蒼龍歪界録~Caeruleo depravavit draco insanit justítia~   作:ゆーれーあばたー

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第三章『人を見下す者は人に見下される』

「ここかな?」

 

出発の際に諏訪子に抱きつかれたが引き剥がし走ってきたがそれ以外特に目立つ事は無かった。

ただ妖怪の群れが襲ってきたので全員四肢の骨をバッキバキにしたりもしたが特に目立たないだろう。

 

と、今日の晩御飯は何にしようと考えていたら門番らしき人がいた。

 

「すいません」

 

「何者だ」

 

うわ、僕の苦手なタイプだ、この人。

堅っ苦しいのは嫌いなんだよなぁ、もうちょっとフレンドリーになれないもんかね。

 

「諏訪の国からの使いの者です」

 

「諏訪の国?ああ、あの潰される。」

 

何か聞こえたなぁ、あれ?でも多分聞き間違いだろうなぁ。

我慢我慢!ここでバラしたら交渉の余地も無い

 

「通らしてほしいのですが」

 

「ああ、しかし人間を使いにするなんてそれほど弱「黙って通らせてくれます?」・・・」

 

今度は言霊で黙らせておく、やれやれ予想以上に此処は屑野郎共の溜り場らしい。

 

戦争の時少し痛めつけておこうかな。

 

今回の交渉で停戦にするのは別にいらない。問題は他にある

大和政権について少し調べたが有名な神が多く数も多いらしいが、今や惑星レベルで破壊活動を行える此方としてはどうでもいいことだが、

余談だが百年毎に霊力などの量が倍になる、たまーに新しい能力とかも追加されるのでアップデートのようなものだ。

 

さて、今日の晩御飯はカレーにしようと考えていたら前にいかにも偉そうな人がきて(まぁ神だろうけど)話しかけてきた

 

「君が諏訪の使いかね?」

 

「はい」

 

「入りたまえ、いいか、人間くれぐれも失礼のないようにな」

 

あんたらの方が失礼でしょうが、と、ツッコミを入れたいけど取り敢えずは従おう。

 

因みに、さっきからずっと床やら壁やらにC4を爆薬でくるんだ箱を置いてっているので出る時にドカンとやってやろうと思う。

どっちにしろ仕掛けてきたのは彼方だからね。

 

「君が使いかね?」

 

あ、忘れてた、カレーの具は何にしようか考えてたら交渉のこと忘れてた。

 

「あ、はい」

 

何とも気の抜けた返事だなぁと思う。

序でに今は別の人格を貼り付けてあるのでこんな口調である。

要は同情などの感情を殺すために人格を作ってもとの人格に貼り付けている、仮面のようなものだ。

素の人格でこんなことしたら悲惨である、大惨事である。

 

「全く諏訪の国は何を考えているんだ、こんな子供を寄越すなんて」

 

「我々も舐められていますねぇ」

 

「こんな子供に話せることなどないでしょう、ははははは」

 

何つー屑野郎共だ、やっぱここで始末しようかな

 

そう考えて起爆装置のスイッチを取り出して襲うとした時、

 

「貴様等ッ!!いい加減にしろ!!」

 

あ、この人は話が通じそう。御柱を背負った女性が叫んだ、

 

「貴様等!少し外に出ていろ!」

 

この人は・・・中心に居るから恐らく天照大神かな?もう一人の女性は・・・わかんないな

 

「すまなかったな、此方の者が無礼をした」

 

「いえ、別にいいですよ、それよりも少し場所を変えませんか?そこの女性と貴方で話した方が早く進むと思うので」

 

どうかな?これでOK貰えなきゃだいぶきついんだよなぁ、下手したら皆殺しにしそうだ。

 

「そうだな、八坂殿はどうだ?」

 

「私は構わない、それにその少年の言うとおりこのままでは進まないからな」

 

お、これで第一段階は完了っと、これでもう交渉は成功したようなものだ。

もうこの際だし停戦は捨てよう。確率は高い方がいい

 

「ではついてきてくれ」

 

「わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

コツコツコツコツコツコツ・・・・・・

 

「そういえば君の名前は何ていうんだ?少年よ。」

 

「眠龍蒼空です、貴方方は?」

 

「私は天照大神だ、眠龍殿」

 

やっぱりか、だいたい予想通り、問題はもう一人の方なんだが。

 

「八坂神奈子だ、ところでなぜ私まで呼んだんだ?天照大神だけでも良かっただろう」

 

八坂?八坂刀売神か?

神奈子と言う名には覚えが無い、諏訪大戦で洩矢神を負かすのは・・・ああ、建御名方神か。

 

「少しお願いしたいことがあったのともう一つ理由があります」

 

「理由?それは何だ?」

 

「僕は貴方方以外の神が気に食いませんでしたので。心を覗けば皆差別、軽蔑でいっぱいでしたけど貴方方二人は対等に話してくれてましたから」

 

そう、全員の心を覗いたら二人以外はそうだった。

まぁもとから歴史を変えぬようにするつもりだったからね、外野は余計だったから

 

「ほう、お前なかなか面白いな、よく私達の前でそんなことが言えるな、普通の人間なら動くことも出来ないぞ?」

 

八坂さんが言ったが、既に普通じゃないしね、何十億歳だからね。

しかも周りの人からついた渾名は『人外よりも人外してる人間』だからねぇ

 

「まぁもう何十億歳ですし、人外よりも人外してる人間と呼ばれますからねぇ」

 

「あはははは、お前は面白い冗談を言うな、ははは」

 

「そうだぞ眠龍殿、人間が何十億も生きれるわけなかろうははは」

 

「本当ですよ?和の国ぐらいなら動かずとも破壊できますよ。」

 

「「うそだろ?(でしょう)」」

 

「本当ですよ?ほら。」

 

そう言って天照大神と同じ神力と大妖怪クラスの妖力、いつもの百倍の霊力にした。

 

「「!?!?!?!?」」

 

二人は後退りながら驚愕の表情をする。

やっぱ信じてなかったか。

 

とりあえず仕舞っておこう。警戒されたままだとあれだし。

 

「そんなに警戒しなくてもいきなり襲いませんよ」

 

二人はキョトンとした顔をした後いきなり笑い出した。

これには吃驚である

 

「はははは!!!やっぱり御主は面白いな、私も敬意を持って蒼空殿と呼ばせてもらおう」

 

「はーーー・・私もお前を戦友・・とはちょっと違うが一人の友人として名前で呼ばせてもらおう」

 

「はぁ・・・・?」

 

唖然だ、正直ついていけないのが本音だ、だけど仲良くなれたのはいいことだね!友人が一人増えた!嬉しいな!

 

「ところでそろそろ交渉を始めないか?流石に話しすぎたし蒼空殿も暇ではないだろう。」

 

「おっと、完全に忘れてましたね」

 

「どんな交渉なんだ?」

 

「交渉の内容はですね・・・・・

 

此処では敢えて伏せておくことにする。

さぁ、諏訪大戦開戦だ!!

 




投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
課題との長き闘いのせいで遅れてしまいました。
少しずつ徹夜して更新できるよう頑張ります!

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