ハイスクールD×D ~剣の申し子~   作:pegasus

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初めてまして。pegasusと申します。
息抜きに書いてます。
処女作なので、温かい目でご覧ください(>_<)


原作前
零話 プロローグ


西宮 歩は今日も一人ぼっちだった。

 

なぜ、一人ぼっちでいるのかというと彼の目が原因だ。

彼は、日本人の両親特有の左右対称の黒目をしていなかった。

 

そのせいで、幼稚園の頃から避けられいた。

また、普段無表情、無口と言われているため余計に。

中学校にあがる頃には、その容姿からクラスにいじめられていた。

 

 

そんな彼の唯一の楽しみが剣を振ることと本を読む事だった。

彼が剣に惹かれていったのは、8歳の頃だった。

 

「あぁかっこいいな……」

 

普段無表情、無口と言われた少年が満面の笑みで呟いた。

ドラマで主人公が敵を剣で斬りつけるワンシーン。

歩は感動した……、こんなにも美しく人を魅了する動きも

敵に立ち向かい仲間を守る姿も。

こんな風に自分もなりたいと人生で初めて感じた想いだった。

 

そのワンシーンをみた後、両親に

 

「あの剣が欲しい!」

 

とお願いしたのだった。

 

しかし、ドラマで使っていた剣は模擬剣であり、小学生に渡しても

教育上危険なことに使わないのか不安にもなった。

しかし普段自分の意思を表に出さない歩が初めて欲しがった物ということもあり

父は家から持ち出さないというルールを条件に模造剣をプレゼントした。

 

 

それからというもの、歩は何かにとり付かれた様に剣を振り続けた。

 

剣の型や指南が書いているものを中心に読むことで、その動きを練習したり

体力が足りないことを知ったら、ランニングを取り入れたりと

剣にたいしてただ貪欲に夢中になった。

 

さらに歩は天才だった。

様々な型を、技を覚え、さらに剣を極めていく、まさしく剣の申し子。

 

周りはそんな歩を見て恐れた。

果たしてこれは自分と同じ人間なのか、剣に取り付かれた悪魔なのかと。

自分の目と重ね、さらに学校では一人ぼっちが加速した。

そんな歩の理解者でもあった両親も彼が中学2年生のときに交通事故で亡くなった。

そうして彼の周りには誰もいなくなった。

 

その後も、彼の剣への貪欲さは増していった。

 

そんな彼が早朝にランニングをしている時、両親が亡くなってから2か月後に事件は起こった。

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「あれ…?ここはドコだ…」

 

確か…俺は、ランニングの最中に女の子が交差点に飛び出して…

そういえば、女の子はどうなったのだろう…

 

「ここは神の間。あなたが女の子を突き飛ばしたおかげで少女は守られたわよ」

 

そうか…女の子は助かったのか…良かった…

 

「ふふふ…あなたは死んだ自分のことよりも他人の事を心配するのね。」

 

それが最善の策だと思ったからな。それよりこの美しい女性は誰だろう。

 

「あれしか女の子が助かる方法が知らなったからな。ちなみにあなたは?」

 

 

「美しいなんて嬉しいわね。私はクロノス。時を司る神よ」

 

心の声が分かるのか…

 

「クロノスか。俺は西宮 歩だ。ちなみ俺は死んだのか?」

 

 

「突き飛ばした少女の代わりにね。でもね、あなたの死は必然なのよ。」

 

必然だと…

 

「どういうことだ?」

 

 

「怒らないで聞いてほしいんだけど…」

 

 

「内容次第だ」

 

 

「まぁそうだよね…納得してくれるかどうかはわからないけど言います。

あなたの死の理由は…神ロキによる悪戯です。」

 

 

「悪戯だと?」

 

 

「はい…あなたの目が少々特殊でして、それが神ロキに見つかり今回に至ったという事 です。」

 

見つかったってことは、その神に隠れて俺を監視していたというところか…

 

「!!」

 

その表情からすると、俺の考え通りか…

 

「それで、俺の目が特殊とは?」

 

 

「その洞察力素晴らしいわね…その通り私はあなたを監視してました。あなたの目が通常人間に宿ることのない代物だったからよ」

 

確かに俺の左目は金色だが…

 

「俺の目は一体なんなんだ?」

 

 

「それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私にもわからないの…」

 

 

「神にも分からないのか?」

 

 

「私だってあなたを見つけたときは驚いたのよ!

 ふと人間界の様子を1か月前に偶々覗いたときにあなたをみつけたの。

 その目からは確かに人間からでることはない神のオーラが微量ながら感じるわ。

 でもそれがなんの目なのかは、きちんと調べてみないと分からないわ…」

 

神でも分からない目か…

 

「とりあえず分かった。

 ところで、俺はこれからどうなるんだ?」

 

 

「あなたはこれから他の世界に転生してもらうわ。死なせてしまったお詫びでね。」

 

他の世界化か…

 

「どこの異世界に行くんだ?」

 

 

「行く世界はランダムなの。こればかりは変えられないわ。でも異世界でも不便にならないよう転生特典をつけることができるわ。」

 

転生特典か…

 

「もらえるのならもらっておこう。ちなみに、その特典もランダムか?」

 

 

「いえ、特典のほうは自由よ。ちなみに3つまでだから慎重に決めてね。」

 

 

「3つか…ちょっと時間をくれ。」

 

 

 

~~5分後~~

 

「俺が決めた特典はこれだ。」

 

 

①十分な衣食住の提供

②剣1つ

③自己防衛能力

 

 

「衣食住は予め用意するから大丈夫よ。他の特典に変えられるけどどう?」

 

 

「そうか…それじゃ料理ができる人とはは大丈夫か?俺は剣ばかり振っていたから料理とかはほぼしたことがないんだが…」

 

 

「そうなのね…了解したわ。剣も一つこちらで決めておくわ。最後の自己防衛能力っていうのはどういうことかしら?」

 

 

「それはだな…異世界がランダムという状況ですぐに死んでは困る。そのために自分を守る能力が欲しいということだ。」

 

 

「なるほど。了解したわ。それもこちらで決めて大丈夫かしら」

 

 

「大丈夫だ」

 

だんだん自分の身体の感覚が消えていく…

そろそろか…

 

「特典も決めたことで…そろそろお別れね。最後に何か聞いておくことはあるかしら?」

 

そうだな…

 

「俺の目の事が分かったら連絡をくれないか?」

 

 

「そうね…分かったわ。分かり次第すぐに連絡するわ」

 

 

「感謝する」

 

 

 

「それでは次の人生楽しんでね。歩くん」

 

 

俺の意識は落ちていった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

クロノスSIDE

 

 

 

「さて、彼の特典どうしようかしら。」

 

神ロキのせいで死んじゃったわけだし、困らないようにしないとね!

 

自室に戻り、モニターに目を向ける。

 

「転生先はハイスクールD×Dか。パワーインフレ激しいから彼の剣技なら大丈夫だと思うけど…」

 

そういっても不安だから特典も少し頑張っちゃおう~

 

 

 

 

 

 

 

SIDE END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロフィール

 

名前:西宮 歩

 

身長:180㎝ 

 

容姿:マテリアル・パズルのティトォ

 

性格:無口、無表情だが、たまに見せる笑顔は異性関わらず見とれるぐらい魅力的である。生前から剣しか興味を示さなかったため家事などは苦手。過去の影響から周りの視線や気配にはとても敏感。無愛想だが親しくなったものには優しいもよう。  

 

 

能力:????の眼

生まれた時から色の違う目。クロノス曰く微弱ながら神のオーラを感じるという。詳細は現在不明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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