インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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新年、明けましておめでとうございました。
やっと書き上げれたので投稿します。


第四十九話

キラの攻撃によりラウラが乗るシュヴァルツェア・レーゲンのシールドエネルギーは枯渇された。だが、ラウラの内なる声によりラウラは間違った力を持ってしまうのであった。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼」

 

ラウラは内なる声に答えた瞬間、専用機シュヴァルツェア・レーゲンはその姿を変えた。泥の様な物に呑み込まれ現れたのは、嘗ての世界最強が駆っていた専用機に似せたものであった。

 

「なに……あれ………」

 

「シュヴァルツェア・レーゲンが変形した………」

 

「クッ‼」

 

鈴とセシリアはシュヴァルツェア・レーゲンが変形した事に驚き、一夏は自身に力が無い事に嘆いてしまう。

だが、キラ達は違った。二人は直ぐ様、機体を偽暮桜へ向かわせる。

 

「キラ、行くぞ‼」

 

「うん‼」

 

キラとアスランが駆るストライク・フリーダムとインフィニット・ジャステイスは偽暮桜と対峙し、キラはビームライフルにて牽制攻撃を行うが、その行為が判るのか回避する事をせず、その場に止まっていた。アスランはビームサーベルをハルバート状にし斬りかかるが、偽暮桜は雪片を構えてアスランと同等に戦っていた。

 

「クッ‼ さすがブリュンヒルデを模しただけある。キラ‼」

 

「アスラン、避けて‼」

 

アスランがキラの名を呼ぶと、キラはビームライフル二丁、レールガン、複合ビーム砲、ドラグーンを展開させてハイマット・フルバーストを偽暮桜へ放った。

アスランはキラの攻撃が当たる前に上空へ逃げ攻撃の余波を流した。

 

「これでやれたと思う?」

 

「いや、思っていない………やはりか………」

 

爆煙が晴れるとそこには無傷の偽暮桜が立っていた。

 

「一筋縄では行かないと言う訳か………厄介だな」

 

「アスラン、どうする?」

 

「簡単に終わらせる事は可能だが………」

 

「その場合、ボーデヴィッヒさんの命が無い……と言う事だね?」

 

「ああ」

 

二人は攻撃の手をどうするか迷っていた。すると、プライベート・チャンネルにて一夏が通信をだした。

 

『キラ、アスラン。ここは俺に任せてくれないか‼』

 

「お前に何が出来ると言うのだ‼ 引っ込んでいろ‼」

 

『これは俺が解決しなくちゃならない事なんだ‼ だから、頼む‼』

 

「「…………」」

 

一夏の真剣さが伝わったのか、二人は何も言わなくなる。すると、アリーナのカタパルトから教師達が駆る訓練機、ラファール・リヴァイヴ四機、打鉄四機の計八機が偽暮桜へ攻撃を仕掛け始めた。

 

「見ろ、一夏。教師達がこの場をなんとかする。お前の出番はない‼」

 

『だけど‼』

 

「諄いよ、一夏。大人しく下がっていて………君にはまだ手を汚す必要は無いんだから」

 

『えっ? それって………』

 

キラの言葉に一夏は驚いてしまう。

 

「キラ‼ 教師達だけでは対処しきれていない‼ 行くぞ‼」

 

「判った‼」

 

教師達の攻撃は偽暮桜には効いていないのか、無傷のままであった。キラ達はすぐにビームサーベルを手に持つと偽暮桜の元へ向かった。

教師部隊はキラ達が攻撃をしてくると思い、全員が回避運動をする。そして、キラとアスランの連携攻撃により偽暮桜の四肢は切り刻まれ、胴体だけ残し倒れ込む。

 

「キラ‼」

 

キラは倒れ込んだ偽暮桜の胴体部を薄く斬り中からラウラを取り出した。その際、ラウラの手にはコアが握られてた。

 

「これで最後だ‼」

 

アスランはファトゥムとビームライフルの一斉攻撃で偽暮桜は爆発するのであった。

 

「状況終了………織斑先生。聞こえますか?」

 

『聞こえている。感謝する。ラウラを助けてくれて………すぐに救護室に向かってくれ』

 

「了解しました。キラ、頼むぞ?」

 

「やっぱり僕がやるのか……仕方が無いね」

 

キラはそう言うとストライク・フリーダムを量子変換して収納するとラウラを横抱きにて救護室へ向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夕方、アスラン、シャルロット、簪はキラと楯無の部屋へと来ていた。

 

「それで、アスラン。話ってなに?」

 

「キラ………これから言うのは真実だ。驚かないで聞いてほしい」

 

「う、うん」

 

アスランの真剣な眼差しにキラは驚きながら答える。

 

「この世界に俺達の世界から来た者達が居る」

 

「えっ?」

 

アスランの言葉にキラは言葉を失う。

 

「よく考えてみろ……今まで襲撃して来た機体たちを………」

 

「…………全部、連合の機体………まさか‼」

 

「ああ、考えたくは無かったが連合の人間がこの世界に来ているはずだ」

 

「そんな⁉」

 

キラとアスランの会話に入れない三人はどう言う意味なのか判らなかった。

 

「待って、キラとアスラン‼ 君たちはこの世界の人間じゃないって言っている様な物だよ‼ どう言う事なのか説明して‼」

 

シャルロットの言葉にキラとスランは、顔を見合わせ一つ頷くと口を開いた。

 

「そうだ、シャルロット。俺達とアークエンジェルはこの世界とは違う世界から来た。この世界よりもっと酷い世界からな」

 

「どう言う事? この世界よりもっと酷いって………」

 

「戦争が続いていた世界だ」

 

「「「ッ⁉」」」

 

アスランの言葉に三人は言葉を失う。

 

「俺達の生い立ちはいつか、話す。それまで待っていてほしい………だが、これだけは言わせてもらうが……俺達は君たちに対して敵対するつもりは無い。それだけは覚えていてほしい」

 

アスランはそう言うと頭を下げた。それに続く形でキラも頭を下げる。

 

「キラ君………」

 

「アスラン………」

 

「…………」

 

楯無と簪は自分の恋人の名前を呟きシャルロットは黙り込む。

 

「俺達はもう、戦争は嫌なんだ………」

 

「血で血を洗う世界は僕達の世界だけで十分なんだ………本当はシャルロット。君も巻き込むつもりは無かった。だけど、そうしなければ君を守る事は出来なかったんだ。許してくれと言った所で許してもらえる話ではないが……許してほしい」

 

キラはそう言いながら頭を下げていた。

 

「………僕はフランスに戻っても刑務所に入る事が決まっていたのに、君たちに守られてんだ。許す他無いよ……二人とも、ずるいよ………」

 

シャルロットは今まで我慢していた涙腺が決壊して、涙を流すのであった。




今までのブランクがあったので、色々とおかしなところがあると思います。
指摘して頂けたらありがたいです‼

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