、拳を構え、春野サクラめがけて全力でダッシュしていった。速度はとても遅い。

 

 

「もう見てられるか!シカマルっ!」

 

 

「御意。」

 

 

青芝君の様子を見かねたのか、くの一クラスの、いやアカデミーの番長こと山中いのが命令をとばす。

 

 

すると、あっという間に配下の奈良シカマルの手によって、彼は取り押さえられた。

 

 

 

「離せぇ!このっ…!」

 

 

「御免。」

 

 

そして、首の裏をトン、とされて、意識を刈り取られた。

 

 

よくやった。青芝君。君の出番はここまでだ。ゆっくりお休み。

 

 

「女を殴ろうとするたァ、なんて奴だ!男の風上にもおけねぇな!」

 

 

「そうだそうだ!いのさんのゆうとおりだ!」

 

 

ちなみに、一つ前のセリフはチョウジ君のものです。悪しからず。

 

 

「でもなサクラ。人の気持ちを考えなかったアンタにも非はあるってこと、忘れるなよ。」

 

 

「…ええ。山中さん。気をつけるわ。」

 

 

「じゃあ解散だ!まだ授業中だろ!組手すっぞ!な、イルカ!」

 

 

「そうだな。お前ら散った散った!はい、組手始めるぞー。後、ナルトは少し話があるからおれんとこ来い。じゃ!始め!」

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日のピンチは勇気ある少年のおかげでなんとかうやむやにすることができたわけだが。

 

 

今回の騒動の教訓として。春野サクラに気をつけることを、肝に命じて置く必要がありそうだ。

 

 

あの後?イルカ先生にめちゃくちゃ説教されました。ラーメン無しで。

 

 

おれは今、とても悲しい気持ちだ。

 

 

 

ボロアパートにてコンビニで買ったパンをぼそぼそ食しながら、おれは一人途方に暮れるのであった。

 




うちのナルト、性格悪くなってきてるような…

暴走がッ!止まらないッ!!

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