Veronica   作:つな*

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ヴェロニカは涙す。

嫌わないで

ヴェロニカは叫ぶ。

心の底から


Veronicaの涙と喧嘩

 

「ここは、過去のハズだ…何故お前がいる…ヴェロニカ」

 

顔を隠してるのに何で分かるかな…

 

「……パパ………」

 

え?

ほんと何でパパいるの?

10年バズーカで来たの?でもバズーカなんてどこにも……

ヴェロニカはふと、10年前から来るときに使用した小型バズーカをポケットの中に入れていたのを思い出した。

そして、今手でポケットを探るとバズーカが無くなっていた。

ルッスーリアとの戦闘中にポケットから落ちたのか。

で、それが運良くザンザスの倒れていた場所に落ちたと……

ヴェロニカは瞬時に状況を理解し、目の前のザンザスにどう説明しようかと考え出す。

私が貰った小型10年バズーカは未来への滞在時間が一か月というタイムリミットがあった。

と、いうことは今のザンザスは少なくとも一か月は戻れないということなのだろうか?

頭を抱えたくなるヴェロニカを他所に、ザンザスがヴェロニカの元にゆっくりと歩いてくる?

 

「おい」

「ぅ……なに…」

「何故ここにいる」

「ぇ……と……その…話せば長くて…」

「面倒くせぇ、短く説明しろ」

「うっ…えっと」

 

パパが数年後死んでしまうことを言ってもいいのだろうか…

中々言い出さないヴェロニカにザンザスは眉を顰めて、一段と低い声を出す。

 

「ヴェロニカ」

「数年後パパが病気で死んじゃったからワクチン持って過去に飛んできた」

 

若干イラついた様子のザンザスに怖気づいて、あっさりと簡潔に吐いたヴェロニカは内心涙目である。

っていうか何だこれ、まるでザンザスが子供の悪戯を叱っている父親のようではないか。

ありえない。

どうせ、面倒くさいことに巻き込まれて不機嫌、でも娘は殴りにくい、そしてもっと不機嫌のループなんだ。

絶対そうだ。

ヴェロニカが内心そう思っていると、ザンザスは(おもむろ)に私の手に自身の手を伸ばす。

私は一瞬ビクつくが、そのまま握っていた手を開くと、ザンザスはヴェロニカの手首を掴んだ。

 

「いつからだ…」

「え?」

「炎を宿したのは…いつからだ……」

「ぁ………よ、4歳…くらい」

「何故黙っていた」

「ご、めんなさい」

 

咄嗟に謝罪が口に出た。

パパの真っ赤な瞳が私を捉えていて、嘘がつけなくなりそうになった。

前世の記憶のことを言うつもりはない。

それこそ、気味悪がられる。

 

嫌だ、嫌だ、嫌われるのは嫌だ…

 

言いたくない、言いたくない…気味悪がられるのは嫌だ――――

 

気付いた時には、涙が零れていて、嗚咽(おえつ)が止まらなかった。

私はただ掴まれていない手で顔を隠すしか出来なかった。

 

「ごめん、なさ……ごめんなさいっ」

「怒ってるんじゃねぇ」

「でもっ…」

「誰かに見せたか?」

「わかっ……分かんないっ……じ、時間軸ごっちゃに…なっててっ」

「お前今いくつだ」

「14歳っ…」

「過去に来たのは」

「14歳になって…、すぐ…」

「過去に来て誰かに炎を見せたか」

「見せた、けど……顔見られてないっから…でもっ」

「…」

「私、が…14歳になった……以降の未来…では、皆知ってる、と…思う」

 

マーモンは、私が過去にいることや、炎が使えることを、未来の沢田綱吉がヴァリアーの面々には話してたって言ってたし。

多分もうマフィアに関わらせずに生きていくには私は足を踏み入れすぎたのだ。

目の前のザンザスが溜息を吐き、掴んでいた手首を放すと、そのまま森を出ようと歩き出す。

私はパパが何故ここにいるか説明しようとパパの袖を掴んだ。

 

「あ"?」

「ぁ……パパがここに来たの、私の持ってた小型バズーカのせいかもしれない」

「いつ戻れる」

「……一か月後…」

 

更に深いため息をザンザスが吐き出す。

呆れ果てたのだろうか、袖を掴んだ私の手を無視して歩き出す。

ヴェロニカもザンザスについて行こうと足を動かした。

その瞬間、腹部に鋭い痛みが走ると同時に視界がボヤけ、ヴェロニカの意識はそこで途絶えた。

 

 

 

 

 

沢田綱吉side

 

 

やっとの思いで白蘭を倒したのにユニのことを思うと、喜べずにいた。

獄寺君や山本、バジルや京子ちゃんのお兄さんが近づいたときに、俺の体から力が抜けていった。

その瞬間、大きな音がしてが疲れ切った俺は咄嗟に動けなかった。

音のした方を見やると、巨大な炎の塊がザンザスを狙って攻めてきた。

誰もが、驚愕し、ヴァリアーの面々はザンザスを守ろうと動き出していた。

だが、炎を避けていたザンザスを囲い込むように炎が壁になりドーム状になった。

 

「な、なんだこれは⁉」

「そんなっ、敵か⁉」

 

獄寺君や山本は険しい顔で、その炎の壁を見ていた。

未だ動けないスクアーロ以外のヴァリアーの人達は、壁を壊そうと攻撃をしていた。

 

「くっそ、何だこの壁っ…」

「んもう!全然攻撃が通らないわよ!」

「おのれ!中にはボスが閉じ込められてしまったというのに!」

「ミーの幻術も通りませんねー」

 

皆焦りながら、炎の壁を壊そうとしていたが一向に壁が傷つく様子はない。

無理もない、誰もが先ほどの白蘭の戦いで死ぬ気の炎を使い果たしたのだ。

ザンザスも例外ではない。

そこに、こんな技を使える者が襲ってきたならば、ザンザスもひとたまりないだろう。

俺も体が動けば、何か出来たのにっ…

先ほどの戦いのせいで力が全く入らない己の体に歯を食いしばる。

 

「このタイミングといい、やり方といい、襲撃者はどうやらザンザスが狙いのようだな」

「く、リボーン!この壁壊すことは出来ないのか⁉」

「皆既に疲労状態だ、そんな状態であの壁を壊すのは難しいぞ」

「そんなっ」

「おいツナ、お前の言っていた違和感ってのはこのことだったのか?」

「え?あ……そういえば……」

 

俺の中に直前まであった違和感はなかった。

目の前の炎の壁を見ていると、何かを思い出しそうになる。

 

「あ」

 

ザンザスだ。

俺が思い出そうとしたのは、ザンザスの憤怒の炎だ。

 

「リボーン……あの壁もしかしたら大空と憤怒の炎が混ざってるのかも……」

「何?憤怒の炎だと?」

 

リボーンは驚いたように聞き返してきた。

だが俺にはその言葉すら耳に入ってこなかった。

 

「似てる……」

「じゅ、十代目?」

「ザンザスに……誰が…?」

「おいツナ…大丈夫か?」

 

獄寺君と山本の声が聞こえた気がしたが、今の俺は目の前の炎のことしか頭に入ってこなかった。

 

「そうだ、あの時も……敵意がなかったんだ………だから――――」

 

ボンゴレリング争奪戦の時ザンザスを襲った黒い影。

あの黒い影から敵意がなかったような気がした。

今回も、同じように敵意じゃないような気がする…

黒い影 ザンザス 憤怒の炎 敵意のない襲撃 ヴェロニカさん

 

何かが…何かが……繋がる何かが―――…

 

❝今よりももっと未来の人であれば―――❞

 

「…あ――――…」

 

分かったかも……分かってしまったのかもしれない…

 

「リボーン…」

「ん?何だ?」

「ヴェロニカさんはもしかして――――…」

 

次の言葉を告げようとした瞬間、大きな爆発音が響き渡り、炎の壁を一気に吹き飛ばした爆風が俺らを襲った。

その場に踏ん張るも、力尽きた俺たちはそのまま飛ばされる。

視界の端には風太とリボーン、京子ちゃんのお兄さんがハルと京子ちゃんを守りながら飛ばされていたのが見えた。

そして飛ばされた先で、爆風をやりすごしていると、ルッスーリアとベルが一目散に爆発源まで走っていくのが見えた。

俺の予想が当たっていれば、あの人を殺しちゃダメだ―――!

 

「と、とめてっ……誰か…」

「じゅ、十代目⁉」

「あの人を……殺しちゃ…ダメだっ……」

「何がですか⁉十代目!」

 

動け、動け、動け、動け――!

どれだけ強く思っても、自身の体が動くことはなく、ただ彼女が無事であることを祈ることしか出来なかった。

少し先で、金属のぶつかる音が聞こえた。

焦った俺は、獄寺君にお願いして肩を貸してもらい、戦闘している場所へ向かおうとする。

だが俺たちがその場に着く前に、金属音は止んだ。

 

「音が止んだッスね………どうやら襲撃者を倒したみたいッスよ、十代目」

 

俺は獄寺君の言葉に心臓が冷えるような感覚に襲われる。

居てもたってもいられず、無理やり軋む体を動かそうとした時

 

ガサッ

 

茂みの中からザンザスが出てきたのだ。

しかも、黒いフードを被った人物を横抱きにしながら。

 

「あ"?」

 

ザンザスは俺と目が合うと、一際低い声を出す。

俺は怖気づきそうになる自分を奮い立たせようとした時、ふと違和感が生じた。

なんだろう……ザンザスがさっきと違うような……

 

「え、ザンザス……なんか変わって―――…」

「話かけんじゃねぇ、カッ消すぞ」

 

違和感の正体を聞くために声をかけるが一刀両断され心は折れそうになる。

だが、ザンザスが横抱きにしている人物が気になっていた。

隣の獄寺君も同じだったようで、ザンザスに問いかける。

 

「おいザンザス、そいつはさっきの襲撃者じゃねぇのか」

「襲撃者?」

「ああ?さっきおめーに向かって炎放った奴だよ!そいつじゃねぇのかっつってんだろーが!」

「フン」

「あ、てめぇ!」

 

ザンザスは獄寺君の問いを無視して、そのまま歩き出す。

でも俺にはなんとなくわかった。

横抱きにしているのが誰であるのかを。

でもそうだと、ザンザスが彼女を助けた理由が分からない。

 

「あ」

 

もしかして…え、まさか…そんな――

 

「ザ、ザンザス!お前まさか10年後の――「沢田綱吉」」

 

俺の言葉にザンザスが声を被せてきた。

 

「それ以上言ったらてめぇをカッ消す」

「ひえぇぇ」

「てめぇ、十代目になんて口ききやがる!」

 

ザンザスの眼光に、今度こそ怖気づいた俺は何も喋らず立ち尽くした。

ザンザスの姿を見たスクアーロとレヴィは目を見開いていた。

 

「う"ぉぉおおいボスゥ!そいつ襲撃者じゃねぇのかあ"⁉」

「黙れ」

「ボス、一体何があったんですか⁉」

「黙れカッ消すぞ」

 

ザンザスは誰からの問いも答えることなく、森の入り口に向けてひたすら歩いていた。

途中で、ルッスーリアとベルが追いつき、何故か二人は額から血を流している。

 

「ちょっとぉボスったらぁ!いきなり攻撃することないじゃなぁい!」

「ねぇボス、そいつ誰。さっきの奴っしょ?殺さねーの?」

 

ザンザスは横抱きにしている彼女を、部下に押し付けることなくその場を去っていった。

俺は、少しザンザスの意外な一面を見た気がした。

 

「ザンザスって意外と―――…」

「え?十代目?何か言いました?」

「ううん、何でもない」

 

やっと終わった。

俺の体から今度こどすべての力が抜けていき、立っていられずヘタれこむ。

俺たちは平和な未来を勝ち取った。

そして皆で過去に戻るんだ。

彼女はどうするのか分からないけれど、過去に戻ったら少し話をしてみよう。

 

俺は皆が駆け寄ってくるのを、眺めながら意識を手放した。

 

 

 

ヴェロニカside

 

「っは…」

 

ここどこ……ん?……ここヴァリアー本部じゃね?

窓から見える景色とか…めっちゃ見覚えあるし。

あれ?全部夢だったとか?夢オチ?

待て、夢だったなら私は部屋にいるハズだ。

私の部屋はこんな殺風景な部屋では断じてない。

あれ?最後は確か…

 

「あ」

 

20年後のパパが10年前に来ちゃったんだ!

ってことはまだここは原作の10年後の世界かな?

いやまさか寝てる間に元の(私の存在する)時代に戻ってましたとかないよね?

取り合えず、この部屋から出てみるか。

ん?腹が痛くない…治ってる…

待て、何日も寝てましたとかいうオチじゃないよね⁉

それならタイムリミット過ぎて過去に戻ってるハズ。

ダメだ、何もわからない……パパの執務室行こ。

拘束されていないのを見ると、10年後から来たパパのままだと思うけど…

あの後私倒れたけど、パパが運んだのかなぁ?

いやルッスーリアに運ばせたんだろうなぁ…

 

ヴェロニカはベッドから起き上がり脱がされていたフードを被り直すと、隣に置かれてあった剣と布に包まれていた銃を装備して部屋を出た。

部屋から出ると、やはりそこはイタリアにあるヴァリアーの本部だった。

日本で気絶してイタリアで起きるとか、どこの映画だよくっそ。

ヴェロニカはそのままザンザスのいるであろう執務室まで歩き出す。

そこの曲がり角を曲がるとザンザスの執務室というところで、大きな声がした。

 

「おい!クソボスゥ!この書類は今日までって言ってただろうがよぉ"!」

 

スクアーロの大きな声と共に、何かが割れる音がする。

 

「う"ぉぉおおおい!何しやがる!くそっ、後で取りに来るからなぁあ"!」

 

扉が乱暴に開かれて、荒れた足音がヴェロニカの方へ近づいてくる。

ヴェロニカは焦るが、逃げ場などなくスクアーロと鉢合わせしてしった。

 

「んあ"?てめぇ起きたのかぁ"」

「……」

 

ヴェロニカは声は出さずに、首を縦に振る。

 

「あ"?喋れねぇのかよ…っち、ボスが何故てめぇを庇うのかは知らねぇがなぁ"、妙な動きをしてみろ、三枚に卸してやるぞお"」

 

あの、すごく威嚇のつもりなのだと思うんですが、そんなワインまみれた顔で言われても…すごく、酒臭いだけです。

スクアーロはもう一度舌打ちすると、ヴェロニカの脇を通り過ぎそのままどこかに行ってしまう。

ヴェロニカはそっと、ザンザスの執務室の扉を開ける。

中には、椅子に座り机に脚を置き、酒を片手に何かの資料を見ているザンザスがいた。

ザンザスはヴェロニカの姿を一瞬視界に捉えると、また資料に目を通し始めた。

 

これは…話しかけてもいいのだろうか……

 

ヴェロニカは取り合えず扉を閉め、ザンザスに近寄る。

 

「ぇ……っと……今いつ?」

「てめぇがぶっ倒れてから一日しか経ってねぇ」

「スクアーロ達に、パパが10年後と入れ替わってるの教えてないの?」

「あ?何で俺がカス共にわざわざ教えなきゃならねーんだ」

 

ア、ハイ。通常運転ですね、私のパパは。

 

「えっと…これまでのこと……話すね」

 

ヴェロニカの言葉にザンザスは何も返さない。

だが黙れとも言われてないので、多分肯定だと受け取り今までの経緯を話す。

未来で病気になって亡くなったこと、それで私は過去に行こうとしたところバズーカの故障でいきなり過去に飛ばされてしまったこと。

過去にどんなことがあって、途中マーモンが来たことや、未来へのバズーカを使って来たこと、そしてワクチンを打てたこと。

殆ど省きながら説明したので、大体10分ほどで説明は終わった。

少しの間ザンザスは黙り込む。

 

「てめぇは馬鹿か」

「ぅ…」

「誰が生き返らせろと言った」

「…」

「俺がそう選んだなら、放っておけ……面倒ごとを増やすな」

 

めちゃくちゃボロクソ言ってくるよこのパパは…

そりゃザンザスならそういうと思っていた。

これは完璧に私の望みだ。

死人を生き返らせるという禁忌。

私は世界の(ことわり)において禁忌を犯してしまったのだ。

パパからしたら、生きても死んでもどうでもいいんだろうけれど。

感情だけで動いた私は馬鹿だけれど、それでも、後悔なんてしてない。

 

「反省も後悔もしてないからね」

「…」

「私の私欲だ……全部、全部…」

 

ザンザスはただ黙っていた。

てか誕生日の次にの日に死ぬパパもどうかと思う!

どれだけ衝撃的だったことか!

何も父親らしいことすらしてくれなかったけど、こちとら一応あんたのこと父親だと認めてたんですけど⁉

 

「少しくらい、我儘聞いてくれたっていいじゃない」

 

少しだけ本音が出てしまった。

 

「ぶっ、ぶはっ…過去改変が我儘だと?っく……くく…くはは」

 

いきなりザンザスが笑いだす。

その様子にヴェロニカは目を丸くする。

 

「くだらねぇ、過去に足止めされる奴なんぞ器が知れる…施しを与える価値すらねぇ」

 

この言葉には流石の私もカチンときた。

いや全部私の私欲だ!エゴだ!

だけれど、私の頑張りをくだらねぇの一言で済ますのかコイツは!

 

 

「私だって!パパがあのまま素っ気無い態度で死んでくれればこんなことしなかったわよ!」

 

我ながら酷いことを言っている自覚はあるが、一度零れると抑えることが出来ず目の前のパパに喚き散らす。

 

 

「何よ!今まで父親らしいこと何一つしたことなんてなかったじゃない!声掛けても素っ気無く返すだけじゃない!」

 

ああ、溢れると止まらないのだ。

涙も言葉も 

私の本当の想いを ただ伝えたかっただけ

 

「なのに何で……何で、何で……なんでっ」

 

 

❝ヴェロニカ お前は俺のようになるな❞

 

 

 

「どうしてっ……どうして私の心配なんかするのよ‼」

 

今までのように無関心でいてくれれば良かったのに!

私の言葉にザンザスは目を開く。

 

「どうして頭を撫でてくれたの⁉」

 

断ってくれれば良かったのに!

 

目の前のザンザスは知らない。

だってそれは今の彼の4年後の最期なのだから。

でも、私にはこの想いをぶつけるしかなくて、ただぶつけたくて。

それは叫びに近かった。

 

「どうしてっ…私の名前を呼んだのよ‼‼」

 

未だ目の前で固まるザンザスを一睨みして、(かかと)(ひるがえ)し、扉の方へ早足で歩き出す。

もはや意地であった。

扉を乱暴に開けて、部屋を出て扉を閉める寸前私は息を吸う。

 

「パパのバカ!」

 

言い切ると、そのまま扉を力強く閉める。

私はフードを被り、そのまま執務室から遠ざかり、本部の屋敷を出て行った。

 

 

 

 

 

冷静になったヴェロニカが頭を抱えて自己嫌悪に至るのは20分後のことだった。

 

 

 

 

 

 

 




ヴェロニカとザンザス中心でした。
パパのバカって言わせたかったんですよね。
沢田綱吉がヴェロニカの正体に気付いた可能性浮上。
一応未来編の日数数えて大体26日ほどあったんですが、日数間違ってたら言ってください(笑)
毎回のご指摘・コメントありがとうございます!

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