インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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皆様、この作品ではお久しぶりです‼ 漸く書き上げれたので投稿いたします‼

待っていてくれた読者の皆さま、大変、待たせしてしまい誠に申し訳ありません。
これからは、頑張って書いて行きますので、よろしくお願いします‼

遅れながら、活動報告にてアンケートを実施しております。
皆様のご協力をよろしくお願いします。


第九十一話

IS学園特殊武装隊“アークエンジェル隊”の旗艦であるアークエンジェルのミーティングルームには、キラを始めとするアークエンジェル隊と、ラウを始めとするミネルバ隊、トールを始めとしたドミニオン隊が集まっていた。

 

「では、これよりキラ君の一人娘である明日菜ちゃんの奪還作戦の説明を行う。まず始めに、今回の首謀者は某国の大統領の独断で行われている。この情報は、クロエ君が調べた結果だ。間違いは無いかね?」

 

「はい。某国の大統領が搭乗している飛行機には、明日菜ちゃんが持っている発信機の信号をキャッチしました。間違いないでしょう」

 

ラウの質問に、クロエが答える。

 

「そうか……では、我々は有事の際にしか動かないでおこう」

 

『⁉』

 

ラウの言葉にその場にいた全員が驚く。

 

「で、でも‼ それだったら、なんで俺たちが来たんだよ‼」

 

「織斑一夏君………君にはこの状況下で全員が出れば何が待ち受けているのか、解っているのかね?」

 

「え?」

 

ラウの言葉に噛みついた一夏であったが、ラウはもう一つの心配をしていたのである。

 

「判っていない様子だね………私たちの任務はキラくん達の娘である明日奈ちゃんの救出……だが、これは私たちがやるのではなく、キラ君たちがしないといけない事だ。それに………いや、憶測の話はよそう。キラ君、更識君行けるね?」

 

「「はい‼」」

 

ラウの確認の言葉にキラ達は強く頷く。

 

「では、我々は何かが起きない限り、ここで待機しておこう………必ず明日奈ちゃんを助け出せ。これが私からの言葉だ」

 

ラウはそう言うと静かに微笑んだ。昔のラウの事を知っているアスランからすれば、驚きの変化である。また、キラも驚いていたのであった。

 

「解りました。お願いします‼ 楯無さん、行きましょう‼」

 

「ええ、明日菜ちゃんを誘拐した事を後悔させてあげるわ‼」

 

二人はそう言うと、カタパルトに向かう。

 

『ZGMF-X135D ストライク・フリーダム・フェニックス、発進どうぞ‼』

 

「キラ・ヤマト、フェニックス。行きます‼」

 

『続いてミステリアス・レイディ、発進どうぞ‼』

 

「更識楯無。ミステリアス・レイディ、出るわ‼」

 

二人はアークエンジェルから出撃し、そのまま某国の大統領の乗る飛行機へと向かった。

 

「さて、私達も行動に移しましょうか」

 

アークエンジェルの艦橋でマリューはモニターに写る二人に伝える。

 

『良いでしょう。誰を相手にしているのかを知らしめなくては、行けませんから』

 

『はい。彼らだけが相手では無い。相手にしてはけない物を相手にしたのですから、それ相応の罰を受けてもらわなくては、行けません』

 

モニターに写るのは、アーサーとアズラエルである。

 

「では?」

 

『『はい』』

 

アークエンジェル、ドミニオン、ミネルバの三隻はそのまま某国へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キラ達は飛行機の近くへ来ると、全広域電波を使い通信をする。

 

「こちら、国際IS学園、特殊武装隊“アークエンジェル隊”隊長のキラ・ヤマトです。大人しく誘拐した少女を渡してください」

 

『………断ると言ったら、どうなる?』

 

「その時は………残念ですが、強行突破をさせて頂きます」

 

『出来る物なら、してみろ。強行突破なぞしてみろ………貴様の娘の命は無い』

 

「「………ハァー」」

 

相手の通信を聞きキラと楯無は溜息を吐いた。

 

「そうですか………判りました。では、時間を与えましょう。そうですね、一時間ですかね? その時間があればあなた方も嫌でも判るでしょうから………」

 

『君たちは余裕だね。もしかして、そこまで娘に対して愛情を持っていなかった…と言う事かね?』

 

「キラ君………殺していい?」

 

「ダメです。アークエンジェルからの通信を待たないと………それに腸が煮えくり返っているのは楯無さんだけではありません。僕を始め、織斑先生やマリューさん達もそうですから………だから、こう言う風に出撃できるんです」

 

「そうね………大人しく待っていましょう」

 

二人はそう言うと、飛行機から一定の距離を保った状態で飛行する。

 

『フン、貴様らが何をしようが勝手だが、貴様らには我々を攻撃できない。なぜならば、そんな事をすれば貴様らは世界を敵に回すのだからな‼』

 

そう言うと通信相手は高らかに笑い始める。

 

「そんな余裕も今の内です。まだ、時間はありますが最終通告です。今すぐに、明日菜ちゃんを出しなさい‼ さもなくば、攻撃します‼」

 

『断わる‼ 貴様らの娘を手に入れ、貴様らを牛耳り世界を我々の傘下にする為だ……このチャンスをふいに出来る訳が無かろう‼ さっさと、貴様らも母艦へ戻れ。そして、娘を助け出せませんでした。って報告すればいいんだよ‼』

 

「「(呆れた……ここまでのバカが居るなんて……)」」

 

二人は自分達を相手にしている大統領が、バカにしか見えなくなって来たのである。

 

『こちらアークエンジェル。某国は降伏したわ。繰り返す。某国は降伏した。その大統領は、斬られたわ。キラ君、楯無さん、殺りなさい』

 

「「了解‼」」

 

キラと楯無の二人にアークエンジェルからの通信で、某国が降伏した事を知らされる。その瞬間、二人の目からハイライトが消えた。

 

「こちら、キラ・ヤマトです。時間となりました。よって、攻撃を行います」

 

『攻撃してみろ‼ 貴様らの娘の命は無い‼ さっきも言っただろうが‼』

 

「では、攻撃します」

 

キラはシュベールラケルタⅡビームサーベルを取り出すと、飛行機に近づき、ウィングを斬り話した。おまけとばかりに、飛行機の一部を斬り抜いたのである。

 

「楯無さん‼」

 

「ええ‼ 明日菜ちゃん、待っていて‼」

 

斬り抜かれた空間に楯無は、ISを装着したまま突入する。

 

「さぁて、娘を返してもらうわよ‼」

 

楯無はそう言うと、その場にいた武装した男達と対峙するのであった。




某国の大統領が乗る飛行機に単機で突入した楯無。
飛行機の中には、武装した男達で溢れていた。
明日菜の運命は‼

次回、第九十二話「救出」

娘を助け出せ、楯無‼




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