目が覚めたらレガ様……えっ? 違う?   作:ACS

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朝起きたら日刊4位、何が起きたのか(白目

追記

校内でCADを所持出来るのは生徒会等の一部生徒のみと言う御指摘を受けましたので該当部分を大幅に修正しました。

話の内容はともかく流れは変わらないと思いますが、今後もアニメ知識しかない私は原作の設定等に矛盾するかもしれませんので、御指摘を頂けると幸いです。


#6

#6 悪目立ち

 

 

入学式翌日の初登校、僕とテスラは仲良く手を繋いで学校に向かっていた。

 

こんな事をやってるから悪目立ちするんじゃないかと思わないでも無いけれど、テスラが嬉しそうにしてるので何も言えない、男は美少女に弱い生き物だから仕方ないね(白目

 

3周目の人生だけどさ、正直2周目はレガ様のハーレム(下僕)を眺めてる様なもんだったし、1周目に関してはもう覚えてない、けど二回共心労MAXだった。

 

だからさ、ね? 大分依存気味とは言え、偶には僕がモテても良いじゃん!! 良く依存されてるから本当の愛じゃないとか言う人が居るけど、僕は其処までお人好しじゃないし、そもそも此処まで愛情表現されてるのが無くなるとか僕の方が嫌だ、ほら今だって恋人繋ぎだし、万一依存心消えて他の人がこの手を握るとか考えるだけでも殺意が湧いてくる、アレ? コレ僕も依存してね?(白目

 

………まぁ、現実逃避はこの辺にしておいてね? 朝からこの調子な僕は男子から殺意の眼差しがビスビス刺さってるの、悪目立ちしたくないのに滅茶苦茶目立ってるの、そーいや中学でも男友達は少なかったなぁ……。

 

特に酷いのはテスラのクラスである1-A男子からの嫉妬だ、連中の選民思想に似た優越感は中々に強烈だからねぇ。

 

…………テスラの逆鱗が発動して行方不明者とかが出ない様に祈ろう。

テスラはA、僕はE組なので彼女をクラスまで送り届けてから自分のクラスへと向かう、うん捨てられた子犬みたいな目は止めて? めっちゃ罪悪感がブーストされるから(震え声

 

罪悪感を振り切り、自分のクラスに着いた僕は早速達也を発見した。

 

 

「よっ!! 同じクラスで嬉しいよ達也、コレで授業についてけなくても安心だね」

 

「俊か、俺も知り合いが同じクラスでホッとしたよ」

 

「そう言って貰えると有難いや、今後ともよろしくね」

 

僕はそう答えると自分に与えられた席に座り、カリキュラムの確認等の為に近未来的な机のディスプレイを起動する。

 

……………わあい、殺意全開の不幸のメールがパンクする程来てるぞー!! あるぇー? 深雪ちゃんの兄である達也君にもこの手のメールが来ると踏んでたのにチラッと確認したらそんなことは無いらしい、兄妹だからそこまで嫉妬されてないのかな? だから僕にヘイトが集まったと、あっ深雪さんを下の名前で呼んでるって理由でもヘイトが溜まってるのか。

 

にしてもヘイト高過ぎじゃね? 殺害予告チックなメールも誹謗中傷と共に現在進行形で来てるんですが、この人ら死にたいんですかね? 殺りに来た相手を殺るくらいの覚悟は僕も持ってるから望み通りに犬の餌にしてやるよ? 証拠残さない殺害方法なんていくらでもあるからね?

 

 

落ち着け、短気を起こすんじゃない僕、前回の人生ならレガ様が既に二桁殺してる頃合いだから落ち着くんだ、予想以上にアグレッシブな連中に驚きが隠せないけど落ち着くんだ。

男子のヘイトの高さが予想の斜め上をブチ抜いていったお陰で僕のカリキュラム確認と受講登録は非常に苦労しました、後で風紀委員会に行かなきゃ(白目

 

「やーっと終わったぁぁぁぁあ、メールがじゃんじゃん来る所為で動作重いんだよ!!」

 

「あー、まぁ、ご愁傷さんだな、アンタ」

 

 

やる事を終わらせて背伸びしてたら僕の隣の男子が気の毒そうな顔で此方を見ていた、速攻で糸を使って思考を読んで敵か味方かを判別し、僕へ対する害意は無いことを確認して警戒を解く。

 

 

「はぁ、テスラと一緒に居るだけで何時もコレだからね、そろそろ本格的に手を打たないとダメっぽいね、っとごめんごめん自己紹介まだだったね? 僕は関根俊彦、俊で良いよ」

 

「おっと、話しかけた俺から自己紹介するもんだったな、こっちこそ悪りぃな、俺は西城レオンハルト、レオで良いぜ?」

 

「そうかい? ならそう呼ばせて貰うね? 今後ともよろしく」

 

「おう!!」

 

 

やった、凄く明け透けな人だけど貴重な男友達だ!! しかも握手してくれたからかなりフレンドリーな人だ!! 素直に嬉しい、だって男友達とか今まで達也しか居なかったからなぁ、ほら前回の人生とか対人運マイナスだったし(白目

 

新たな友人との出会いに内心で感動していると、どうやらレオは人の輪を広げることに抵抗が無いらしく、マニュアル操作でデスクを操作する達也にも話しかけていた。

 

……その後千葉さんに絡まれていがみ合ってたけど、と言うか千葉さん? 顔面偏差値についての言及は控えよう、うん。レオと僕の顔を比較して『だらし無さとワイルドさを履き違えた男ってやーねー、関根君並みのルックスになってから出直しなさいな』とかマジで煽らないで? 一瞬で友情ブレイクしかねないから(震え声

そんな二人をどう止めようかと思っていると予鈴が鳴り、二人は渋々席へ戻っていった、犬猿の仲ってのは正にアレなんだろうね、相性は悪くなさそうなんだけど言うだけ火種になりそうだから心の中にしまっとこう。

 

そんな僕の意識は一限目の開始と共に授業内容へと集中していくのだった。

 

 

 

 

授業であった工房見学が終わり、今は昼食時。

 

ぶっちゃけ僕はレオと同じく訳わからん組だったのでほぼ達也の解説頼りだった、彼には悪い事をしたので昼食後のデザートにと持ってきたドーナツをプレゼントしたんだけど、丁度そのタイミングで深雪さんとテスラが来た。

 

 

「お兄様、御一緒してもよろしいでしょうか?」

 

「俊、私も一緒に食べたい」

 

「僕等は別に構わないよ、ね? みんな」

 

 

僕が全員に確認を取り、達也が口を開こうとした瞬間にこの場の人では無い人物の声が聞こえた。

 

「司波さん、それに関根さんも、もっと広い所に行こうよ」

 

関根さんと呼ばれてるのはテスラだ、養子になってるからね、だけど名字が同じだしボケて僕が絡みに行ってやろうかと思えるほどタイミングが悪い。

 

深雪さんはやんわりと断ってるけど、テスラみたいにガン無視して僕の横に椅子持ってきて座るレベルなら苦労しないのに、つかテスラ先生? 何気にクラスから浮くような真似してません? あんまり周囲の反感買うような真似は止めてね?

 

イマイチ聞いてるのかそうでないのか反応し辛い頷きを見ながら、僕はテスラが来るまで手を付けていなかったランチを一緒に食べる、ん? 1-Aの連中? 達也なりレオなりが追っ払うでしょ、僕は暴力的な手段しか取れないし黙ってるのが吉です。

 

案の定、相手側の中心人物が僕ら二科生を見ながら鼻で笑い、『ウィードと相席なんて止めるべきだよ』と挑発を入れてきた、その態度にレオが腰を浮かせそうになったけど、先に僕が彼を止めた。

 

「何だよ俊、何で止めるんだ?」

 

「レオ、僕らは食事中なんだ、一々他人を見下す事でしか自尊心を保てないような連中の挑発に反応してたら食事が不味くなる、こっちが大人になるべきだと思うよ?」

 

「お、おまえ、大人しい顔してる割には中々言う奴だったんだな……」

 

僕の発言にレオは顔を引きつらせたけど、澄まし顔で僕は食事を続けようとする、けど僕はA組の男子からはヘイトが高かったのをすっかり忘れてた。

 

 

「何だと? ウィードの分際で今僕達を侮辱したのか!!」

 

「侮辱するつもりは全然無かったんだよ、でもほら、ね? 深雪さんは達也君と、テスラは僕と食事をしたいって言ってる訳でさ、本人達の意思を無視してまで自分達のグループに入れたがってるのは小さい人間の証だろ?」

 

「貴様……言わせておけばッ!!」

 

「……なぁ達也、俊ってさっき自分で挑発に乗るなみたいな事言ってなかったか?」

 

「……言っていたな」

 

「……自分で挑発し返すのはありなのかよ」

 

「ありなんだろ、俊の中ではな」

 

 

酷い言われようだけど、今回の件はそもそもからして連中が断られた時点で引き退がってれば良かっただけの話、それなのに見下している二科生に狙っていた人を持っていかれて小さなプライドを傷付けたから突っかかってきたんだよ? これくらい言ってもバチは当たらないと思ってたんだけど、少し挑発し過ぎたっぽい。

 

いきり立っていた中心人物、確か森崎だったかな? テスラをクラスに送った時に見ただけだから自信は無いけど、とにかく彼は僕の襟を掴み上げようとした、なので僕は指で銃の形を作り彼の額に指を押しつける。

 

「フリーズってね、此処で喧嘩しても良いけど優秀なブルームのみなさんの経歴に傷が付くと思うよ? それに、CADが無くても君を気絶させる魔法くらいなら撃てるしこの距離なら外さない、それでも……やるかい?」

 

「……ッ!?」

 

 

殺気と言う程では無いけれど、威圧感を込めた声で森崎君の方を見つめる、争わずに済むならそれで良いからね。

 

 

彼もそして彼の周りに居た一科生も僕の気迫に押されたのか彼に続く様にその場から居なくなり、平和なランチタイムが帰って来た。

 

ほっと一息ついて周りを見渡すと、みんながみんななんとも言えない顔をしていた。

 

 

「えーっと、どうしたのかな?」

 

「いや、その、なんだな、俊って魔法師っつーか」

 

「アレよね、ガンマンってやつ? 魔法師ってよりはそっちの方がしっくり来るわよね、銃を突き付ける動き自体が慣れてるって言うかさ」

 

隣のレオがそう言いあぐねていると、それを引き継ぐ様な形で千葉さんが言葉を繋げ、残りの人達は無言で頷いていた。

 

ガンマンって……、特化型使う人も普通に居るし別に珍しいもんじゃ無いでしょうに。

 

でもまぁ光栄っちゃ光栄かな? 魔法師って言われるよりは僕的にガンマン呼ばわりの方がしっくり来る、それに僕の場合は射撃系の魔法が得意だし間違いでも無いからね。

 

 

そして話題はガンマン=銃の話となり、連想ゲームのようにフランク・マーロンやトーラス・シルバーの話になった。

 

最近はテスラがCADを作ってない事に加え、トーラス・シルバーって職人が出てきたから余計にマーロンの名前は聞かなくなった、今現存してるマーロンのCADは3桁あるか無いかだから既に伝説のCAD扱いになっている。

 

だから必然的に食後の話題はフランク・マーロンとトーラス・シルバーの二人に関する比較や、使用感の違いになっていくのであった。




森崎君に逆恨みされました(白目

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