やはり俺の青春ラブコメは間違っていたのだろう   作:未果南

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最近コメントに対して返事をできることを知りました
色々あって疲れた…



ただそこには前と少し変わった日常が

一色の歓迎会の翌日出社すると二次会に行っていた連中が軒並みきつそうにしていた。まぁあれから更に飲みに行ったらそーなるわな。なんでリア充って後先考えずに楽しもうとするわけ?今ももう二度と次の日会社の時に飲み会なんて行かないとかなんとか言ってる奴がいるがその言葉1週間くらい前にも言ってなかったか?

「おはよう、比企谷」

「…え、あぁ。おはよう」

 

急に挨拶してくるなよ驚くだろ。しかも名前覚えてやがるし。

 

「昨日あの後一色ちゃんをしっかり送っていったんだろうな」

 

あぁ、なるほど憎々しい相手の名前くらいなら覚えるかもしれんな。しかし、ちゃん付けかよ…本当に社会人ですか?

 

「あぁ、普通に駅に送っていって帰ったよ」

 

その前にラーメン屋寄ったけど

 

「ならいいんだ。一色ちゃんはお前と高校が一緒だったらしいからな。知らない俺達と帰るより、見知っているお前の方がまだいいと思っただけなんだ。変な勘違いをするなよ」

 

なんだコイツ。凄まじい勘違い野郎だな…。別に今更勘違いなんてするものか。昨日はただ奉仕部のことについて聞きたかったから付いてきただけだろうよ。見知った俺のほうがいいからとかじゃない。

 

「言われなくてもわかってるよ」

「なら、いいんだ。」

 

そう言って同僚Aは帰って行った。

 

「おはよーございます」

 

噂をすればなんとやら。一色が出社してきた。

 

「おはよう一色ちゃん」

「あ、おはよーございます」

 

うわー、いろはす真顔ですよ。アレ完璧に眼中に無いって顔だな。

 

「せんぱぁい、おはようござますぅ」

 

と、こちらには笑顔で、言ってくる一色。…なんなの、勘違いしちゃうでしょほんとに。勘違いさせないでよねっ!

 

「おぉ、おはよう」

 

遠くで睨みつけてくる同僚A。俺のせいじゃぁないだろう…

その後昼休みになるまでは特に何事もなく平穏無事に過ごせていた。

 

「先輩この件なんですけど」

「あー、それな。それは部長の所に持って行ってくれ」

 

一色は思ったより真面目かつ優秀な新人だった。言ったことはすぐに片付けるし、何かする際は必ずこちらの確認を取る。当たり前の事のはずなんだが…。一色のイメージでは無かった。昨日から何度昔との違いを発見しただろうか。昔とは違うと言うことを俺もそろそろ慣れなきゃな。

 

「りょうかいですっ☆」

 

まぁ…あざといのは何も変わってないんですけどね。人の本質ってそう簡単には変わらないよね…。ソースは俺。

 

「ところで先輩もうすぐ昼休みな訳ですが、先輩は普段お昼どうしてるんですか?」

「適当に外飯だけど」

「後で連れてって下さい。」

「あ、それなら俺「さっきの仕事で聞きたいこともありますし…」

 

昼飯の話をしだしてすぐに話にはいろうとしてきた同僚Aが黙殺される。仕事の話となれば入って来づらいのだろう。すごすごと引き下がっていった。勿論俺は睨まれたが。俺が何したって言うんだ…。あとお前はそこまで一色に無視されて何したんだ。

 

「まぁ、仕事の話があるなら仕方ないな。」

「ですですっ」

「それじゃあ部長の所行ってこい。それ終わったら飯行くから」

「すぐに片付けてきますー!」

 

言うが早いか部長を探して社内を駆けていった。もっとおしとやかにね…。

⭐⭐⭐

「どこに行くんですか?」

「まぁ普通に定食屋とかそのへんだな。ラーメンは昨日食ったし。」

「そうですね、流石に2日連続ラーメンはちょっとキツイかもです。それにこの後仕事あることを考えるとニンニクも気になりますし」

「何気に昼飯ガッツリ食べる気なのね君」

 

眠くなるからオススメしないけどなぁ。

 

「昔CMで言ってたじゃないですか。たくさん食べる君が好き〜って」

 

懐かしいCMだな…でも個人的にはあれ続きがあると思うんだ。

 

「但し可愛い子に限る。」

「なら私は大丈夫ですね。」

「その返しは予想外だった…。」

「せんぱぁい、私可愛くありませんか?」

 

小首を傾げるな猫なで声をだすな上目遣いをするな惚れたらどうする。

 

「はいはい、あざといあざとい」

 

頬が赤くなってないか心配で仕方がない…。

 

「あれ先輩顔が…っ」

「あ、暑いな今日は」

「そ、そうですね暑いですねまだ春なのに」

 

二人して手で自分を扇ぎながら足早に店に入る。体が火照ってしかたない。自分で言って反応見て照れるとか反則だろ…っ

変な雰囲気になってしまった…。

 

「ご注文は?」

 

かつてこれほどまでに店員さんの来訪が嬉しかったことがあるだろうか、いやない。

 

「俺はA定食で」

「私は…私もA定食で」

「A定食2つですね、暫くお待ちください。」

 

店員さんが帰って行くとまた二人して黙り、変な雰囲気が形成されそうだったので無理矢理にでも話を繋げることにした。

 

「A定食で、良かったのか?」

「はいー、特に何がいいとかありませんでしたし、先輩と同じの選んでおけば外れないかなぁって」

 

コイツはまたそういうことを。今回は天然のようなのでよりタチが悪い。

 

「そうか、お前のことだから、せんぱぁい半分ずつにわけましょぅとか言うかとおもったわ。」

「うわ、キモ。もしかしなくてもそれ私の真似ですか?」

 

キモい…、キモいか。結構自信あったんだが。

 

「お、おう」

「金輪際二度としないで下さい。」

 

普段とは違うガチトーンで拒否られた…。そんなにダメなのん?

 

「分かった…」

 

その後は特になにもなく飯食って会社戻って仕事してその日は終わった。

 

「せんぱぁい、どこか食べに行きましょー」

 

終わったって言ったら終わったの!




次回は一色視点になる予定。5月序盤までには挙げたいと思ってるんでよろしくお願いします

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