やはり俺の青春ラブコメは間違っていたのだろう   作:未果南

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なんか筆がのったから早く書き終わった…
お気に入り件数が70って多いのか少ないのか…
お気に入りしてくださった方ありがとうございます


なんだかんだ比企谷八幡はチョロいし一色は残念である

「一色ちゃん、飲みに行くなら俺達と行かない?」

「そうそう、比企谷なんかよりよっぽど面白くできるよ」

「それな」

見苦しく一色を飲みに誘う男3人

「えーと…」

 

チラリとこちらに目線を向ける一色だが正直自業自得なので頑張ってって感じである。

事の発端は一色が俺のことを飲みに誘ったことに起因する。

声が大きいからすーぐほかの奴らにバレて俺が睨まれて一色が囲まれたわけだ。

連日飲みに行くとかきついから八幡君は帰りたいんですよ。

こっそりと抜け出して帰り支度をはじめる。

帰って溜まったアニメ消費しなくちゃいけないんだ。

 

「失礼しまーす」

 

会社を出る際に一言挨拶これ基本。

後ろの方で一色の驚く声が聞こえたが無視だ無視。

道にでて、帰路につく前にふと立ち止まる。このまま放っておいても一色なら問題はないだろう。しかし万が一あいつらが酔って一色がなんてことは…ないだろう。たぶん、きっと、うん。

………待っててやるか。

暫くの間外で一人待っていると暇で仕方ない。流石に外で音ゲーするのもなぁ…

適当にスマホ見ながら時間を潰していると先輩が出てきて俺を見て驚いていた。

 

彼女持ち社員D「あれ?比企谷ちょっと前に帰らなかったか?」

 

俺の名前覚えてくれてるとかこの人いい人だな。俺は覚えてないけど。

 

「あー…ちょっと用事がありまして」

 

一色を待っているとは口が裂けても言えないので適当にお茶を濁す。

彼女持ち社員D(以下D)

 

「あー…一色さん待ちか。Aがなんか熱心だもんな…。アイツももうちょっと落ち着いて社会人になってくれんかなぁ。比企谷とは同期なんだよな確か」

 

え、そうなの僕知らないんだけど。てかなんで一色だとバレてるんだ。…バレバレか

 

D「まぁ同期内でもお前と結構差をつけられて焦ってるんだろう」

 

焦った結果女に走るってそれ1番ダメなんじゃ…

 

D「まぁ、比企谷はいつも真面目に仕事してるからな…終わらせた後に暇だからといって船をこぐのは感心しないが」

「うっ、すいません…」

 

バレてたのか…

 

D「ま、仕事終わらせてるからいいけどな。」

 

その後少しこちらに身を寄せてから小さな声で話しかけてきた

 

D「ここだけの話お前に昇進の話も来てる。」

「え、本当ですか」

 

正直上司に媚びてないし派閥とか入ってないし昇進諦めてたんだけど…。てか入社2年目で昇進って早くない?なんか俺優秀みたい

 

 

D「お前変に上司に媚びたりしないし1人で黙々と仕事してるだろ。それを部長が気に入ってる。堅物だからなあの人」

 

ま、マジかよ。なんか虫が良すぎて怖いんだけど

 

D「ま、がんばれよ。その評価を覆さないようにな」

「がんばります」

 

Dさんは忘れ物とか言って1度社内に戻ってから帰っていった

なんか気分晴れやかだー

Dさんが帰った後暫くすると一色が出てきた。

 

「おう、あの3人はどうしたんだ」

「ひゃいっ?せ、先輩?なんでココに」

「待っててやったんだよ」

「ありがとうございます」

 

なんかゴニョゴニョとその後あざといだの何だの言っていた。

 

「あの3人ならDさんに仕事出されてましたよ結構多めなやつ」

 

…Dさん余計な気を回してくれちゃってまぁ…

イケメンかよ

 

「で、飯行くんだろ。どこ行くんだ」

「え、ご飯行くんですか?」

「お前が言ったんだろ…」

 

社交辞令だったってことですか?

 

「いや、先輩付いてきてくれるとか思ってませんでしたし…」

「行かないなら帰るぞ」

「あー、嘘です嘘です行きます行きましょう」

⭐⭐⭐

「うへへ、せんぱぁーい」

 

一色が背中にのしかかってくる

 

「お前酒強いんじゃなかったのかよ…」

「はいー?へんぱいが強すぎなんですよー。それに今なら安心して飲めますしー」

 

ちょっと?急に寄り添ってこないでね?いい匂いとかしちゃって心ぴょんぴょんしちゃうから。ぴょんぴょんしちゃうのかよ

 

「あーもうしょうがねぇな」

 

一色に肩を貸しながら居酒屋を出る。結局ここも俺の奢りじゃねぇか…。いや、別にいいけどさ

 

「うへ、せんぱーい。私うれひかったんですよぉ?」

 

呂律回ってねぇなコイツ

 

「あー、そうかそうか良かったな」

 

酔っ払いとはなんでこんなめんどくさいのかね

 

「またせんぱいとあえたし、こうやって仲良くもできてますしー」

 

うっ、普段と違って素だコイツ…

こういう時のこいつの破壊力はやばい

 

「っ、そうか。」

「でも、せんぱいはなんか奉仕部のことで悩んでますしー?それを聞けない私の身にもなってくださいよぉ。私は聞きたくてしかたないんですからねぇ」

 

…コイツは。

俺のこの後輩は。

なんて…。なんて…

 

 

 

 

残念なんだ。

 

いや、めちゃくちゃいいこと言ってんだよ?でもさ、言ってる本人が話しかけてるのがどう見ても肩貸してる俺とは反対の電柱みてんだもんよ…

 

「本当にお前は…」

 

ありがとな。こっちの事考えてくれて。言うのは照れくさくて口には出せないけど。俺は自分の後輩に深い感謝をした。

 

それはそうといい加減自分で歩いてくれませんかね?てか、コイツどこ住みか知らないし、どうすればいいの…?

 

??「あれは…」




次回は一色視点かなー
どうなるか分かんないけど
どうしよう小町SS読んでから小町を書きたくて仕方ないけど予定になかったから登場させる場所ない…
どうにか出したいですなー

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