どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう…!
場所ばれた…
死ぬ、死ぬ…色んな意味で、
だって拷問が待ってるんだよ!?漫画で恐ろしい発言してたじゃん!
『腕、へし折る気だろ』『はじめは指ね 軽く爪剥ぐ』
……いや、『軽く』ってなに!?爪剥ぐのは軽くねぇよぉぉお!!
パーフェクトガイドブックにフェイタンの拷問のこと、書いてあったからな!
爪剥いで、指を折ったらその次は腕や脚の骨…
いやだぁぁぁあ!!!!そんな死に方はいやぁぁあ!!!!
顔ばれても平気なように創造で変装道具を造って変装した
元は黒髪赤目だけどウィッグとカラコンで金髪碧目にした
落ち着けぇ…落ち着くんだ私!
(幻想に)逃げちゃダメだ…逃げちゃダメだ
さてと
創造で《逃げ足倍増リング》を造り、装着…うむ
ダッシュで逃げよう←
さいなら
ヒュンッ!
そのときのルイの足の速さは幻影旅団内で一番スピードがあるフェイタンにも追いつけなかった
それだけ創造の力は強力だったのだ
“逃げ足が速くなる”という指輪を造っただけでこんなスピードが出たのだ
この世界に創造などというファンタスティックな能力は本の中でしか存在しない
具現化系の「念」能力者ならば似たことは可能だろうが、『創造』などできない。少なくとも、ルイの『創造』は
なぜならルイの『創造』は“なんでも造りだせる創造の力”なのだ
創造とは新しくつくりだす、神が宇宙や大地を生み出す、などの意味がある
つまりは“オリジナリティ”がなければ『創造』とはよべない
具現化系の念は『よく斬れ、丈夫な刀』なら具現化できるが、『なんでも斬れる』など人間の力を超越したものは“つくりだせない”
“それ”を超越したルイの『創造』は幻影旅団を圧倒してもおかしなところはなかった
・・・・・・・・
ふー脱力〜〜なんとか逃げ切れた
帰ってひと休みでもする………あ゛
家…無いじゃん
どこに帰るんだよ、トリップしてきたんじゃん
金なんて無いから泊まれねぇぞい…
あっても見た目が子供じゃん
くそ神めぇぇ!なんで若返りなんだ!
よし、流星街逝くか←即決
ここは流星街。何を捨てても許される場所
ゴミでも死体でも武器でも、なんでも
かの有名なA級犯罪者幻影旅団の出身地でもある
・・・・・成り行きで来ちゃったけどどうしようかな
まあいいか明日考えよう
その時ルイは気付いていなかった
あんなに簡単に幻影旅団から逃げられる訳がないことを
そして、家は創造の力で造ればよかったということを