んなアホな…   作:*美亜*

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シャルナーク視点です


*シャルナーク*

緋の目を持つというクルタ族を襲いに行くことになった。団長から言われて下調べしたけど、本当にこの辺であってるのかな

 

「ホントにこの辺なのかぁ?シャル」

 

バカにしたように聞いてくるヤンキーな見た目の眉無し

 

 

「データ上はクルタ族は身を潜めながら暮らすからね

この辺であってるよ(多分)」

 

ハンター証使って調べたしね。十中八九あってるって

 

 

「シャルの情報は宛になるからな」

 

何年情報担当してると思ってんのさぁ団長…一応初期メンバーなんだけど

 

 

「どこかの筋肉馬鹿とはまたく違うね」

 

うんうん。俺は血なまぐさいことはしないんだよ

 

 

 

「まぁまぁここで喧嘩しても時間のムダだろ」

 

 

その通り。やっぱわかってるなぁ

 

 

「早く殺りてぇなァ…」

 

 

あ、くれぐれも超破壊拳…ビッグバンインパクトとかつかわないでね。緋の目どころか住みか自体がぶっ飛ぶよ。団長ぶちギレるよ。ぶちギレした団長怖いからやめてよねー

 

 

「ウボォー、緋の目にさせることだけは忘れんなよ」

 

 

え、『だけ』?傷付けるなとかだろ。強化系バカが

 

 

という団員の会話はいつもと変わらない。だが…

 

ズザァッ

 

なにかが転ぶ音がした

 

でも変だ

 

 

あの音からしてもなにかの動物ではない。音の大きさ、長さから考え、至る答えは『人間』だろう。姿は見えないが

 

そのことを俺が告げれば殺気を放出していた全員から更に殺気が溢れ出す

 

そして頭の弱いウボォーギンですら“そのこと”が理解できたのだから

 

 

 

人間にしてはオーラを感じない。絶を使っているのか場所が掴めない

 

今まで気付かなかったということはかなりの手練れなのか…この蜘蛛…幻影旅団が?気付かなかった?

 

旅団員が戦闘体勢になっているのはさっきまで気付かなかった分警戒しているのだろう。彼らは念に関しても、戦闘に関してもかのゾルディック家と渡り合える実力があるにも関わらず、気付かなかったなんてことが許されるのだろうか、いや許されるのものか。

 

 

俺はさっき音がした場所へアンテナを投げた。すると驚くことに飛んでいったアンテナは宙に浮いていた、。不自然に

 

身体に刺さっているなら操れるはずなのだ。それが出来ないと言うことは服かなにかに刺さったのだろうか…?

 

透明になる能力…?いや、完全に存在感を消す能力か?

 

 

そう戦闘態勢になったまま俺が思考していると宙に浮いているアンテナが、動いた。俺らが向かおうとしていた方向の逆方向……つまり、俺たちがいる場所の“反対方向”

 

 

それが何を差すのか…

 

 

答えは至極簡単なことなのだっ!そう!つまりそれは表すのは“逃走”!

 

 

 

俺たちは追いかけようとした

 

 

だがそれは諦めることとなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちの…蜘蛛の…かのA級賞金首幻影旅団と謳われた実力で追い付けなかった


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