インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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……書いていて思った事


なんでこうなった⁉ アレ? キャラが勝手に動いてんだけど‼ キャラ崩壊してます。
因みに、今回初めて甘い様に書いたつもりです。
次回は念願の七十話と言う事もあって、臨海学校へ行きます‼


第六十九話

とある無人島に一隻の戦艦が停泊していた。

 

 

「クソックソッ‼ 男共は黙って私達の奴隷になれば良いのよ‼ そうだわ。良い事を思いついたわ」

 

戦艦の艦橋に一人の女性がキラ達を殺す手段を思いついたようであった。

 

「サラ。少しいいかしら?」

 

「なんでしょうか? お母さま」

 

「アメリカに行って来て頂戴。そこで………」

 

「………フフフフ。判りましたわ。女性の為の世界を作る為の第一歩ですわね」

 

「「フフフフフフフフフ」」

 

サラとリオは、この世の女性の為だけの世界を作り上げると言う野望の為、暗躍するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園では、学園長であった笠松東二の葬式が執り行われていた。

参列者たちは、学園の生徒の他に各国家の首相達も参列しており、日本の首相は笠松と仲が良く、プライベートでも食事をするほどの仲であった。

 

「東二………なんで先に貴方が逝かなくてはいけないんです? 貴方よりも先に私でしょう………」

 

日本の首相は棺桶の中に眠る笠松を見て、呟く。年齢的には首相の方が上であったが。先に死んでしまった笠松の事を悲しんでいた。

そして、新学園長となった千冬は全ての国家の首相達と話し合いをし、アークエンジェル、ドミニオン、ミネルバの三隻をIS学園直属部隊に編入される事となった。だが、無論。タダと言う訳では無かった。

全ての艦船のデータを提出する様に申し出されたが、千冬はそれぞれの艦船の動力部、武装等をブラックボックス化にして各国家へと渡した。動力部や武装の事を知りたがった各国家であったが、千冬の一言で収まったのである。

 

「渡しても良いのですが、この世界のどこの国もこの戦艦を作る事は無理です。これはあの篠ノ之束自体も言っていましたので」

 

この言葉を受け、誰も動力部や武装のデータを手に入れようとは思わなくなったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから月日が経ち、7月の中頃。キラ達家族はショッピングモール“レゾナンス”へと来ていた。

 

「キラ君。今日は水着を買うつもりだったかしら?」

 

「はい。もう少しで臨海学校がありますからね………でも、明日菜ちゃんはどうして?」

 

楯無とキラに挟まれる様に明日菜はキラ達の手を握ってご機嫌の様子であった。

 

「パパやママと一緒に買い物するなんて初めてだもん‼ 一緒に行きたかったんだもん」

 

「フフ、一人でいるのは悲しいもんね」

 

「よし、それじゃ。明日菜ちゃんが欲しい物があったら言ってね?」

 

「うん‼」

 

楯無、明日菜、キラの家族は、キラの臨海学校で着用する水着選びで来ていたのだが……楯無にはある秘策を模ている様子であった。

 

「(生徒会長権限で私も一緒に臨海学校に乗り込もうかしら………そしたら………)デュフフフフフフフフ」

 

「た、楯無さん?」

 

「ま、ママ?」

 

楯無の歪な笑いにキラと明日菜は、距離を置こうとした。だが、楯無はさせなかった。

距離を置こうとしたキラ達の服を掴んだ楯無は、眼を獣が獲物を狙っているかの様にギラつき、キラ達は怯えだす。

 

「キラ君? 明日菜ちゃん。私の水着も見繕ってくれないかな?」

 

「え? でも僕の水着を「良いわよね?」は、はい」

 

「マ、ママ? パパの水着を「良いわね?」ひゃい」

 

楯無の有無を言わさない声に二人は怯えながら頷く他無かったのであった。

 

 

 

その頃、アスランと簪も二人そろって水着探しの為、キラ達と同じレゾナンスへと来ていた。

 

「ア、アスラン‼ わ、私の水着……見繕ってくれる?」

 

「あ、ああ。(可愛い。カガリやラクスと違った可愛さだ………アレ? カガリって可愛い所ってあったか? 可愛いと言うよりも凛とした美しさでラクスは優とした美しさだったな……)」

 

アスランは若干、キャラ崩壊をしているのだが、それはさておき、アスラン達は水着を見繕う為に水着ショップの前に来ていた。

 

「男物はこっちだから、行っているぞ」

 

アスランはそう言うと、男物を置いている所へ行こうとする。だが、簪はそれを止めるべくアスランの服の裾を握った。

 

「なんだ?」

 

「先に私の水着」

 

「え?」

 

簪の声が小さく、アスランには聞こえなかったが、簪は意を決して声を強くしてアスランに同じセリフを言う。

 

「先に私の水着を決めてほしい‼」

 

「お、おい。簪?」

 

「ううう………」

 

簪は声を大きく出したのを恥ずかしくなり、顔を俯かせながらもアスランを見上げていた。

 

「はぁ~。判った。先に簪の水着から決めよう」

 

「うん‼」

 

アスランの言葉で簪の体は光ったようなエフェクトを出したのであった。

 

 

 

 

その頃、キラ達はと言うと…………

 

 

 

 

「キラ君? これなんかどう?」

 

「えっと……良いと思いますけど………」

 

「けど? なに、何か言いたいのかしら?」

 

「それ、紐しかないじゃないですか‼」

 

楯無が手に取っているのは、大事な所さえも紐で隠すような形の水着であった。

 

「紐ね……だって、私は誰の他でもない。私だけを見ていてほしいのよ」

 

「楯無さん………何を勘違いしているのですか?」

 

「え? キャッ‼」

 

楯無の言葉にキラは頭のねじを外したのか、いきなり楯無を自分の近くに持って来させた。

 

「僕がこの世界で愛しているのは、貴女。更識楯無さんだけです。それに娘もいるのですよ? 僕、楯無さん、明日菜ちゃんがいてこその家族では無いのですか?」

 

「キ、キラ君?」

 

「貴女は僕と明日菜ちゃんだけを見ていればいいのです。他の誰でもない。僕達を」

 

「あっ………ゴメンなさい」

 

書いている身としても、読んでいる人も思っているであろう。爆発しやがれと………

 

おっと、それはさておき。

 

キラ達はちゃんと水着を決めたのかキラの運転するヴェルデファイアーでIS学園へと戻っていた。

明日菜は疲れたのか、楯無の膝の上で夢の中へ行っていた。

 

「キラ君。ごめんね。暴走しちゃった」

 

「いえ、僕もすみませんでした。でも、これだけは言えます。僕はこの世界で愛しているのは、楯無さん。貴女だけです。他の誰でもない、貴女です」

 

「キラ君………フフ。私も君の事を愛しているわ」

 

キラと楯無は信号で止まったのを見計らい、キスをしようとした。だが、明日菜の寝言で二人はキスが出来なかった。

 

「ムニャムニャ…明日菜もね………パパとママの事。好きだよ」

 

「「フフフフ」」

 

二人は義理であっても自分達の娘の寝言に笑うのであった。




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