「……イゼッタが、負けた……? どういうことだ!?」
「現在確認中です! 先程届いた情報による限りですと……襲撃した先の物資集積地にて迎撃され、撃墜されたと……」
「バカな! 物資集積地だぞ!? 正規軍とはいえ、輜重兵や雑務兵が大多数で、それすら大した数も装備もあるわけではない……しかも、レイラインも通っている! 戦場においてすら無敵を誇っていた彼女が、イゼッタ君がそんな場所で落とされるはずがなかろう!」
「詳細は不明ですが、罠を張られていたと……ともすると、こちらが傍受した暗号無線がすでに罠であった可能性も……」
「そん、な……!?」
場所は……王宮の会議室。信頼のある重鎮たちのみしか、立ち入ることを許されない部屋。
焦りを隠すことができないままに報告する近衛の隊長、
声を荒げてその報告内容を認めたがらない将軍、
言葉もなく、告げられる事実に驚き固まっている、他の面々。
そして……顔色を蒼白にし、頭の中もまた真っ白になっている……大公・フィーネ。
赤い髪と幼さの残る顔、そして、今や彼女のトレードマークとなった、純白の衣装と対戦車ライフル……そんな親友・イゼッタの姿が脳裏に思い出される。
今まで、数多の戦場を駆け抜けて祖国を守ってくれた彼女が、
自分にとって、初めてできた『友達』と呼べる彼女が、
今朝がた送り出した、今回もまた笑顔で、戦勝の報と共に帰ってきてくれると思っていた彼女が…………戦いに敗れた。
理解するのを拒否するかのように、フリーズ一歩手前になっているその脳内に……じわじわとしみこんできて、その意味が徐々に意識の中で形を成す。
「イゼッタは……イゼッタはどうなった!? 無事なのか!? まさか、まさか……」
「ですから今……んっ、何?」
確認中、と言い返そうとしたビアンカだが、扉が開いてまた別の近衛が入ってきて、何事か耳打ちすると……見る見るうちにその顔が険しくなっていった。
それを見て、部屋の中にいた一同は、説明を求めて視線を集中させた。
「……詳細が届いたようです。おい」
ビアンカの言葉に、今入ってきた近衛は「はっ!」と返事・敬礼をして前に進み出る。
そして、ここに自らが運び込んだ……今しがた得た情報の報告を始めた。
「前線を監視していた部隊からの連絡です。イゼッタ様ですが、敵の指揮官・ペンドラゴンの捕獲に臨んだものの、あらかじめ用意されていた罠によって撃墜され、そのまま拘束されたと……現在、見る限り連行する準備が進んでいるようです」
「撃墜……撃たれたのか!?」
「いえ、報告によれば、捕獲を優先したのか、放水によるものだそうで……しかし、麻酔ガスと思しきもので昏倒させられたらしく、目を覚ます気配のないままに……」
少なくとも、命に別状はないらしいことはわかったが、ほとんど慰めにならなかった。その後つかまり、これから連行されそうになっているというのだから。
彼女は……イゼッタは、エイルシュタットの救国の英雄であり、逆にゲールにとっては宿敵と呼ぶべき人物だ。戦場で幾度となく苦汁を飲まされ、どれだけゲール兵たちから彼女への恨みつらみが募っているかなど、想像するのも難しい。
少なくとも……捕まったが最後、ろくなことにならないのは間違いない。
最悪は……処刑。それを免れようとも、相当に悪い状況に置かれることになるのは間違いなく……無事に帰ってくるのは、絶望的ともいえるだろうことは、フィーネにもわかった。
そして……以前、フィーネ自身が、捕虜にされて航空機で輸送されていた時にかけられた言葉を、フィーネは思い出していた。
『あなたのように若く美しい姫なら、使い道は色々と……』
あの時もそうだったが、こうなって思い返してみると、底なしに冷たく、恐ろしく、おぞましい響きが込められていると、フィーネは感じた。その意味するところ……仮にあの時、イゼッタに助けられていなければ……自分が見た先は、よくて政略結婚、悪くて……女としての地獄か。
そしてそれはそのまま……今のイゼッタが置かれている状況だ。
しかも今度は、彼女を助ける手段は皆無に等しい。
彼女を完全なワンマンアーミーとして見ていた結果、彼女を支援する名目で現地にやっていた部隊はあまりに少なく、装備も脆弱だ。近衛が3名いるとはいえ、焼け石に水だろう。
この先、イゼッタが……自分と祖国のために戦ってくれていた親友が、恨み骨髄の敵国兵士たちの手によって、どんな目にあうのかと、ちらっとでも考えてしまっただけで……フィーネは、発狂しそうなまでにその精神を追い詰められていた。
「どうすれば……どうすればいい!? あぁ……イゼッタ、イゼッタが……」
「落ち着いてください姫様! 大丈夫です、周囲から予備兵力を援軍として集めて、必ずイゼッタを……」
「だ、だが、我が国に今、あの近辺で余剰に動かせる兵力などどこにも……動かせたとしても、場所が場所だ! 初動すら見通しが立たん今、到着がいつになるか……」
「し、しかし今彼女を失えば、我々はもはやゲールと戦う力を失うに等しいのでは!? それに、これを外部に知られるわけには……い、一刻も早く対処せねば……」
フィーネが、ビアンカが、将軍が、首相が、予想だにしなかった事態に動揺を隠せない中……ただ1人、平静を保っている人物がいた。
もっとも、その男……ミュラー首席補佐官もまた、心中は決して穏やかなままとは言えず、その優れた頭脳をフル回転させてこの事態の打開策を練り上げようとしていたのだが。
……安直な情報と報告に飛びついてしまった数十分前の自分を、これでもかと責めながら。
(うかつだった……一体どこからが作戦だったのかは、これだけの報告ではわからない……だが、少なくともイゼッタ君は本気で、魔女の力も使って戦ったはず。捕獲しようとして手加減した隙を突かれたのかもしれないが……それでも、戦場すら支配するだけの力を抑え込んで、あまつさえ逆にこちらを生け捕りにするとは……)
「その名に、偽りなしということか、『魔人』ペンドラゴン……!」
未だ答えを導き出せない中、ぎりっ、と奥歯を噛みしめる音が鳴った。
それは、めったにその鉄面皮を崩さないミュラー補佐官が、ほんの僅かとはいえ、その感情を表に出した瞬間だった。
☆☆☆
(日付なし 前記と同日)
……書きづらい。
濡れても乾きやすく書きやすい紙と、油性で水に強いインクを使っていたことが幸いしたけども……それでもやっぱ書きづらい。
あと数時間たてば、まあ……ましになるのかもしんないけど。
けどもう今すでに暇だし、さらに言えば気晴らしなり気を向けるものがほしい。
なので、状況整理もかねて、おなじみ日記といこう……マジでこれしかやることないもの。
さて、あの作戦の後……僕は、車の中で目を覚ました。
水浸しになった軍服は、乾いた予備のそれにいつの間にか着替えさせられていた。
その状態で……しかし、ガスを大量に吸い込んだせいでまだ体が重いままに、僕は車に積み込まれて、一路、侵攻軍総司令部を目指していた。
ついさっき捕虜にした、イゼッタちゃんも一緒に。
定期的に薬品をかがせて起きないようにして、拘束もしたうえで運んでいる。途中……レイラインが通ってる土地を通るから。
本部にも連絡済みだということで、到着は夜中になりそうだが快く迎えてくれるそうだ。
寝てる間に迅速に動いてくれたようで……後は待ってれば、なんなら寝ててもいいくらいという状況になっていたことに安堵しつつ、部下が出してくれた飲み物を口にする。
飲みながら、とりあえず捕獲させてもらったけど、きちんと手を回して、こう……薄い本みたいなことにならないように、きちんと捕虜として名誉ある扱いになるようにはしてあげよう、とか思ってたところで……うん、横槍が入った。
まあ、イゼッタちゃんを取り戻そうとして、エイルシュタットの軍勢がちょっかいをかけてくるであろうことは予想していた。彼女を失うこと、それすなわち、敗北を意味するわけだし。
だから僕としては……占領後のエイルシュタットに対して、何かしらフォロー的なことをした方がいいかな、できないかな……とか、捕らぬ狸の皮算用を考えていたりもした。
もう勝ったかな、と思ってたし……まとまった戦力をすべて戦線に向けているであろうエイルシュタットに、彼女を奪い返すだけの余力はこっちに回せないだろうと思ってたから。
……まさか、戦線を1つ放棄してまで奪還のための戦力を用意して、こっちに差し向けるとは思ってなかった。
帝国との戦線の1つを大幅に後退させ、自然や地形を武器にして少ない兵で防衛可能なラインまで下がり……そしてその分の、わずかではあるが余った兵力を、イゼッタちゃん奪還のためにこっちに向けてきやがったのである。なんと、戦闘機まで持ち出して。
さすがにその規模の襲撃になると防ぎきるのは難しく……横っ腹を叩かれた部隊は総崩れ。
それでも、ガスでまだ上手く回らない頭を酷使してどうにか指示を出し、防がせていたものの……なんと、戦闘機の1つが神風特攻ばりに突っ込んできて大爆発……装甲車がひっくり返った。
その余波で吹き飛び、イゼッタちゃん――直前で意識を取り戻したらしく、逃げ出そうと車から身を乗り出してたのが災いした――も僕も、運悪く横を走っていた川に落ちてしまった。
流れが速く、水深も深い河に。
その後、あの場の連中がどうなったのかはわからないけど……必死で作戦を遂行し、成功させた仲間であるからして……できれば、1人でも多く助かってほしいと思う。
そして僕の方は……流されながらも、どうにか回復して再度使えるようになった『SEED』を使い、横で流されつつ沈んでいこうとしていたイゼッタちゃんを引っ張り出して、どうにか川岸まで泳いでいき……運よくそこにあった、がけ下のくぼみで今休んでいるところ。
で、暇なんで……日記を書いてるところ。
ポーチバッグは身に着けていたので、いつも身に着けてるレベルの最低限の荷物はあるんだ。筆記用具や救急セット、財布や身分証、サバイバル用具、それに……この日記くらいだけど。
そして……助け出したイゼッタちゃんは、今、僕の横で寝ている。
……半裸で。
正確に言えば……下着姿で。
……何でそんなことになってるのかというと……決していかがわ(日記はここで途切れている)
☆☆☆
「……う、ん……?」
目が覚めると……見覚えのない光景が、目の前にあった。
いつもの、姫様の王宮で私に割り当てられている部屋の天井……じゃない。
というか、そもそも建物の中ですらない。地べただ……硬い。冷たい。
え、何で私、こんなところで寝て……と、寝ぼけ眼のままで考えながら、周りを見渡すと……すぐ隣に、別な誰かが寝て……いや、寝てない、座っているのが見えた。
徐々にはっきりしてくる視界。その『誰か』も、はっきり見えて……っっ!?
「ぺっ……ペン、ドラ……!?」
「うん? 誰がムカデポ○モン……って、ああ、起きたのか」
黒髪に黒目……私と同じくらいか少し年上、って感じに見える年頃の、男の人。
服装は、上半身裸で、下はズボンだけど……そこに、想像の中でゲールの軍服を着せてやると、私が知っている……というか、ついさっき?まで戦っていた人だとはっきり分かった。
横目でこちらを見て、何かメモ帳みたいなのに書き込んでいる、この人は……!
(侵攻軍の指揮官……ゲールの、ペンドラゴン少佐!)
そして、同時にだんだんと思い出してくる。
そうだ……私、この人を捕獲しようとして……逆に、用意されてた罠にかかって、眠らされて……その後、起きて、エイルシュタットの軍の人たちが戦ってくれてる中で、車から出ようとして……川に落ちて……
……そして、ここに流れ着いた? よりによって、この人と一緒に!?
すぐさま離れようとしたけど……足に、というか体に力が入らない。
しかも……こ、ここ……魔法が使えない!? れ、レイラインが通ってないの!?
さらにもう1つ、私はやけに肌寒く感じて、自分の体を見下ろしたと同時に……今自分が、下着だけしか身に着けていないことに気づいた。な、何で私、こんな……ふ、服は!?
……っていうか、さっき流しちゃったけど……この人も、なぜか上半身裸だし……
……ま、まさか……!
「ひっ、あ……い、嫌……!」
口から勝手に、悲鳴にも聞こえそうな声が出た。
今のこの状況が何なのか、どうして私は服をはぎ取られていて、この人も下着姿なのか。
……これから、私は……何をされるのか。
……前に、ビアンカさんから……戦争というものについて、色々勉強として聞かされた時に、敵につかまった際、どうなってしまうかについても聞いた話を思い出す。
人質として扱われ、身代金か何かと引き換えに解放されるならまだいい。情報を聞き出すために、拷問されることもあるし…………もし、女の人の場合は……ひどいことをされることもある。
その時は……現実味がなかったから、『怖いなぁ』くらいにしか思ってなかったけど……今まさに、私の置かれている状況は……その……
『慰み者』
ビアンカさんに、表情をゆがませながら教えられた……戦争というものが、女性捕虜にもたらす最悪の扱い。それを……思い出してしまった。
じろり、と……彼……ペンドラゴンさんの、細められて鋭く見える目が、私をとらえる。
体が勝手に動いて、両腕で体を抱えてかばうようにして……力が入らない足を無理やり動かして、お尻を引きずって後ずさりしようとして……がしっ、と、腕をつかまれてしまった。
そのまま引き寄せられて……や、やっぱり私これから…………そ、そんなの嫌っ!
で、でも……魔法も使えない上に、武器になりそうなものも何も……しかもこの人、さっき見たけど、すごく身体能力が高くて……た、多分、格闘とか……強い、よね……?
わ、私なんかじゃ、魔法なしじゃとても……
「おい」
「や……やだぁっ! やめて、離して……私っ……い、嫌ぁあ―――あ?」
と―――恐怖のあまり、叫びそうになったその瞬間……
ぱさっ、と……私の体に、何かが覆い被せるように、何かがかけられた。
何かと思ってみてみると……え、これ……服? ゲールの軍服……の、上着?
……これ、かけてくれたの? この人が……今?
……あれ? 今から、その……私、ひどいこと、されるんじゃ……?
「……あー、えっと、ごめん。怖がらせた、っていうか……勘違いさせたみたいで。先に言っとくと、君にいかがわしいことは何もしてないし、今からするつもりもないから、安心していいよ?」
「…………?」
「川に落ちたのは覚えてる? で、だいぶ流されながらも、どうにか泳いでここに上がったんだけど……当然服はずぶぬれだから、脱がせた。濡れた服着たままだと体温奪われて危険だし、風邪ひくかもしんないからね。外に干してあるよ、まだ生乾きだけど」
あ、そうなんだ……うん、そういえば、そんなことを聞いたことあるかも。
水にぬれた服は早く脱がないと風邪ひくとか何とか……おばあちゃんが言ってた。
「けど、さすがに下着じゃ寒いだろうから、それ羽織ってるといいよ。もう乾いてるし。うちの軍服は頑丈さと、濡れてもすぐ乾くのが自慢だからね……あと、その過程で下着姿見たのは普通に謝る。ごめん」
あ、はい、いえ……えっとまあ、恥ずかしいけど、そういうことなら別に……うん。
なんか、助けてもらったみたい? 服も……ひょっとして、意外と優しい人?
なんか、気のせいか、顔が赤いような……もしかして、照れてるのかな?
「あ、あの……あなたは、寒くないんですか?」
「いや、普通に寒いけど、まだ我慢できる範囲だからね。朝にはシャツとかもある程度乾くだろうし、うん、問題なし。だからそれ、遠慮せずに着といていいよ」
……いい人、かも。
ゲールの軍人なのはわかってるけど……それ以前に何か、こう……。
えっと、ホントにその……変なこと、してないんですよね? 私に。
「………………」
え、何で黙るの?
ま、まさか、本当は寝てる間に何か……そ、それとも、これから!?
「いや、違うから。ホントに。でも、その……全くその、そういうことをしてないわけでもないというか、全然とは言い切れないというか……」
「な、何!? 何ですか……わ、私にやっぱり、何かしたんですか!?」
「えっと……実は……」
じ、実は……?
「……川から引っ張り上げた時、君、息してなかったから……水もだいぶ飲んじゃってたし。それで、その……心肺蘇生というか……その、胸骨圧迫と、じ、人工呼吸を……」
………………
じん こう こ きゅう ?
そ、それって……き、きっききき……すすすす……
く、口っ……くちとくちでっ、あの……ええぇえええぇええ!?
≪錯乱中につきしばらくお待ちください≫
……よ、よし……だいぶ落ち着いてきた……あー、でもまだ顔熱い……
とにかく、その……うん、き、気にしないことにしよう。
彼……ペンドラゴンさんは、純粋に私を助けるためにやってくれたんだし……そうしなきゃ、私多分死んでたみたいだから……。
そ、それに、ロッテちゃんだって前に『人工呼吸はファーストキスにはノーカンっていうか、ギリギリセーフですよねー』って言ってたし、うん、大丈夫のはず。何が? 知らないけど。
「あ、あのっ……あ、ありがとうございました! その……助けてもらって」
「……お礼を言われるのも変なんだけどね。忘れてはいないと思うけど……僕ら、敵同士だし」
「あ、そ、それは……はい。でも……言っておきたかったから」
「……なら、うん……どういたしまして」
ちょっと照れながら、さっきと同じように顔を赤くしてそう返してくる。
……こうしてよく見てみると……最初、険しい表情だったのもあって、怖い人かもって思ってたんだけど……意外と、なんていうか、かわいい顔、かも?
目はちょっと鋭いっていうか、ツリ目な感じだけど……女の子みたいにかわいらしさがある感じの顔つきだし。中性的とか、女顔……っていうんだったかな? こういうの。
……よく見ればよく見るほど、男の人って感じが薄れてくるような……不思議。
「……僕の顔に何かついてる?」
「え、い、いや……何も……」
「……なら、今日はもうさっさと寝た方がいいかもよ? もうそろそろ暗くなるし。この硬い地面じゃ寝心地悪くて疲れもなかなか取れないだろうから……その分、時間を伸ばした方がいい。寒いのはこれ以上は……着れるものがないから、我慢してもらうしかないけど」
そう、ちょっとぶっきらぼうでそっけない感じに言ってくる。
「そう、ですね……あなたは、何も着なくて平気なんですか? 上……」
「何とかなるでしょ。一応これでも、サバイバル系の訓練は積んでるし……女の子は体冷やしちゃダメだって聞くから、それは貸したげる。朝になって、君の服が乾いたら返してもらうから」
「あ、はい……ありがとう、ございます」
けど……やっぱり優しい、かも。
彼がゲールの軍人だっていうのはわかってる。
わかってるけど……どうしてかな、何か……悪い人だとは思えない。優しいし……さっき、集積地で追いかけてた時には、部下を大切にするようなことを言ってたし。
それに……だ。
何か、変なことを言うようだけど……
……なんか、初めて会った気がしない……ような……?