不遇な朝田詩乃に寄り添いたい   作:ヤン詩乃ちゃん( _´ω`)_

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息抜き程度。
展開が思いついたら書く、思いついたら書く、の繰り返し。

あくまでも朝田詩乃がメインヒロイン(確信)
サブヒロインは未定


小学校編
朝田詩乃と知り合いたい


━━━━━━━━えぇ〜〜〜〜〜〜……

 

 ソードアート・オンライン第6巻を手に持ちながら、俺は四つん這いになって落胆していた。

その理由は、まぁ、もちろんこのソードアート・オンライン第5・6巻のせい(?)である。

 

「詩乃ちゃん救われないやん……」

 

 キリトくんのお蔭?で、前に進む事には決めたようだが……まぁーーー救われない!

トラウマも、治るまでも相当苦労するだろうし、キリトくんに惚れた()ようだけど、恐らく、というか絶対報われない。

 

「…………」

 

 ふぅ。と、溜息を吐き、無地の白い天井と照明を見上げながら、ふと思った。

……助ける方法ないのかな……むしろ助けたい(小並感)

 

【その願い叶えてthんぜよー】

 

「ん?誰か今噛ん(ry」

 

 視界が暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【……ちす】

 

「あ、ん?大丈夫?……ですか?」

 

 次に目を覚ました時、目の前には口を抑えた白髪の老人が立っていた。その手の隙間からは血がボタボタと垂れている。恐らく、舌を噛んだのだろう。

 

【だ、大丈夫……】

 

「え………とりあえず血拭いたらどうですか……?」

 

 どこからとも無くティッシュとハンカチを取り出し、止血に掛かり始めた。やがて血は止まり、ゴホンと空気を直すように咳をして、目を合わせてくる。

 

【そなたには転生してもらう】

 

「……んーー?」

 

【……転生じゃ、転生…転生な……】

 

「あ、はい。分かりました……?」

 

 舌が痛いのと、大量に出た血で喉が塞がれて苦しいのサンドイッチ状態なのだろう。手短に終わらせてあげよう。うん。

転生とかちょっと良く分からないけど、まぁ、信じても信じなくても転生なら結局送られるんだし。気にしないでおこう。

 

【……それじゃ】

 

 フッと老人の姿が消え、代わりに扉が現れる。二次創作かなんかなら、落ちたりするもんだと思ってたが……現実に起きてる時点で違いは出るよなそりゃ。

 

「それじゃあ……い、行ってきます?」

 

 一応挨拶も欠かさない。まだ名乗られてないけど、転生が本当なら多分神様だと思うし、しといた方がいいよね。

 

【……うむ】

 

 まだ完全に血が止まってないのか、まだ少し震えながら手を振っている。恐らくだけど普段ガサツな人だと思う。人間の前ではしっかり威厳持ちたい的な人だと思う。頑張ってください(偏見)

 

 そして、扉を開ける。すると、大きな光が目を眩ませ、思わず目を瞑る。すぐに目が回復し、目を開け……開け……開け!(ヤケクソ)

 

「オギャア!オギャ!オギャァァ!」

 

 転生……した。目の前には、産婆と思わしき人。自身の泣き声(であろうもの)はとどまる所を知らない。いや、赤ん坊ならそれが正しいんだけどね。

……普通に精神に来るな。この状況。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まずは現状説明だな。

僕の名前は(ひいらぎ)出雲(いずも)。ちなみに前世の名前は覚えていない。ある程度、この世界の知識はあるけど。

 

 さて、それでね、僕は今7歳で、小学2年生である。前世の知識を生かして人生イージーモードだ。家族にも恵まれ、富にも恵まれ、容姿にも恵まれている。

……容姿は、まぁ。客観的に見て、だからちょっと分からないけど。調子乗ったごめん。

あ、でも友には恵まれなかった。the・ぼっちである。何故なんだ()

 

 今は学校の教室で授業を受けている。でも、さっき言った通り人生イージーモード。前世の知識がある僕には小2の問題なんて楽勝である。少なくとも今すぐそこらへんの大学には受かる自信がある。前世では大学合格してだらだらしてたのが最後だったし。

 

 ……長々と話したが、まぁ、現状はそんな感じだ。僕は友達のいないぼっち天才少年(笑)。

 

 だがしかし!僕は今日やっと発見したのだ。

 

(……詩乃ちゃん居るやん)

 

 なんで気付かなかったん?神の力的な物?いや、あの事件まで後3年しかないよ?どうすんの?今から体鍛えて間に合うかな?詩乃ちゃんに会う事しか考えてない(つもりだった)のに。見逃してたなんて。クラスメートだったなんて。

 気付いてしまったので、接触を図る。そして仲良くなり、あわよくばあんなことやこんなこ(ryは冗談だけど、仲良くなりたいのは事実だ。

 

 だが、どうやら彼女は今の僕と同じ感じらしい。友達という友達が出来ていない。というより、「周りに馴染めずにいる内気な女の子」だ。分かる。子供は残酷だからね。嫌な時は嫌だって目するもんね。高校生や大学生より怖い。

 

 こんな事言っても詩乃ちゃんとのイチャラブ展開()も嬉し恥ずかし生活記()も送れやしない。みんな待ってるんだからな。今日の帰りにでも、話しかけてみようかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後である。

……詩乃ちゃんが消えたでござる。あれれぇ〜?おっかしいぞー?まだ帰りの挨拶したばっかなのになー。早いな〜……明日でも……いいやダメだ。今だ。今行くんだ。詩乃ちゃんが僕を待ってる!(待ってません)

昇降口まで降りて、靴箱の所を見るも、誰もいない。おのれ神め。恨んでやる。

 

「あ、柊くん。ちょうど良かった。朝田詩乃さんの家に、このプリントを届けて欲しいんだけど……」

 

 ありがとう神様。一生感謝します。

 

 

先生の有難いお言葉を頂戴し、帰りの会で配布されたプリントを見る。受け取らないで帰っちゃったのか。まぁ、あんな早かったしな。「住所は〜……これ 」と言われ、詩乃ちゃんの住所が書かれた紙を差し出し、僕が受け取ると「じゃ!」と言って足早に去ってしまった。

……いや、小2が住所渡されて「あぁここね」なんてなる?中学生でも分からない人居るんじゃない?やっぱり神の力か。感謝します(2度目)

 

 ……向かうか。これで、少しは仲良くなれるといいけど。




名前の柊はパッと思いついて、出雲は、自室の本棚にある漫画や小説から適当に1冊抜き、開いたページで最初に目に付いた人の名前にした。


特に意味は無いし、これから持たせる予定もない。

サブヒロイン候補

  • ピトフーイ
  • レン
  • フカ次郎
  • 銃士X
  • 要らない!ヤン詩乃ちゃん一筋で行け!
  • 閲覧用(作者の好きにしたらいい)

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