BLEACH 結界争闘篇   作:アルフレット

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初めまして
完全に自己満足で書いていますが、
楽しんでいただけると幸いです。

アルフレット



第一話

目を開けると見たことない天井が目に映った

 

「ここは……」

「目ぇ覚めたか」

 

視線を少し動かすとオレンジの髪の男がいた

男は立ち、ふすまを開けて言った

 

「浦原さん!目ぇ覚ましたぞ」

「ハイハイ!今行きます」

 

しばらくするとふすまのを開けて妙な格好をした男が入ってきた

その後ろからオレンジの長髪の女、背が高く色黒の男と黒猫が入って来た

 

「気が付いたんスね」

「よかった~なかなか目を覚まさないから心配したよ~」

「なかなか目を覚まさなかった…?」

「あぁ、お前、二日間ずっと寝てたんだ」

「二日間?そうなんだ…」

 

二日間そんなに寝ていたのか

外を見やれば空は赤く染まっていた

自分の感覚でいえばまだ数時間しか経っていないようなのに

 

「ところであなたたちは…誰?ここはどこ?」

「ここは私の家っス

 そしてアタシはしがない駄菓子屋、浦原商店の店主で浦原喜助っていうもんっス」

「俺は黒崎一護だ」

「私は井上織姫!よろしくね~」

「茶渡泰虎だ」

 

一人一人順に自己紹介されたが、なぜこのような状況になっているのか

理解できず、つい惚けてしまう

するとそんな私の様子をみて心配になったのか

黒崎一護と名乗った男が顔を覗いてきた

 

「大丈夫か?」

「大丈夫…何で私はここにいるの?」

 

黒崎さんたちは顔を見合わせた

そんな様子を見て首を傾げた

 

「覚えてないのか?」

「うん…」

 

三人は少し驚いて、どう説明しようか悩んでいるようで

それを見かねた浦原さんが説明してくれた

 

「道端にケガをして倒れてたらしいんスよ

 それでうちに近かったんでうちに運ばれたんスよ」

「ケガ?」

「もう治療してしまったので今はありませんが

 覚えてませんか?」

「…覚えてない」

「そうっスか…わかりました

 まだ本調子じゃないでしょうから

 もう少し休んでいてください」

「…わかった」

 

横になるように促されて、もう一度横になると眠気が襲ってきた

それに逆らわずに目を閉じると深い眠りへと落ちていった

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

あいつが寝入ったことを確認すると全員、静かに部屋を出た

そして別の部屋に入った

しばらく沈黙が続いた

俺は気になっていることを浦原さんに聞いた

 

「なぁ、あいつ何で(ホロウ)に襲われたんだ?

 あいつからは霊圧を感じねぇんだろ」

「ハイ…正直、アタシにもわかりません。

 夜一さんはどうっスか」

「儂にもわからんが、

 あの娘…どこかで見たことがある気がするんだがの…」

 

黒猫姿の夜一さんが答えると浦原さんはうなずいた

 

「夜一さんもスか…

 アタシも見覚えがあるんスよね」

「浦原さんと夜一さんの知り合いってことか?」

「そうかもしれないっスね」

 

俺が確認すると、浦原さんは肯定した

また静寂が部屋を包む

浦原さんがは窓の外を見るのにつられて

俺も見るともう日が暮れていた

 

「もう暗いっスね

 皆さん、今日はもう帰った方がいい

 あとのことは私と夜一さんに任せて下さい」

「もうこんな時間か」

「…ム。そうだな」

「そうだね。夜一さん、浦原さん、あとはお願いしますね」

 

俺たちははそれぞれの荷物を持ち、浦原商店を後にした

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

黒崎サンたちが帰り、残されたアタシたちはまた考え込んでいました

 

「なぜ虚に襲われたのか

 彼女は何者なのか

 わからないことが多すぎますね」

「そうじゃのぅ

 あの娘に色々聞かなければならんな」

「考えても仕方がないんで夕食にしましょうか

 鉄裁サン、雨、ジン太くん!夕食にしましょう」

 

これ以上考えても埒が明かないだろうと思い、

夕食にしようと皆に声をかけた

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「あの子大丈夫かな?」

「まぁ…大丈夫じゃねぇか?

 浦原さんと夜一さんがついているしな」

「…心配ないだろう」

 

浦原商店を後にした俺たちはすでに暗くなった道を歩いていた

話題に上るのはやはり助けたやつのことだった

 

「そういえば名前、まだ聞いてなかったね」

「そうだな。また明日、浦原さんのとこに行くから

 その時に聞けばいいだろ」

「でもどうして双天帰盾、効かなかったんだろ?」

 

双天帰盾、井上が使うことができる治癒術

それが助けたやつには効かなかった

そして思い出されるのは助けた時、二日前のことだ

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

高校からの帰り道、俺は井上とチャドと歩いていた

話しながら歩いていると、虚の霊圧を感じた

 

「虚か…近いな」

「そうだね…行こう!」

 

三人で虚の霊圧がする方へ走った

虚はすぐに見つけることができた

俺は代行証を使い、死神化した

虚のそばに背中にケガをしたやつが倒れていた

 

「ケガしてるやつがいるのか

 チャド、井上、あいつを頼む!

 俺は虚を倒す!」

「「わかった!」」

 

俺はケガしているやつを井上とチャドに任せて

俺は虚を二人から離して、倒しにかかった

そして虚を倒して、元の体に戻り、二人の元へ駆け寄った

 

「一護…」

「どうだ?」

「黒崎君…」

 

井上は焦っているようだった

 

「双天帰盾が効かないの…!

 何度も試してるんだけどすぐに解けちゃって…」

 

怪我の状態はかなりひどく、

すぐに手当てをしないとまずいようだった

 

「浦原さんのとこに連れて行こう‼」

 

俺はケガしたやつを背負って走り出した

 

浦原商店に着くと、すぐに浦原さんを呼ぶ

 

「浦原さんいるか⁉︎」

「ハイハ〜イ

 ここにいますよ」

 

この場に似合わない飄々とした雰囲気の浦原さんが姿を見せた

 

「どうしたんスか

 そんなに慌てて」

「浦原さん‼

 この子を助けてください‼︎」

 

井上が浦原さんに訴えると浦原さんは俺が背負っている少女を見て

表情が険しくなった

そして家の中に向かって言った

 

「雨、部屋を用意してください

 鉄裁サンはこっちを手伝ってください

 皆サンはついてきてください」

 

部屋につき俺がケガしてるやつを降ろすと

すぐに鉄裁さんによって治療が開始された

 

「鉄裁サン、あとはお願いします

 皆さんはこちらへ」

 

そう言って浦原さんは俺たちを引き連れて別の部屋に入った

腰をおろすといつもと違った真剣な表情を浮かべて

俺たちに尋ねた

 

「さてと…説明していただけますか」

「あぁ…

 虚の霊圧がしたから行ったんだ

 そこにさっきのやつが倒れていて井上とチャドに任せて俺は虚を倒した」

「はい…黒崎君が虚を倒している間に双天帰盾で治そうとしたんですけど…

 すぐに解けちゃってできなくて」

「…あぁ

 井上が何度やってもすぐに解けていた」

 

浦原さんは少し考え込み、しばらくしてから顔を上げた

 

「そうっスか…

 つまり黒崎サンが虚を倒してる間に井上サンが治そうと試みた

 しかし、できず今に至ると」

「はい…」

「ハイ。わかりました

 いまは鉄裁サンの治療が終わるのを待ちましょう」

 

部屋の中を静寂が包み込む

しばらくすると治療を終えた鉄裁さんが入って来た

 

「店長…終わりました」

「お疲れ様っス

 どうでした?」

「ケガは確かに虚によるものです」

「やはりそうっスか

 ケガの治りはどうでしたか」

「時間がかかってしまいましたが、もう大丈夫でしょう」

「わかりました」

 

俺たちは安堵の息をついた

浦原さんは扇子を開き、扇ぎながらいつもの雰囲気に戻った

 

「それなら安心ですね

 もう暗いですし、黒崎サンたちは帰った方がいい」

「でも…」

「おそらく今日は目を覚ましませんよ」

「井上…俺たちがいても邪魔になるだけだ」

「そうだな。井上、あとは浦原さんたちに任せようぜ」

 

渋る井上を俺と茶渡で説得し、荷物を持った

井上はまだ納得しきっていないようだったが、俺たちに倣い荷物を持った

 

「じゃあ、あとはお願いします」

「ハイ。気をつけて帰ってください」

「はい。お任せください」

 

井上は二人に頼み、俺と茶渡は井上を待ち、歩き出した

そして俺たちは浦原商店を後にした

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「目が覚めてよかったけどわからないことだらけだね」

「そうだな。明日にはいろいろ訊けるだろ」

「そうだね。」

 

いつの間にか分かれ道に着いていたようだ

 

「あっ私はこっちだからまた明日ね」

「家まで送らなくて大丈夫か?」

「う、うん大丈夫だよ

 じゃあね~、黒崎君、茶渡君」

「あぁ、気をつけてな井上」

「俺も今日は寄るところがあるから

 一護、井上、また明日」

「おう。チャドも気をつけてな」

 

俺たちはそれぞれの帰路についた

 




最後までお読みいただきありがとうございました
次回も読んでいただけると嬉しいです
では、今回はこの辺で失礼します

アルフレット

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