インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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はぁ、何とか書き上げたぜ。
今回はメインとしてキラ、アスランの共闘の話になっています。
まぁ、相手は教師ですが……(この言葉で判った人はいる筈)

では、本編をお楽しみください‼

そう言えば、今日は子供の日でしたね………番外編でも出そうかな?


第三十一話

アリーナでは一組と二組の合同授業の為が始まろうとしていた。

 

「では、これより合同授業を開始する」

 

千冬が高らかに声を張り上げ言うと、生徒たちは一斉に返事をする。

 

「では、先に教師と代表候補生との対決をしてももらう。今回は合同と言う事で二時間使う事になっているので、二組の対決をしてもらう。オルコット、鳳。出てこい」

 

「なんでわたくしが…」

 

「そうよ、どうして……」

 

文句を言いながらも千冬の前に来る二人。そして、千冬は二人の耳元で囁いた。

 

「良いのか? ここで良い所を見せれば振り向くかも知れないぞ?」

 

「「ッ⁉」」

 

この言葉に二人のやる気は一気に上昇する。

 

「良いわ‼ やってやろうじゃないの‼」

 

「見ていてください‼ それで相手は誰ですか?」

 

「もう少しで……ハァ~、ヤマト、ザラ」

 

「「了解」」

 

千冬が何を言いたいのか判ったのか、徐に機体を展開するキラとアスラン。その瞬間、千冬の後ろから一機のISが出て来る。だが、機体が安定しないのか、フラフラしていたが、何をトチ狂ったのか、機体の速度を上げた。

 

「誰か助けて下さいぃぃぃぃ~‼」

 

真耶の声にキラ達は機体を上昇させると、真耶の機体と正面衝突しない様にキャッチすると、ゆっくりと真耶が乗るISラファール・リヴァイヴを降ろす。

 

「ふぅ~ありがとうございます。ヤマト君にザラ君」

 

「気を付けてくださいね」

 

キラ達はそう言うと、元の場所に戻る。

 

「オルコットと鳳には山田先生と戦ってもらう」

 

「えっ⁉ 2対1でですか?」

 

「そうだ。お前達だけでは山田先生は墜とす事は不可能だがな」

 

「「ッ⁉」」

 

千冬の言葉にセシリアと鈴はキレる。

 

「では、三機は上がれ‼ 他の者達は観客席に行くぞ」

 

そう言って千冬を先頭にアリーナから離れる。

 

 

 

 

「聞こえるな?」

 

『大丈夫です』

 

『こっちも大丈夫です。いつでも行けます』

 

千冬の言葉に真耶とセシリアが答える。

 

「では、試合開始‼」

 

千冬の言葉を聞くや否や、三機は衝突する。

 

「デュノア。山田先生の機体の事を説明しろ」

 

「あっはい。山田先生が使っているラファール・リヴァイヴはフランス製第二世代機です。全世界で使用されている第二世代機の中で一番の完成度が高いと評価を貰っている機体です。この機体は近距離武装は搭載していますが、基本的には遠距離武装がメインに搭載されています。現行のISではラファールが一番の人気が高い機体です」

 

「そこまででいい。そろそろ終わるだろう」

 

千冬が言う通り、真耶が放ったグレネードによりセシリアと鈴は揉みくちゃになりながら地面に衝突した。

 

「これで判ったと思うが、教師には敬意を持って接しろ。では、山田先生、オルコット、鳳はピットに戻ってこい。次にヤマト、ザラ。二人が出ろ」

 

「「了解」」

 

千冬の言葉にピットに向かうとセシリア達とすれ違う。

 

「お疲れ様、二人とも」

 

「惨敗ですわ」

 

「まさか、山田先生があんなに強いなんて……」

 

「元とはいえ代表候補生ですからね。まだまだ生徒には負けません」

 

真耶はそう言うと胸を張る。それを見た鈴は、もっと落ち込む。

 

「さて、行くか。キラ」

 

「そうだね、もしかしたら僕達の相手って………」

 

「言うな……俺も考えている」

 

キラの言葉にアスランは嫌な予感がする。

 

『二人とも、準備は出来たか?』

 

「はい、大丈夫です」

 

『では、ヤマトから出ろ』

 

「了解。じゃぁ、アスラン。先に行っているね」

 

「ああ」

 

アスランに声を掛けキラはストライクを展開する。そして、カタパルトに接続する。

 

「キラ・ヤマト、ストライク行きます‼」

 

キラはいつも通りの掛け声を出して機体を発進させる。

 

『次にザラ。行け』

 

「了解。アスラン・ザラ、イージス出るぞ‼」

 

アスランも同様に掛け声と共に機体を発進させる。

 

 

 

 

 

アリーナに到着したアスランとキラはいつでも対応出来るように気を張り詰める。

 

『では、これより二組目の試合を開始する。始め‼』

 

千冬の声で試合開始のベルが鳴るが、キラ達の相手がまだいなかった。しかし、それもすぐの事であった。

 

「ッ⁉ キラ‼」

 

「判ってる‼」

 

アスランの声でキラ達は機体を散開させる。すると、元々キラ達が居た場所にビームが一筋、通り過ぎる。

 

「やっぱりか‼」

 

「この機体で行けるかな?」

 

「やるしかないだろ?」

 

「そうだね‼」

 

キラとアスランはそう言うと、ビームライフルを展開させる。

 

「来た‼ そこ!」

 

アスランはそう言うとビームライフルを掲げ、引き金を引く。アスランから放たれたビームは何かに当たると、キラに向けて反射する。

 

「厄介な武装だな。ヤタノカガミは‼」

 

反射されたビームをアンチビームシールドで機体を護るが、其処には既に敵の手が伸びていた。

キラの後方に設置された、ドラグーンによってダメージを受けてしまう。

 

「グッ、やっぱり一筋縄では行かないか……」

 

『当たり前だ。お前達より年季が違うんだよ』

 

「少しは手加減と言うものをして下さいよ、ムウさん」

 

『それは無理な相談だぜ、ボウズ共』

 

キラ達の対戦相手はムウであった。ムウは上空からアカツキ(シラヌイ)でゆっくりと降下してくると、ビームライフル〈ヒャクライ〉をキラ達に向ける。

 

『俺だってな、お前たちに手加減してやりたい所なんだけど、手加減したら俺がやられるだろ? そうなったら、教師として生徒に舐められてしまうじゃねぇか』

 

ムウの言う事は尤もである。ムウはまだ新人であり、ISでの戦闘は素人に近い。しかし、それはISでの話である。アカツキはMSがISに変化しただけであり、機体の性能を知っているムウからすれば、どうって事も無い話ではある。しかし、新任と言う足枷がある為、今は精一杯する他無いのである。

 

『さて、ボウズ共。お前たちも本気で来い』

 

「「了解‼」」

 

ムウの言葉を受け、キラ達は本気を出す。

キラはバックパックをエールからマルチプルアサルトストライカーに換装し、シュベルトゲーベルを持つ。アスランはイージスを可変させると、ムウに突撃を敢行する。

 

『やはり、そう来たか‼ だがな、俺だってなやられる役じゃねぇんだよっ‼』

 

ムウはそう言うとシラヌイからオオワシに換装すると、バックパックに装備されている高エネルギービーム砲二門をイージスに向けた。

しかし、それを許さないのがキラである。キラはシュベルトゲーベルからアグニ改を反り出させると、アカツキに向けて攻撃を行う。また、イージスのスキュラでムウの攻撃を相殺させる。その結果、爆煙が起きてしまった。キラもアスランもムウがどこにいるのかが判らなくなってしまう。

それを狙って、ムウは上空に逃げ込むと、先に厄介なアスランから潰す事にした。ムウはアカツキの腰部に設置されているビームサーベルをハルバート状にすると、アスラン目掛けて切りかかる。

アスランは対処が一歩遅く、ムウの攻撃を受けてしまい、エネルギーが枯渇し試合が続行できなくなってしまう。

 

『さて、アスラン。お前は先にやられたからピットに戻ってな』

 

「判りました」

 

ムウの言葉を受けアスランは渋々、ピットに戻って行く。

 

『さて、残りはキラ。お前だけだ』

 

「そうですね………僕達もまだまだと言う事ですね」

 

『まぁ、今の機体ではアカツキには勝つことは難しいんじゃないか?』

 

「そうかも知れないですね。でもね、僕だって簡単には行かせませんよ‼」

 

『望むところだぜ‼』

 

「『ハァァァァァァァァァッ‼』」

 

キラとムウはお互いに斬撃を繰り返す。しかし、性能的にはアカツキの方が有利の為、最終的にはキラの負けで試合は終了するのであった。




キラ、アスランとムウの戦いはムウの勝ちで終わった。しかし、まだ授業は始まったばかりである。
授業中はどんな波乱が潜んでいるのかッ⁉

次回『波乱2』

波乱を乗り越えて見せろ、主人公‼




今回は少し違った風に入れて見ました。
誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたらどしどし送ってください‼

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