インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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お待たせしました‼ 六周年記念を書こうとしたのですが、しません‼ と言うのも書いている最中にどこで終えればいいのか判らなくなったので、続編と言う形で書く事にしました。
先にこの作品を完結させる事を目標に頑張って行きますので、これからも応援をよろしくお願いします‼


第七十九話

キラ達に向けて戦艦の主砲が火を噴く。だが、キラとアスランにとって実弾の砲弾は簡単に回避できるものであった。だが、シャルロット、ラウラは訓練を積んだとしても新兵に近い物である。回避していくのだが、紙一重に近い物が多く見受けられた。

 

「シャルロット、大きく回避しすぎだ‼ 細かく回避する様に心掛けろ」

 

「ラウラ、動きが単調になりつつあるよ。気を付けて」

 

「「りょ、了解‼」」

 

キラとアスランから細かな指示を出され、二人は指示に従い細かな回避運動を行う様にしていった。

 

「キラ、このままだと………」

 

「ここは一気に仕掛けた方が良いかも知れないね………」

 

キラ達はこのままでは二人が撃墜されるのも時間の問題だと判断し、先に戦艦の主砲を潰す事が最優先に行動を移し出す。

 

「アスラン、僕が援護するから」

 

「判った」

 

二人には十まで言わなくとも、一つの会話で何をするのか手に取るように分かり、アスランはキラの援護を受けながら戦艦群に向かって突撃した。

 

「やらせないよ」

 

アスランに向けて戦艦の対空砲が火を噴くのだが、キラの援護により対空砲は破壊されつくされてしまう。その為、アスランに向けられているのは、戦艦の主砲と副砲、少ない対空砲のみとなった。

 

「そんな砲撃で俺を落とせると思うな‼」

 

アスランは戦艦の主砲が火を噴くと同時に上下左右に回避して、被弾しない様にしていた。

 

「邪魔だ‼」

 

アスランはビームサーベルを取り出し、戦艦の主砲を根元から斬り離した。

それと同時にキラによる攻撃により、敵戦艦の船体には穴が開き、その巨体を海の藻屑へと変えて行った。

 

「シャルロット、ラウラ‼ 攻撃が出来る時で良いから攻撃を行え‼」

 

「「了解‼」」

 

アスランはシャルロット達に指示を出すと、次の得物を狩るためキラと一緒に行動を共にするのであった。

 

シャルロットとラウラは戦艦からの砲撃に対して、的確に回避しながらビームライフルを戦艦に向けて撃って行く。

 

「シャルロット‼ 私が一気に決める……防御は任せた‼」

 

「うん‼」

 

シャルロットが前衛に立ち、シールドを掲げラウラに攻撃が当たらない様に護っていた。一方のラウラは、ストライカーパックをマルチプルアサルト改に選択し装備した。

ラウラが装備しているマルチプルアサルト改は、大まかに変化はないが、両肩にコンボウエポン二つ装備していた。また、両腕部にはビームブーメランとロケットアンカーが一つになった物を二つ装備していた。

 

「シャルロット、スイッチ‼」

 

「うん‼」

 

ラウラがストライカーを装着し終えたと同時に、シャルロットと場所を入れ替える。

 

「これで終わりだ‼」

 

ラウラは超高収束インパルス砲“アグニ”を構えると、一気に引き金を引く。一瞬だが、空気を取り込むような音がしたかと思ったら、砲身から青赤白のトリコロールカラーのビームが迸り、戦艦を貫いた。それだけでは飽き足らず、ラウラはそのままアグニを動かし、近くにいた戦艦も巻き込み、一気に二隻の戦艦を撃沈させたのである。

 

これにより五隻もいた女性権利団体所属艦隊の戦艦は三隻が沈み、残りが二隻となった。だが、既にその二隻もキラ達の手により蜂の巣にされ呆気なく撃沈したのであった。

 

「状況終了……周囲に熱源反応なし。これより帰投します」

 

『了解しました』

 

キラ達の手により、日本に迫っていた脅威は振り払われたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅館を出発したトールたちドミニオン隊とミネルバ隊、そしてIS学園部隊はアメリカ・イスラエル共同開発軍用機“銀の福音”の撃墜作戦、シルバリオ・ゴスペルダウン作戦に出ていた。

 

「間も無く作戦空域だ‼ 気を抜くなよ‼」

 

「タイチョーもね‼」

 

「俺達がそう簡単に堕とされるかよ」

 

「フン」

 

トールの声にクロト、オルガ、シャニが皮肉を言う。

 

「そう言わないで、三人共。僕達も君たちが堕とされるはずがないと判っていても心配なんだよ?」

 

「「「………」」」

 

ニコルの言葉に三人は黙ってしまう。

 

「一夏、アンタがしっかりしないといけないんだからね‼」

 

「わ、解ってる………」

 

「どうかしたのか?」

 

「ケーニッヒ隊長……」

 

「トールで良いぞ」

 

一夏の傍にトールが近づき、一夏が何かに迷っていると感じ取ったトールは一夏に声を掛けた。

 

「い、いや……正直、俺の力が本当に必要なのかと思ってしまって…………」

 

「確かにな…一夏、君が考えているのは自分は弱いからこの作戦に加わらなくても、作戦は成功していると思っているんだろう?」

 

「…………はい」

 

トールは一夏が何を思ってるのか当てて見せた。一夏が思っているのはトールたちだけでこの作戦は遂行されるのではないのか? と思っていたのである。

 

「君には俺達が何かあった時の保険でもある。何も無い事を願うがもし何かあった時は頼むぞ‼」

 

「見えました‼」

 

トールが一夏に励ましの言葉を述べると同時に銀の福音を発見する。

 

「さぁて‼ 派手にやるぞ‼ ドミニオン隊、我に続け‼」

 

トールはそう言うと一気にスピードを上げ一夏達を置いて行ってしまう。そしてニコルやオルガ達もそれに続き、一夏達を置いて銀の福音へと向かうのであった。




誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたら、どしどし送ってください‼

因みにですが、設定を出していない事に今更になって気付いたので、近々、設定を出そうと思います。ただし、読み直しも兼ねてやるのでいつ投稿出来るかは不明です。

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