不遇な朝田詩乃に寄り添いたい 作:ヤン詩乃ちゃん( _´ω`)_
あ、Twitterアカウント作りました。
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今回はall柊君視点。
次回はall詩乃ちゃん視点。
2人の日常を書いていこう。
なんかいきなり時間が飛んだ気がする。
……気のせいか。変な電波を受信してしまった。
「どうしたの?出雲」
「ん?んー……なんでもない」
僕と詩乃ちゃんは、先月、小学4年生にあがった。
詩乃ちゃんの事件まで後1年くらいか……2学期入った辺りだったと思うから、1年半はあるけど。
特に体鍛えたりはしてない。運動は人並みにしてたり、朝走ったりはしてるが。
後、お互い名前で呼び合うようになった。「名前で呼び合おう!」って言ったわけじゃないし、これといって転機は無かったが、自然とそうなっていった。
「春に入ったばかりだから、暖かくて眠たくなるのは分かるけど、寝ちゃダメだから」
「わかってるよ」
この2年で、詩乃ちゃんはずいぶん成長したと思う。身体的にも、精神的にも。
まず、段々と原作詩乃ちゃんに近付いてきた。おどおどしたコミュ障詩乃ちゃんも可愛かったが、原作のツンツン詩乃ちゃんも可愛い。
それと、なんだか最近、詩乃ちゃんの様子がおかしい。
何処に行っても付いてくる。朝は6時くらいに僕の家に来るし、休み時間もずっと居る。泊まったりもたびたびあったが、風呂やトイレにまで付いてこようとしたのは驚いた。
依存、なのかは分からないが……僕が詩乃ちゃんの中で、どういう存在になってるのか知りたい所だ。
ゲームの片手間に解けるような問題ばかりの授業は暇なので、今日は、僕と詩乃ちゃんの日常を振り返ってみようと思う。
まず、朝。
6時00分、僕、起床。
本当なら、7時くらいに起きるのだが、詩乃ちゃんが家に来るようになってから、6時に起こされるようになった。
「おはよう出雲。まだ寝てるの?」
呆れた顔で、僕の上に跨る詩乃ちゃん。やめなさい。はしたないです。ありがとうございます。眼福眼福。
「……降りてぇ」
叩き起こされたばかりの僕が、弱々しい声で降りてほしいと伝える。すると、顔を近付け、耳の近くで囁くように言う。
「じゃあ起きる?」
僕は返事をしない。起きたくないからだ。このままで居たいというのもあるが、毎朝毎朝やってたら睡魔の方が前に出てくる。最初の頃はされただけで跳ね起きた物だ。
「今何時だよ……」
仕方なく上半身だけ起き上がらせる。僕の膝に跨って首に手を回す詩乃ちゃん。小4だからいいが、高校生になってもこれされてたら毎朝ハッスルだぞ?
「6時よ」
「まだいいじゃんか……朝ご飯7時でしょ……」
「いいから起きなさい!」
成長し過ぎだよ……あの優しかった初心な詩乃ちゃんはどこ……ここ……?
なんだ夢か。
その後、詩乃ちゃんが誘惑に似たナニカをしてくるので、逃げるように起き上がり、詩乃ちゃんに構ってあげる。
そうして朝ご飯を食べ、学校へ行く。
「……通学嫌い」
「私は結構好きよ」
僕の家から学校まで、歩くと結構かかる。学校へ行ってしまえば楽なのだが、如何せん歩くのが面倒だ。体力が無いとか疲れるとか、そんなのじゃない。歩くのが嫌なんだ。
分からない?
「詩乃ちゃんって歩くの好きだっけ?」
「歩く事は、嫌いでも好きでもないわね。こうやって、出雲と2人で歩くのが好きなのよ」
うん。ありがとう。とっても嬉しい。嬉しいんだけどさ。そのハイライトのない目やめてよ。怖いんだけど。羞恥心より恐怖心の方が強いんだけど?
他愛ない(?)会話をしていたら、あっという間に学校へ着く。この時間も悪くないなと、毎日考えてしまう。案外僕は意志が柔い人なのかも知れない……
学校に着いた。
朝の会やって、授業やって、休み挟んでまた授業!
そして、普通より長い2時間目休み。
「出雲」
今日も今日とて、飽きずに詩乃ちゃんが僕の席へ来る。1年くらい前までは、学校ではお互い不干渉だったのだが、数ヶ月前程から学校でも話しかけてくるようになった。
僕に詩乃ちゃん以外の友達は居ないし、詩乃ちゃんにも僕以外の友達は居ない……と、思う。
でも、たまに詩乃ちゃんはクラスの子と話している。どんな話をしているかは知らないが。
「詩乃ちゃんはさ」
「なに?」
「僕以外の友達って、居ないの?」
「……貴方の言える事じゃないと思うけど?居ないわよ。そんなもの」
そんなものって……酷い言い方するねぇ。こういう所が原作詩乃ちゃんに似てきてる。原作詩乃ちゃんより圧倒的に成長速度が早い。なんだか、僕が詩乃ちゃんと関わり始めてから、急成長して行った気がする……僕、何かしたっけ……
「そういえば、出雲。貴方も眼鏡かけ始めたのね。目悪かったの?」
出会った日(友達になった日)からの事を思い出して行っている途中、詩乃ちゃんからそう言われる。
そう。そうなのだ。僕は今、眼鏡を掛けている。
「言ってなかったっけ。ここ最近で、すっごい目悪くなってね。眼鏡なしだと、今の席じゃ黒板の小さい文字が見えないんだよ」
「黒板見てないくせによく言うわね」
ばれてーら。
理由としては間違ってない。本当に、ここ数年〜数ヶ月で目が悪くなったのだ。それを親に伝えると、すぐ眼鏡を買ってくれた。
夜更しをしているわけでも、暗い所で本を読んでいる訳でもないのだが……一体何故なのだろうか……
「ねむい……」
「まだ2時間目よ?」
「毎朝6時に叩き起こされるから……」
「6時にしっかり起きなさいよ……」
僕は夜行性なんだ。朝は弱くてね。逆に夜は強い(純粋)からいいのさ。
そんな事を言うと、呆れた顔でため息を吐かれた。解せぬ。
……ん?どこを見てるんだ?
「詩乃ちゃん?」
「…………ん?何?」
「いや、何処見てるのさ」
詩乃ちゃんの見てた方……教室の後ろ窓側を見ようとすると、詩乃ちゃんに頭を掴まれて、グイッと前を向かされる。
今朝も見たハイライトのない目。怖いけど、最近慣れつつあるのか、それとも僕が無意識に恐怖心を感じないようにしてるのか、日常の一幕として捉えられるようになってきた。末期だね。
「見ちゃダメ。私と話してるんだから、私だけを見てて」
いや、アンタさっき僕と話してるのに、あっち向いてたでしょうが。と言いたいが、言ったら言ったでなんかやばそうなので、口を噤んでおく。
放課後。帰りの会が終わると同時に、詩乃ちゃんに手首を掴まれ、引っ張られるように教室を後にし、校門前でやっと手を離される。と思ったら今度は手を繋いできた。
「さ、帰りましょ」
眩しい笑顔を浮かべながら、僕に向かってそう言う。この笑顔はずるい。どんな事をされても、詩乃ちゃんに笑顔を向けられたら、許せてしまうような気がする。
1度僕の家に帰り、荷物を置いてすぐに詩乃ちゃんの家へ。いつものようにボードゲームやテレビゲームで遊び、暗くなったら帰る。たまに夕飯も頂く。
これが、僕の日常。
……最近、詩乃ちゃんの様子がおかしい。
無感情でいて、強い意志を持った目をしている。
何も見ていないようで、何かを見ている。
はっきり言って、怖い。
でも、それ以上に僕は、不遇な朝田詩乃に寄り添いたい。
話の書き方
どうするか考えずに「次話投稿」を押して、タイトルを考えてそのタイトルにそった感じにしていく。
馬鹿のやり方だから真似しちゃダメだよ?
(眼鏡の意味は)ないです。
あ、お気に入り登録100人超えました。というか200人行きそうです。伸びすぎて怖いんだけど。明日ヤン詩乃ちゃんに監禁されて殺されるんじゃない(ただの願望)
読んでくださっている、そしてお気に入り登録してくださっている皆様、ありがとうございます。これからも私は無心かつハイライトのない目でこの作品を書いて行きます。
ヤン詩乃ちゃんに殺されてぇ……( _´ω`)_
サブヒロイン候補
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ピトフーイ
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レン
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フカ次郎
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銃士X
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要らない!ヤン詩乃ちゃん一筋で行け!
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閲覧用(作者の好きにしたらいい)