インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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既に390件のお気にいる件数になってる⁉ UAも8万越えしてるし……
因みに、前にもお伝えしましたように英雄達より、お気に入り件数が上です。
何だろう。嬉しいけど、この作品って後から書いたやつ何だけどな……

まぁ、良いか‼ と言う事で、本編をお楽しみください‼
序に言うと、自分の活動報告の所にてアンケートを実施しています。
出来れば、アンケートにお答えして頂ければ嬉しいです。この作品の内容に関わる事なので、結果によっては内容が変わって行きます。
期限に関してもそちらの方に記載していますので、よろしければ、お願い致します‼


第三十二話

ムウとキラ達の戦闘が終了すると、授業が再開される。

 

「では、これより専用機持ちによる実習を行う。各班の班長はヤマト、ザラ、織斑、オルコット、鳳、デュノア、ボーデヴィッヒが務めろ。また、今回は練習用機である打鉄が四機、ラファールが三機の七機を使用する。共助授業では、歩行訓練を主にしてもらう事となる。各班の班長は打鉄かラファールのどちらかを選んで授業を開始せよ」

 

千冬の言葉でキラ、アスラン、セシリア、シャルルはラファール。一夏、ボーデヴィッヒ、鈴の三人は打鉄を選び授業を開始する。

しかし、その時に問題は起きてしまう。一夏、キラ、アスラン、シャルルの四人は一斉に女子によるアピール作戦が発動される。

内容は至って簡単である。全員が一夏達に向かって手を差し出すだけである。それを一夏達が選ぶと言う事である。しかし、思い出してほしい。今の授業は誰が担当しているのかを………

 

「ほう、面白そうな事をしているな」

 

「これはこれで、バツが必要ね?」

 

「俺と模擬戦でもするか?」

 

『いえ、結構です‼』

 

千冬、マリュー、ムウの三人による介入により、アピール作戦は失敗に終わるのであった。

 

「全員、出席順で並べ‼ それが出来ないと言うのであれば、アリーナ五周を命じるぞ‼」

 

千冬の鶴の一声により、キラ達に集まっていた女子生徒たちはそれぞれの班に行く。

 

「最初っからやれ、バカ者どもが……では、各自、授業を開始せよ‼」

 

千冬の言葉により、専用機持ちによる授業が開始されるのであった。

 

 

 

 

ハプニングは少しあったが(一夏が箒をお姫様抱っこしたり)授業は滞りなく終了する。

 

「では、これにて本日の授業は終了する‼ 各専用機持ちは練習機を格納庫に収容後、昼食とする。以上、解散‼」

 

『ありがとうございました‼』

 

千冬は締め括ると、アリーナから出て行く。マリューとムウも同様にアリーナから出て行く。

そして、残されたのは専用機持ちと他の生徒たちであった。千冬達が居なくなった途端、瞬時にキラ達に向かって行き、昼食を一緒に摂れるかどうかを尋ねに行くが、既に一夏はセシリア、箒、鈴、シャルルと昼食を摂る事が決まっており、キラ達に至っても同様にキラは楯無と。アスランは簪と昼食を摂る事になっていた。そして、残されたラウラに声を掛けようとしたが、誰も寄せ付けない風陰気で、誰も声を開ける事が出来なかったのであった。

(昼食に関しては原作と同じ内容なので割愛させて頂きます)

 

 

そして、シャルル、ラウラが転入したから五日が経過した土曜日。キラを始めとした七人はアリーナで一夏の訓練をする事になった。

しかし、箒、セシリア、鈴の三人は感覚や擬音、細かな数字を言う教え方であった為、一夏にとっては判りにくい教え方であった。また、キラ、アスランの教え方は「とことん相手を捻り潰す」と言う教え方だったので、一夏にとってはきつい内容であった。しかし、シャルルの教え方ではどうすれば自分の有利な条件で相手を誘い込めるか、どうすれば、相手を自分の領域に持って来れるかなどの教え方で一夏にとってはシャルルが救世主に見えるほどであった。

 

「一夏。君が鈴やセシリアに勝てないのには理由があるんだよ?」

 

「それに関してはキラに教えてもらった。銃火器の特性を知らない俺には、不利な状況でしかないってな」

 

「それもそうなんだけど、一夏。君の機体である白式には銃火器が搭載されていないんだったよね?」

 

「ああ、何でも俺の機体は唯一仕様の影響で、今の武装である雪片弐型しか搭載できないんだと」

 

シャルルの言葉に一夏もすらすらと答えて行く。

 

「なら、今日は僕の武器の一部を君に渡すから、それで銃火器の特性を知っていこ?」

 

「えっ? でも、それぞれの武装は使用できない筈じゃ?」

 

「僕が君に許可を出せば、使う事も可能なんだよ………はい、これで使えるよ」

 

そう言うとシャルルはラファール・リヴァイヴ・カスタムからアサルトライフル〈ヴェント〉を一夏に渡す。そして、シャルルはターゲットを展開すると一夏にそれを撃つように伝える。

 

「今からそのヴェントで今出したターゲットを撃ち抜いて見て」

 

「判った………構え方はこれで良いのか?」

 

「ちょっと違うかな。腋は締めて、それと左腕はこう。判った?」

 

「お、おう。なんとかな………なら撃つぞ?」

 

「マガジンは全部使って良いから」

 

シャルルの言葉を聞くや否や、一夏はターゲットに向けてヴェントの引き金を引く。

火薬の破裂音が一夏に襲い、それに驚いてしまう一夏。ヴェントは手から離す事は無かったが、照準がズレてしまい、また、構えも解いてしまう。

 

「どう? 一夏」

 

「何と言うか、速いの一言だな」

 

「まぁ、それが銃火器の特性だしね。でも、君の機体は近接格闘戦向きの機体なんだよね?」

 

「あ、ああ。そうらしい。俺も詳しい内容は知らないんだけど、白式は欠陥機だって千冬姉が言っていた」

 

一夏の言う通り、白式は近接格闘のみ搭載が許された機体である。その結果、他の武装のインストールが不可能になっていた。本来の機体は、他の武装が搭載できるように、容量が多くなっている。しかし、一夏の白式は容量がすべて唯一仕様の影響で拡張領域が埋まっているのだった。

 

「もしかして姉弟だからかな?」

 

「まさか、それは無いだろ」

 

シャルルの言葉に一夏も笑いながら否定をする。

 

「ねぇ、あれって」

 

「ドイツの第三世代機?」

 

「でも、まだトライアルの途中の筈じゃ?」

 

アリーナには一夏達以外にも他の生徒も訓練をしていた。しかし、妙にざわつき始めたので、一夏達もそれにつられる様に、生徒たちと同様の方を向く。すると、其処にはドイツから転入してきたラウラ・ボーデヴィッヒが専用機である〈シュヴァルツェア・レーゲン〉を纏い一夏達の方を向いていた。

 

『おい、織斑一夏。貴様も専用機持ちの一人だったな。私と戦え』

 

ラウラからの通信に一夏は嫌な顔をする。

 

「断る。俺には何も特が無いからな」

 

『そうか………では、私が戦う様にし向けてやろう‼』

 

そう言うとラウラはシュヴァルツェア・レーゲンに装備されているレールカノンを一夏では無く、他の生徒に向けて放った。

しかし、上空からの攻撃により砲弾は生徒に当たる事は無かった。

 

「君は何をしているのか判ってるの?」

 

『誰だ‼』

 

上空からの声にラウラが向くとそこにはストライクを纏ったキラがビームライフルを掲げて滞空していた。

 

『貴様には関係の無い事だ‼』

 

ラウラはそう言うと、今度はキラに向けてレールカノンの砲弾を放つ。しかし、キラに当たる前にビームライフルにより、途中で爆発を起こし爆煙が広がる。

 

「君の力では僕には届かないよ?」

 

『クッ‼ だが、私の力は最強だ‼』

 

今度はレールカノンでは無く、アームに搭載されているレーザーソードでキラに斬りかかる。しかし、キラも冷静にビームサーベルを取り出すと、ラウラに反撃とばかりに斬りかかる。

 

『そこの生徒達‼ 何をしている‼』

 

『チッまぁ良い。私はこの中で最強の存在だ。貴様には負けない。キラ・ヤマト‼』

 

「いつでも掛かっておいで。捻り潰してあげるから」

 

ラウラは捨て台詞を言うとピットに戻って行く。それを確認したキラも一夏達に向かってゆっくりと降下する。

 

「大丈夫だった? 一夏」

 

「あ、ああ。にしてもすごいよな、キラ」

 

「どうして?」

 

一夏の言葉にキラは判らず顔を傾げる。

 

「俺や他の皆が出来ない事を簡単に出来てしまうもんな」

 

「そうかな?」

 

あまり実感が湧かないキラであった。それもその筈である。キラは前の世界では不殺を貫いてきた。コックピットを狙わず、腕や足、頭部の破壊のみして相手の戦力を損なわせてきた。それもあってか、今では簡単に武装のみを破壊する事や、実弾を撃ち抜く事が出来る様になっていたのであった。

 

「そろそろ、アリーナが閉まる時間だよ」

 

「もうそんな時間かよ。行こうぜキラ、シャルル」

 

「ご、ごめん。一夏。僕、少しやりたい事があるから先に行ってて」

 

一夏の言葉にシャルルは断りを入れる。しかい、一夏もそれで引く事は無かった。

 

「まぁ、そんなつれない事言わずに一緒に着替えようぜ?」

 

「だ、だから‼ 僕にはやる事があるんだって‼」

 

それでも引かない一夏は強引にもシャルルの腕を掴み更衣室に行こうとする。しかし、其処に待ったを掛けたのがキラである。

 

「一夏。もうその辺にしときなよ? シャルルも嫌がってるんだ。それに、もしかしたら僕達には見せたくない創があるかも知れないじゃない」

 

「………そうだな。スマン‼ シャルル」

 

「う、うん。良いよ。僕の方こそごめんね? また今度埋め合わせするから」

 

そう言ってシャルルは一夏達の方向とは違う方向に向かって歩いて行くのであった。




新たに加わった、シャルル・デュノア。ラウラ・ボーデヴィッヒの両名。
しかし、シャルルは一夏達に何かを秘密にしている模様。また、なぜラウラは一夏を敵視するのか。

次回『本名』

シャルルの気持ちを解かせ‼ 一夏‼




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