不遇な朝田詩乃に寄り添いたい 作:ヤン詩乃ちゃん( _´ω`)_
とある薔薇エルフ実況者さんの動画は、前々から見てたので、薔薇エルフを使おうと思います。
むしろ薔薇エルフ以外使いません( _´ω`)_
マスターまで頑張るぞぉぉぉ……_( _ ´⚰︎` )_
お気に入り300人越えました。ありがとうございます。
小学5年生にあがり、一学期が終わり、夏休みに入った。詩乃ちゃんが銀行強盗にあうまで、後数ヶ月しかない……の、だが。
よく良く考えたら、僕がどうこう出来るような問題ではない事に気付いた。なんでもっと早く気付かなかったん?
とりあえずの解決法なんだが、行かせないようにする、しか思い付かなかった。細かい日にちは書かれていなかったような気がするので分からないし、わざわざ一言僕に言ってから行くとは思えないので、止められる可能性は低いが。
でもなー。詩乃ちゃん僕に(何故か)ベッタリだからなー。もしかしたら銀行行かないで僕の所にいるかもしれない。いや、それじゃお母さんが死んじゃう。それはギルティ。
今すぐ僕が、ベクトル操作できるようになったり、スタンド発現させたり、王の財宝を手に入れたり出来たら話は早いが、生憎そんなご都合主義がある訳もないので……
「詩乃ちゃん。プール行こう」
問題を先延ばしにして、1度きり……僕は2度目か?まぁ、そこはスルー。1度きりの小学5年生の夏休み、楽しまなきゃ損だ。中学校や高校に上がったら、宿題なんかで時間が取れない(かもしれない)から。
ちなみにもう宿題終わらせてます。少なかったし、僕や詩乃ちゃんならすぐ解けるからね。
「……プールねぇ」
本から目を離さずに答える。少しはこっち見て。後もう少し恥じらって。詩乃ちゃん今ミニスカだから。足組んじゃダメ。はしたないよ。
後なんでナチュラルに僕の部屋の椅子に座ってるの?部屋主僕だよね?遠慮ってもんが無くなってきたね。
「そうそう。この前福引で【うぇるかむとぅーようこそじゃ
「あそこの……でも、今の時期は混んでるんじゃないかしら?」
ご尤もである。事実、前世の僕は夏にプールなんぞ行かなかった。誘われなかったという事もあるが、単純に、人混みという物が嫌いだったからだ。
DA☆GA!今世は、詩乃ちゃんがいる。美しい華が添えられるのだ。ぶっちゃけて言うとロリ詩乃ちゃんの水着見たい。恥ずかしがってる水着ロリ詩乃ちゃん見たい。
発情はしないが(重要)
「ペアチケットが2枚あって、僕、母さん、父さん。これで3人なんだけど、後1人どうしようかってなって。それで、詩乃ちゃん誘おうかなーって」
「ふ〜ん……」
ありゃ?興味なし?
水とか青いもの好きそうだけどなー。と偏見じみた事を考えていると、本から目を離し、ジト目をこちらに向ける。
「もしペアチケット2枚じゃなくて、1人1枚のが3枚だったら、私は誘わなかったのね」
「えっ」
いや、まぁ……そりゃ……ねぇ?……言わずもがなって奴ですよ。でも、正直に言ったら拗ねてしまう。本人は拗ねてないというが、絶対拗ねてる。何も答えないでいると、ツーンと顔を背けてしまった。
「……行かせて貰うわよ。余ったら、勿体ないし」
「アハハ……ツンデレが激しいなぁ……」
「ツンデレ言わないで」
うぅーん……何処で間違ったんだろう……全部か。
詩乃ちゃんとプール行く約束は取り付けたから、もうどうだっていいや!詩乃ちゃん可愛い女神!(現金)
「それで?プールっていつなの?」
「3日後」
「…………はっ!?ちょっ、もっと早く誘いなさいよ!」
急ぎながらも丁寧に本に栞を挟み、慌てたように部屋から出ていく。3日前は遅いのか?1週間前とかに誘った方が良かったのだろうか……
前世でよく、女心を知らないだとか、鈍感だとか、無性欲人とか言われた事を思い出した。そういえば、詩乃ちゃんにも何度かさらっと言われたような気がする……解せぬ。僕なんて、性欲と煩悩の塊みたいなモノなのに。
家に帰った詩乃ちゃんは、すぐにお母さんに頼み、新しい水着を買いにショッピングモールに出掛けたとか。
後から聞いたのだが、あの時はスク水しか持っていなくて、焦っていたらしい。別にスク水でも良かったと言うと、怒られた。
3日後。プール当日である。【うぇるかむとぅーようこそじゃ
僕の両親の車で向かい、更衣室で別れる。比較的着替えるのが楽な男性陣は、早めにプールへと出た。
「出雲!パラソル持ってきたか!?」
「今運んでるから!」
男性陣は、早く出た分、パラソルをたてたり、レジャーシートを敷いたりと、働かなければならない。このうぇるかむぱーくは中々敷地面積が広く、近くに【うぇるかむホテル】といううぇるかむぱーく所有のホテルまである。まるで何処かの夢の国のようだな。
そうこうしているうちに、母さんと詩乃ちゃんが更衣室から出て、こちらに向かってきていることに気付く。詩乃ちゃんは青いフリルの付いた子供用ビキニを着用しており、絵になっていた。え?母さん?自分の母さんの水着を実況しろとか、鬼畜にも程があるよ。各々好きに想像してくれたまえ。
「水着可愛いね、詩乃ちゃん」
「っ……あり、がと…」
グイグイベタベタする、どちらかと言うと攻めが多い詩乃ちゃんだが、案外褒められたりする事に弱い。水着を褒めると、真っ赤に顔を染め、目を背けて礼を言ってくる。チラチラ見てるのだが、気付かないと思っているのだろうか?僕は、子供らしい詩乃ちゃんという物を、余り知らない。だが、今ここで水着を着て顔を赤らめる姿はまさに子供で、とても可愛らしいと思う。
「そ、それじゃあ、行きましょう!」
「気を付けるのよー」
今日も、僕は引っ張られる側だ。いくら可愛らしく子供らしい詩乃ちゃんでも、僕を先導してくれる。
もう僕の中で、詩乃ちゃんはかけがえの無い存在になってしまっているのだろう。あらゆる日常のワンシーンの、全てに彼女がいる。
「ね、詩乃ちゃん」
「何?」
「ありがとう」
「……どういたしまして」
前を向いたまま、こちらを振り返らない。しかし、肩から覗く耳が、先程の顔同様、真っ赤に染まっているのを見て、僕も自然と笑みが零れる。
今日は、目一杯楽しむとしよう。
周りの人に、良く、やる気がない。って言われる。
やる気がないから仕方ないよね。
いい観察眼をお持ちで……
両親はこれからも【父さん】【母さん】として、名前を出したりするつもりは無いです。
サブヒロイン候補
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ピトフーイ
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レン
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フカ次郎
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銃士X
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要らない!ヤン詩乃ちゃん一筋で行け!
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閲覧用(作者の好きにしたらいい)