インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士 作:武御雷参型
まぁ、それは横において本編始まります!!
キラ達には納得の行かない説明であった。
「それって、どう言う事ですか⁉ オーブが無い? そんなバカな事があるはずが無いじゃないですかっ⁉ じゃぁ、カガリは、ラクスはどうなったんですか‼」
キラは織斑先生にそう突っ掛って行く。しかし、織斑先生は全くしない様である。
「キラ、落ち着け。頭を冷やせ」
「でも、アスラン‼」
「今は織斑教諭の話を聞く事にしろ。でないと、情報収集が出来ない」
「…………………」
アスランの言葉にキラは何も言えなかった。
「すまないな、ザラ。では、先に確認をしたいことがある。まず、『ストライク・フリーダム』『インフィニット・ジャスティス』と言う機体の名前に心当たりは無いか?」
「それは僕達の搭乗していた機体の名前です。それを何処で知ったのですか?」
このときのキラの表情と殺気は織斑先生でも背筋が凍る気持ちであったと後に言っていた。
「き、機体についてはお二人がこちらで寝ている際に、勝手に調べさせてもらいました。しかし、どちらもエラーを出して此方の事を一切、受け付けませんでした。ですので、こうして尋ねに来たんです」
後ろに居る山田先生がオロオロしながらそうキラ達に伝える。
「それはどう言う事ですか? なら自分達でも見る事は出来ないんじゃないですか?」
「そう言う訳にもいかん。だから、こうして此処に来た。それと、お前達には拒否権は一切無いからな」
「「…………………」」
この言葉にキラ達は何も言えなかった。
「さて、此処に来てもらったが蒼い剣十字のネックレスが『ストライク・フリーダム』で紅い剣十字が『インフィニット・ジャスティス』だ。此処の装置は使っても良いから、調べられるだけ調べろ」
織斑先生と山田先生に連れられて地下のある場所に来ていた。此処は権限を持った人間しか入れないようになっている。そこにキラ、アスランは連れて来られていた。
「判りました。ですが、判るまでは一切自分達のところに来ないで下さい。もし来た際はこの機体諸共爆破しますので」
「判った。良いだろう。その代わり、判った事は絶対に教ええ貰うからな」
「了解です。では、作業を開始します」
キラの言葉で織斑先生達は後方に下がっていく。そして同時に二人はコンソールを高速で打って行く。それはもう天才としか言いようがないほどであった。しかし、この時織斑先生は二人を睨んでいた。
「しかし、凄いですね織斑先生」
「ん、何がだ? 山田先生」
「あの二人。最初見たときは普通の少年にしか見えませんでしたが、あの表情を見ていると歳相当には見えませんね」
「……………そうだな(あの目は戦場を行き抜いた目だ。私もドイツで目にしたとき以来だな。それでも、アイツは元気でやっているだろうか?)」
織斑先生は内心でそう考えていた。
「さて、大体は判ったな。キラ、そっちはどうだ?」
「うん、こっちも今終わったよ。でも、これを報告したら絶対に……………」
「ああ。そうだな。絶対に戦争が起きる。それを防ぐ為にもどうにかしないとだな」
「でも、あの二人なら教えてもいいと思うよ。僕は」
「キラ、それはまだお前が甘いという事を言っているのと同じ事だぞ? まぁ、俺もそのことについては同感だな」
この時キラ達は小声で話している為、織斑先生には聞えていなかった。そして……………
「終わりました。ですが、報告するに当り条件があります」
「………言ってみろ」
「はい。この機体は俺達以外には作動する事が出来ません。ましてや、無理に動かそうとしたら爆破されます」
「どう言う事だ?」
「この機体達の原動力は『核』です」
「「核だと/ですって⁉」」
「はい、ですがちゃんと安全を満たしています。それについては問題はありません。ですが、先程も説明したように無理にすれば…………」
「核爆発を起こすといっているのだな?」
「…………はい」
アスランの言葉に織斑先生達は何も言えずにいた。
「それと、武装についても説明をしたいのですがよろしいですか?」
「あ、ああ。いいだろう。説明してくれ」
「はい。では、先にストライク・フリーダムの武装を説明します。これを見てください」
キラがそう言うと、大型モニターにストライク・フリーダムが映し出される。
「まず始めに両手に装備しているのは高エネルギービームライフルです。この武装は現状のISでは一発喰らっただけで、エネルギーが消えます。次に腹部に装備しているのはカリドゥス複合ビーム砲。こちらはIS処か戦艦までもを簡単に撃ち墜とす事が出来ます。次に腰部に装備しているのはクスィフィアスⅢレール砲です。こちらは実弾ですのでISでは何とか相手になりますが、シールドエネルギーが一気に消えます。そして、レール砲と一緒に装備されているのはシュペールラケルタビームサーベルです。こちらは例えが出来ないぐらいの出力になります。まぁ、ISの装甲を簡単に抉れると言う事を覚えていてもらえると良いかと思います。次に上腕に装備しているのはビームシールド発生器です。まぁ、通常のシールドは装備できないのでこう言う形になっています。そして、後部に装備しているウィングはスラスターとしての役目もありますが……………」
キラがコンソールを弄るとストライク・フリーダムの背部にあるパーツが外れる。
「これがスーパードラグーン機動兵装ウィングと言います。まだ使ったことが無いので判りませんが、大気圏外での使用を目的とした武装になっています。もしかしたら大気圏内でも使用が出来るかもしれませんが、それは使ってみないと判らないですね。それと、この武装は全て原動力である『核』から供給されるのでエネルギーの心配はありません。まぁ、この機体のシールドエネルギーはISだけに無限に在ります」
キラの説明で織斑先生達は何も言えなかった。否、言える筈が無い。まさか核が搭載されている機体がこの世の中にあるはずが無い。そう、あの天災であっても。
「ヘックチュン‼ 誰か私の噂でもしてるのかな? もしかしてちーちゃんかな? いっくんかな? 箒ちゃんだったりして‼」
どこかに居る天災がくしゃみしている事は誰も知る由が無かった。
今度はアスランが説明に入る。
「次に自分の機体の説明をします。まずこのインフィニットジャスティスは近接型の機体になっています。そして、武装ですが、まず右手には高エネルギービームライフルを装備しています。これについてはキラの機体と同じですので説明を省略します。次に腰部にはシュペールラケルタビームサーベルが装備しています。これもキラと同じです。ですが、キラのとは違い、連結することが出来ます。次にビームキャリーシールドが装備しています。これは一見普通のシールドに見えますが、この中にシャイニングエッジビームブーメランが一基、グラップスティンガーというアンカーが装備しています。また、これもビームシールドとしての役目もあります。次に足の下腿に装備しているのはグリフォンビームブレードです。こちらはシュペールよりも劣化版ですがそれでもISの装甲なら簡単に抉れます。次に後部に装備しているユニットはファトゥム-01です。これは機体を乗せれるだけでもなく単独で攻撃も可能にしています。これの武装は先端にはブレフィスラケルタビームサーベル、ハイパーフォルティスビーム砲、グリフォンⅡビームブレードが装備しています。この攻撃を受けた際はISは簡単に真っ二つになります。そして、キラと同じくこの機体も核を動力源にしていますのでエネルギーの心配はありません」
「「……………………」」
この時の二人の表情は呆気に取られている表情をしていた。
はい、誤字脱字、感想、指摘があればよろしくお願いします。