インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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六十話を超えましたwww
完結までまだまだです。どこまで行くつもりなんだ………俺よ。


第六十一話

デストロイはその巨体とは思えない速度でIS学園へと迫っていた。

だが、それを許すキラとアスランでは無かった。キラはソードストライカーを展開させると“シュベルトゲベール”を取り出しアスランへ投げ渡すと、ソードストライカーをパージしマルチプルアサルトを展開させて同じ武装である“シュベルトゲベール”を手に持ち、デストロイと対峙する事となった。

 

「キラ、行くぞ‼」

 

「うん‼」

 

二人はシュベルトゲベールを手に持ってデストロイへと突撃していった。

だが、デストロイも待っているだけでは無かった。両腕部飛行型ビーム砲“シュトゥルムファウスト”を展開させてキラ達を迎撃しようと行動を起こす。

だが、キラ達も同じくでシュベルトゲベールを片手にビームライフルを乱射させてシュトゥルムファウストを攻撃するが、ビームシールドが張られている所為で、攻撃が通らなかった。

 

「クソッ、近づこうにも近づけない‼」

 

「アスラン、僕が陽動するからその間に‼」

 

「……判った。気を付けろ」

 

キラはビームライフルを乱射し、自分の方へシュトゥルムファウストを向けさせた。キラは自分の方へ向かって来ているのを確認すると、ジグザグに動き攻撃を回避していく。

アスランはキラが陽動をしている最中に、シュトゥルムファウストを攻撃するチャンスを窺っていた。そして、その時は来たのである。

シュトゥルムファウスト二基はキラを挟み撃ちにしようと動きを止めた瞬間、アスランが手に持つシュベルトゲベールを振りかぶり一基を破壊させたのである。

デストロイのパイロットは驚き、シュトゥルムファウストを本機に戻そうとしたところをキラが持つシュベルトゲベールで切り裂かれ、爆散してしまった。

 

「キラ‼ 一気に攻めるぞ‼」

 

「うん‼」

 

二人はそう言うとデストロイ本機に迫って行く。だが、シュトゥルムファウストを無くなったデストロイであったが、まだまだ武装は残されている。

デストロイはMA状態でMK-62 6連装多目的ミサイルランチャーを放ちストライクとイージスを近づけさせ無い様にしていた。だが、二人は歴戦の戦士と言う事もあり、的確にミサイルをビームライフルで撃ち抜いたりイーゲルシュテルンで迎撃していった。

デストロイのパイロットはキラ達の事を恐怖に感じ、すべての武装を放ちキラ達を迎撃していく。だが、攻撃の手は先程よりも緩くなっている所為か、簡単にキラ達を懐に入れてしまったのである。

 

「これで‼」

 

「お終いだよ‼」

 

キラ達はシュベルトゲベールを振りかぶりデストロイを切り裂き、円盤のバックパックを破壊したのであった。

だが、デストロイはこれで終わる事は無かった。

 

『ま…だ……だ………これで……終わった訳じゃ無い‼』

 

オープン回線で聞こえたのは少女の声であった。

 

「女の子⁉」

 

「それに、まだ若い………これで確実な確証を持ったね」

 

二人はデストロイが出て来た時点で、黒幕にいる者に確証を得たのである。

 

「ロゴス………この世界にも来ていたのか…………」

 

「僕達はこの世界を護る‼」

 

二人はデストロイのパイロットを救出する事を最優先にする事を決める。

デストロイはMA形態からMS形態へ変形させると200㎜エネルギー砲“ツォーンMK-2”、1580㎜複列位相エネルギー砲“スーパースキュラ”の計4門によるビーム攻撃を行おうとした瞬間、キラとアスランはシュベルトゲベールでツォーンMK-2とスーパースキュラを切り裂き、攻撃の手を封じ込めるのであった。

それにより、デストロイはその巨体を海に身を投げ渡すように倒れ込んだ。

キラとアスランはすぐにデストロイに駆け寄り、コックピット部分を慎重に切り裂いて、中にいる少女を助け出したのであった。

 

「一度、学園に戻るぞ‼」

 

「急がないと……この子が死んじゃうからね」

 

キラが少女を抱えてIS学園へと戻ろうとした。だが、その時であった。学園から通信が飛び込んだのである。

 

『こちら、IS学園臨時部隊隊長の織斑千冬だ。ヤマト、ザラ。聞こえているか‼』

 

「こちら、キラ・ヤマトです。先生、聞こえています。どうかされたんですか?」

 

『どうかしたのではない‼ 大型の未確認機の反応が消えたからどう言う事なのか聞こうとしただけだ‼』

 

キラのきょとんとした声に千冬は怒鳴りながら、キラに捲くし立てる。

二人は顔を見合わせ、少し笑うと状況終了の説明を行った。

 

「こちらキラ・ヤマト。デストロイの破壊に成功しました。これより帰還します」

 

『………そうか……判った。だが、これで安心は出来ないぞ? すぐにアークエンジェルへ向かってくれ』

 

「………何かあったんですか?」

 

『………アークエンジェル級の反応をキャッチしたのだが………』

 

千冬の言葉にキラとアスランは何と無くだが、状況を呑み込む事が出来たのである。

 

「判りました。すぐにアークエンジェルへ戻ります」

 

キラ達は学園に戻ろうとしたが、千冬の指示によりアークエンジェルへと向かうのであった。




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