インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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書き上げたぞ‼ 更新じゃぁァァぁ‼

冬イベ? 何それ? 美味しいの?


第五十七話

ラウラが纏ったストライク・アストレイは、ファーストシフトを行った事により機体が新機種へ変貌した。

 

「ストライク・アストレイ・フォースブレイク……一撃に迷いを断ち切る力か……」

 

「ラウラにピッタリな機体だね」

 

キラはモニターに映し出されたラウラの機体情報を見るが、ストライク・アストレイの数倍の力を有している事が判明した。

 

「ラウラ、身体に問題は無い?」

 

『ああ。なんだか……温かい気持ちになる』

 

「そうなんだ……君には護れるだけの力があるんだ。それを有効的に使って欲しい」

 

『判っている‼』

 

キラの言葉にラウラは強く頷いた。

 

「出撃するよ。シャルロット、ラウラ。準備は良い?」

 

『大丈夫だ』

 

「僕も大丈夫だよ‼」

 

キラの言葉にシャルロットはワイバーン・ドラグーンを展開させる。

すると、天井部が開いて行き青空が拡がる。

 

「キラ・ヤマト。フリーダム、行きます‼」

 

「シャルロット・デュノア。ワイバーン・ドラグーン、出ます‼」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ。SアストレイFB、出るぞ‼」

 

三人は青空の広がる世界へと飛び出すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、IS学園では千冬を筆頭に専用機持ちが集結していた。

 

「お前たちも知っているだろう。学園に未確認機と未確認空母群が向かって来ている。ヤマト達にも救援要請を出している。もう直につくと言う連絡を受けている。お前たちにして貰いたいのは、未確認機を学園に近づけさせ無い事だ。ただし、闇雲に突撃するのは禁止する。判っているな‼」

 

≪はい‼≫

 

千冬の言葉に専用機持ちは強く頷く。

 

「それでは、作戦開始だ‼」

 

千冬の言葉で全員が出撃していく。

 

「一夏、アンタは近距離専用機なんだから、気を付けなさいよ」

 

「ああ、判っている………」

 

鈴の言葉に一夏は頷くが、表情は優れていなかった。

 

「一夏さん……どうかされましたの?」

 

「いや、もしキラ達がこの場にいたら、簡単に解決してるんだろうなって、思ってさ」

 

セシリアの言葉に一夏はキラ達がいれば、自分達が出る必要は無いと考えていた。

 

「確かにキラ達がいれば、簡単に終わってるかもね………でもそれは“たられば”の話なんだから………今は私達に課せられた使命を果たすだけよ‼」

 

「そうですわ、一夏さん。わたくしたちの機体はダメージCと言う本来は、出す事が難しい程の損傷を受けても尚、出て来ているのです。覚悟をお持ちになりなさい」

 

「………そうだな、すまない二人とも。ありがとう」

 

セシリアと鈴の激励に一夏は気を引き締める。

 

「そうよ、キラ君達は後から来るんだから………私達が食い止めておかなくちゃ、他の生徒達に危険が迫ると言う事だけは忘れないで」

 

「……織斑一夏……私はあなたを許すつもりは無い………でも、今はそれを忘れる。だから、勝手な行動は慎んで」

 

簪はそう言うと戦列から外れて行く。楯無は苦笑いをする。内心では(素直じゃないわね)と思っていたのである。

 

「と言う事だから、あなたは私達が護ってあげるわ。だから、無様な戦いはしないでね」

 

「はい‼」

 

楯無の言葉に一夏は強く頷く。

 

「目標を発見したわ。各員、戦闘準備‼」

 

楯無の言葉は良く通る声をしていたのであった。

 

「あの時の機体とは違う?」

 

「油断しないで‼ あの機体は前の機体より上の機体だから‼」

 

未確認機はダガータイプの機体であったが、機体色やこまごまとした部分が違っていた。

 

「あれは………ダガーLね……各自、散開‼ 一人で倒そうなんて考えないで‼」

 

≪了解‼≫

 

楯無の指示で全員がツーマンセル状態でダガーLと戦う事となった。だが、学園側の機体は楯無、簪、一夏、鈴、セシリア、ダリル、フォルテの七人で出撃をしているが、そのうちの鈴とセシリアの専用機は損傷が激しい機体であった為、無理な戦闘は控えなくてはいけなかった。

 

「鈴ちゃんは簪ちゃんと。セシリアちゃんは私と一緒に行動しなさい‼ フォルテ、ダリルは一夏君を護ってあげて‼」

 

「しかたがねぇーな……一年ボウズ‼ 遅れんなよ‼」

 

「は、はい‼」

 

ダリルの悪態に一夏は嫌な顔をせずについて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、アークエンジェルでは出撃態勢が整えられていた。

 

「キラ君とシャルロットさん、ラウラさんは現地で集合するわ‼ 各自、戦闘用意‼」

 

艦橋ではマリューが指示を出していく。

 

「MS隊が出撃後、我々は空母群の討伐に向かいます。ゴットフリート、バリアント一番二番起動。コリントス装填。海上に出た後、攻撃を仕掛けます‼」

 

≪了解‼≫

 

マリューの指示を聞いたクルー達は、準備を整えて行く。

そして、白亜の艦が海上に出た瞬間、カタパルトにはアスラン達がスタンバイしていた。

 

『カタパルト正常。アカツキ、発進どうぞ‼』

 

「ムウ・ラ・フラガ。アカツキ出るぞ‼」

 

ミリアリアの官制でムウが先に出撃する。

 

『次にジャスティス、発進どうぞ‼』

 

「アスラン・ザラ、ジャスティス出る‼」

 

次に出撃するのはアスランのジャスティスが出撃する。

 

『ドム・トルーパ、発進どうぞ‼』

 

「ヒルダだ、ドム行くよ‼」

 

「ヘルベルト、ドム行くぜ‼」

 

「マーズ、ドム行くぞ」

 

次にドム小隊が出撃して行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空母群の旗艦である“ロナルド・レーガン”の艦橋では一人の男が戦況を見ていた。

 

「指令、我が軍が優勢ですな」

 

「ああ、だが油断は出来ないぞ?」

 

「判っております………増援を送りますか?」

 

指令は増援を出そうかと考えたが、このままいけばこちらの勝利で終わると思っていたので、増援を送る事はしなかった。

 

「いや、増援は無しだ。このまま進んで行く」

 

「判りました」

 

指令の言葉に副司令官は頷いた。だが、戦況が変わってしまう事にこの時、空母群の全員が知らなかったのであった。

 

「熱源発見しました‼ 数1‼」

 

「なに?」

 

「どう言う事でしょうか? 熱源クラスは?」

 

指令と副指令は熱源が一つしか無い事に疑問に思った。

 

「熱源は戦艦クラス……いや、見た事も無い熱源反応です‼」

 

「ISではないのか‼」

 

「大きさが違います‼」

 

この言葉に指令は一つの事を思いだした。

 

「まさか⁉ あの噂は本当だったのか………」

 

「噂ですか?」

 

指令の呟きに副指令は訝しむ。

 

「ああ、君も聞いた事は無いかね? 学園を護る白亜の戦艦が居る事を……」

 

「確かに聞いた事はありますが………噂程度でしか考えていませんでした」

 

「我々は……負けるかも知れないな」

 

指令の呟きは本当になるのであった。




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