インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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お待たせ致しました‼ 漸く書き上げたので投稿いたします‼


第四十二話

シャルロットはキラ達に渡された手紙によって、生きる力を取り戻せた。だが、フランスではデュノア社跡地の地下に研究所が眠っていた事が判明した。国際IS委員会から出向していたミネルバの艦長、副長等がISの護衛を連れ研究所内に入っていた。

 

「艦長、これって………」

 

「人体実験………」

 

艦長、副長が目にした光景は、ガラスの容器内に子供が蹲った状態で死んでいる光景であった。

 

「デュノア社はどれだけの闇を抱えていたの」

 

「………これだけの事をしておいてノウノウと生きている娘をこのままにしておいて良いのですか‼」

 

「それを決めるのは上の仕事よ。私達が今しないといけない事は何?」

 

「それは………」

 

艦長の言葉に副長は何も言えなくなる。

 

「これからが本番ね」

 

「艦長?」

 

「戻るわよ」

 

「ハッ‼」

 

艦長たちはミネルバの元へと戻る。

 

 

 

 

 

一方、IS学園ではアドミラーフから送られたデータをキラ達の手によってラファール・ドラグーンに入れられていた。

 

「キラ、そっちはどうだ?」

 

「僕の方はもう少しで終わるよ」

 

「シャルロット‼」

 

「うん‼ ドラグーン起動‼」

 

シャルロットはラファール・ドラグーンを起動させると、変化が起きる、機体が光り輝き、シャルロットを包み込んだ。

 

「やっぱりだね」

 

「ああ、二次移行(セカンドシフト)が起きたか………データの内容を見た瞬間に驚いたが、今までの事を考えてみたら当たり前だったな」

 

「これからが忙しくなるね」

 

「だが、それが楽しくもあるんだろ? キラ」

 

「フフ、そうだね」

 

キラ達の会話が終わると同時に光が収まり、そこにはまた新しい機体になったラファールの姿があった。

 

「機体名、ワイバーン・ドラグーン。これが僕の新しくなった機体なの?」

 

「そうだ。武装を確認したいからアリーナに行くぞ」

 

「判った。でも、キラ達は知っていたの,この事?」

 

「いや、俺達も半信半疑だった。データの内容を見た瞬間はな………だが、入れている最中に確信した。シャルロットの今までのデータや設計図を見てな」

 

「キラ、武装の中に一つ、疑問に思うものがあるんだけど………」

 

シャルロットはアリーナに向かう最中に武装の確認をしている時にある物に目が映る。

 

「それの確認も兼ねた試験だからね。そこで確認しよう」

 

「うん、分かった」

 

シャルロット達三人はそのままアリーナへと向かって行くのであった。

 

 

 

 

 

 

だが、その頃。IS学園の周辺には国籍不明の艦艇五隻が領海内に入ろうとしていた。

それを知った教師部隊がISを纏い、国籍不明の艦艇へと近づき、領海内から出るように促す所であった。

 

「国籍不明艦艇へ告ぐ。貴艦等は国際IS学園の領海侵犯を行っている。直ちに領海外へ出なさい」

 

IS部隊を率いている教師の一人が日本語、英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語など使い忠告を行った。しかし、国籍不明艦艇はそれでも尚、忠告を無視して領海内を我が物顔で入っていた。

 

「最終警告です。直ちに領海外へ出なさい。さもなければ、攻撃を行います。転進が見られなかった場合、攻撃を行います。最終警告です」

 

教師が最終警告を発すると、返答は国籍不明艦艇からの攻撃であった。

 

「IS学園へ報告‼ 国籍不明艦艇からの攻撃を確認‼ これより迎撃を行います‼」

 

教師が報告を終えると、国籍不明艦艇への攻撃が始まった。

これが後に、第一次IS学園襲撃事件へと発展するとは、この時、だれもが想像をしなかったのであった。

 

 

 

IS部隊の構成は、打鉄十機、ラファール十機の二十機で構成されている。

対して、不明艦艇は形状からして、イージス艦の分類に入るのだが、主砲が単装砲では無く、連装砲、三連装砲等色々であり、又、VLSも二基搭載されている物が多く見受けられていた。

それもその筈である。不明艦艇総てが、第二次世界大戦で使われていた軽巡洋艦を近代化改装を行い、イージス艦並みの性能を持っているからである。又、砲弾には対IS用砲弾が装填されている。

その結果、教師部隊の多くがエネルギー切れを起こし戦闘不能となってしまった。

 

「管制室‼ 管制室‼ 至急増援を求めます‼」

 

『了解、直ちに増援を送ります。残っている機体は何機ですか?』

 

「打鉄一機、ラファール三機です‼ このままでは、学園が蹂躙されてしまいます‼」

 

『増援が到達するまでの間は持ち堪えて下さい』

 

「善処します」

 

教師部隊の隊長は艦艇の側舷に回り込もうとした。だが、僚艦がそれを阻止するべく、対空火器をフル稼働させた。

 

「全機に告ぐ‼ 増援が来るわ‼ それまで持ち堪えて‼」

 

〈了解‼〉

 

隊長機は僚機に増援が来ることを告げた。だが、その時に隊長は思う。この学園に増援を送れるだけの機体はあるのかと。

答えはノーであり、イエスでもある。

 

『こちら管制室。全機に告ぐ。もう間も無く増援が到着する。繰り返す。もう間も無く増援が到着する』

 

管制室からの言葉に隊長を含めた全員が誰が来るのかと思い、後方を確認した。しかし、後方には誰も居なかった。

 

「管制室‼ 誰もいないじゃないか‼」

 

『海を確認してください』

 

「は?」

 

隊長機が海を見るとそこには白亜の物体が潜航していた。

 

「あれは……」

 

『確認できましたか? あれこそが我が学園に秘蔵された秘密兵器です』

 

管制室の言葉に誰もが言葉を失うのであった。

 

 

 

 

時を巻き戻し、学園の地下ドックに収容されているアークエンジェルの艦橋に学園から緊急連絡が入る。

 

「こちらアークエンジェル。学園、どうぞ」

 

『こちら管制室。緊急事態が発生しました。学園領海内に国名不明の艦艇五隻が入り、教師部隊が現在、戦闘中。教師部隊の半数が撃墜されました。これを受け、学園はアークエンジェルに出撃して頂きたい』

 

「判りました。艦長、副長、隊長に通達します」

 

『お願いします』

 

それを機に通信が終わる。

 

「こちらアークエンジェル艦橋、ミリアリアです。マリューさん、ムウさん、キラ聞こえる?」

 

『マリューです。どうかしたのですか?』

 

『ムウだ。何があった?』

 

『キラだけど、ミリィ。どうしたの?』

 

モニターに三人が映し出される。

マリューとムウは職員室で仕事をしている最中であったのか、周りには千冬や真耶、他の教師達も揃っていた。だが、全員がどこかソワソワしている風陰気を醸し出していた。

キラは、アスランとシャルロットがおり、シャルロットに至っては新たな機体を纏っていた。

 

「学園から緊急連絡です。至急戻って来て下さい」

 

『判ったわ、ムウと一緒に戻るわ』

 

『僕達はアリーナに向かう最中だったから、そこから出るね』

 

「お願いします」

 

ミリアリアの言葉で全員が頷き、通信が終わるのであった。




デュノア社の闇の部分を見付けた委員会所属の者達。だが、それは本当の闇では無かった。
一方、学園では脅威が迫っていた。
教師部隊が出撃するも半数が撃墜されてしまう事態に………
学園はアークエンジェルに増援を依頼し、アークエンジェルは出撃する事になった。


次回、第四十三話 『一撃必中』

学園を護れ、アークエンジェル‼


誤字脱字、感想、指摘、質問等、受け付けております。



「ねぇ、なのは」

「なに? フェイトちゃん?」

「私達って出してもらえるのかな?」

「う~ん………出してもらった所で私達に当てられる機体は無いよ?」

「そうだよね………私も戦闘したいな………そろそろ戦闘しとかないと体重が……」

「そうだよね~、私も戦技教導官ばっかりだとね~そこの所、どうなの? 作者さん?」

出しても良いけど………機体を考えるのがメンドイ

「「ちょっとO★HA★NA★SIしよ」」

ギャァァァァ‼

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