ちょっと短めです
評価が付いてて「おっ」と思ったんですけど1とか3ばっかでなんかガックシ…。がんばるぞい!
目が覚めると知らない天井だった。
…え?
ここどこ?知らない布団で私は寝ている。この匂いどこかで嗅いだような…。でもいい匂いかも。
身を起こしてあたりを見回すも本当に見覚えの無い景色だ。
「えぇー…」
途方に暮れているとすぐ横のソファーで何かがもぞもぞと動いた。少しビクッとしつつも私はスーツの上着だけを被ったソレを見た。
先輩だった。
そっかー先輩かぁ…
先輩!?
え!?え!?どゆこと!?
頭の中は混乱状態に陥りよく分からなくなる。
えと…昨日は先輩と飲んで…
そこからの記憶がまるで無い…。
あれ、これもしかして…。私お持ち帰りされちゃった?
ふぅーそういうことかぁ…
!?!?!?!?!?!?
え!?私昨日先輩と…その…したの?
いや、でも服は変わってないし…。
ていうか先輩が酔っ払った人に手を出したりはしないか。
…しないよね?
いや、別にもし仮にしてしまったとしても問題は無いんだ。私先輩のこと好きだし。いや、問題しかないわ。うん。
それよりも何よりも、もし、そういうことをしていた場合。私は初体験が一切の記憶ナシととなるわけだ。なんか嫌だ。
時計を見るとそろそろ6時くらいだった
「せ、せんぱーい?起きないと遅刻しちゃいますよー?」
「今日は休みだから問題ないし…もう少し寝かせてくれ…一色
ん?一色?」
「えーと、先輩は休みでも私は仕事なんですけど」
「なんでお前がここに…いや、思い出した。」
「あのー、私と先輩は昨日、その、そういうことをしたんですか?」
「ばっ…な、なわけないだろ!?」
そんなに嫌そうな顔しなくてもいいのに。むぅ
「馬鹿なこと言ってないで準備しろ。仕事なんだろ?今日。」
「はい、先輩は有給取ったんですか?」
「有給消化しないといけないからな。まぁ、有給消化無くても取るけどな働きたくないし」
「デスヨネー」
「飯を作るだけの材料がないから、飯はコンビニでも寄って食え」
「了解でーす…。てかお風呂…。借りていいですかね?」
「別に構わないが…、シャワーにしとけよ」
「はーい、覗かないでくださいね?」
「はいはい、はよ行け」
その後私はシャワーを浴びて、先輩の家を出た。
しかし、先輩の家にお泊まりかー…。酔ってて記憶ないけど。
…っ(かぁっ///)
今になって恥ずかしさが襲ってくる。
そうだよ、よく考えたら。私初お泊まりじゃん…
先輩は、その。そういうことしようと思わなかったのかなぁ…。私魅力ないのかなぁ…
これ以上考えるといろいろ止まらなくなりそうだったので、思考を停止して会社に向かう。はぁ…
会社に着くと何故か女性社員からの目が厳しい。
あれ?もう何かやらかしたっけ?
女性社員E「一色さーん?ちょっといいかなー?」
全然良くないです。入社して数日でもうシメられるんですか私
ていうか、この人飲み会の時先輩と話してた人ですね
なんとなーく読めました。しかし、先輩も罪作りな男ですよねぇ
E「昨日さー、一色さん、比企谷さんと一緒にいなかったー?」
給湯室に連れていかれ、複数人の女性社員に囲まれました。…うぅ、怖いですよぉ
「居ましたけど…なんでですか?」
しかし、怯えていると相手に伝わればより酷い思いをするだろう。ここはグッと我慢だ…
「なんでも何も無いし?アンタちょっと可愛いからって調子に乗ってない?」
今どき物語の中でも見ないようなコテコテの新人イビリですね…
「いやー、先輩には高校の時にお世話になりまして…その時の思い出話と言いますか、地元の人がいないので先輩と話していると言いますか…」
昔の自分が見たら間違いなく驚くだろうな…。先輩も驚きそうだ。でも仕方ない。もう大人なのだ。社会人なのだ。耐え忍ぶ時だってある。
「比企谷さんさー、今昇進かかってる大事な時期らしいんだよねー。」
「え」
先輩昇進するんですね。おめでたい事です。それが聞けただけでも怖い思いをした甲斐が…ないですね。
「堅物の部長がいるじゃん?あの人に真面目な所気に入られてるらしいの」
いや、いるじゃんって言われても…入社したばかりだし
「今誰かと付き合ってるとか遊んでるとかあると不味いとおもうんだよねー」
「…っ」
確かにそうだ。堅物と言われるほど真面目な人なら色恋沙汰も気にするかもしれない。
「教えてくれてありがとうございます。これからは先輩に不用意に近づかないようにします…」
「わかればいいのよー。」
先輩の足引っ張りたくないしね…仕方ない。仕方ないよ。
この日から私は先輩に仕事以外で話しかけなくなった。
…仕方ない、よね
次回は一色が会社に行ったあとしっかりと目が覚めて冷静になった八幡の視点でお送りします