インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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なんと書き上げた。

今回は、アークエンジェルの発進を書いてみました。アニメを見ながら書いたのでおかしな部分もあるかも知れません。
なので、おかしな部分があれば教えてください。

では、本編に入ります‼


第二十八話

アリーナ内部では一夏と鈴が向き合っていた。一夏達は通じ合っている為か、何も言葉を発しない。それもそのはずである。二人は悪友として通じ合っていたからである。

 

『それでは、両者。試合を開始して下さい』

 

試合開始の言葉を聞くや否や、一斉に動き出す。

 

「ハァァァァァァァァァッ‼」

 

「ウォォォォォォォォォッ‼」

 

一夏の白式の固有武装である雪片弐型と鈴の甲龍の固有武装である両刃青竜刀がぶつかる。何合か斬り合った後、一度お互いは離れる。

 

「どう、降参する?」

 

「ハッ‼ 誰がだよ」

 

「そう………なら、本気で行くわよ‼」

 

鈴はそう言うと、非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)がスライドすると、一夏に衝撃が襲う。

 

「なっ⁉ 何が起きた‼」

 

「私のIS甲龍(シェンロン)のもう一つの武装。衝撃砲『龍咆』よ‼」

 

鈴はそう言うと、龍咆を一夏に向けて放つ。

 

「チッ⁉」

 

一夏は何とか龍咆を避けるが、何発かは当たる。

 

「どうよ。これで降参する?」

 

「まだまだ……鈴」

 

「な、なによ」

 

「本気で行くぞ」

 

「ッ⁉ 判ったわ。私もこれ以上の本気で行くわ、一夏‼」

 

鈴は一夏の纏うオーラが変わった事に驚く。

そして、一夏が鈴に向かおうとした瞬間、アリーナを覆うバリアが破壊される。

 

「何よ、あれは⁉」

 

「あれは………」

 

一夏達の上空から十五機のISが入ってくる。

 

「鈴、逃げろ‼」

 

「嫌よ‼ あんたこそ逃げなさいよ‼」

 

一夏と鈴は口論をしているが、それを許すほど不明機達は優しくは無い。

 

「来るぞ‼」

 

一夏と鈴は散開し、攻撃を避けて行くのであった。

 

 

 

 

一方、管制室では千冬がキラ達に指示を出している所であった。

 

「ヤマト、ザラ‼」

 

「「了解‼」」

 

「私達も行きましょうか?」

 

「そうして下さい」

 

マリューの言葉に千冬も頷く。

 

「ムウ‼」

 

「了解」

 

マリューはすぐにアークエンジェルに連絡を行い、発進させる。

ムウはキラ達と一緒にアリーナ内の制圧に向かった。

 

「織斑先生‼」

 

「どうした」

 

「ハッキングを受け、こちらの操作がすべて受け付けなくなりました‼」

 

「なに⁉ どう言う事だ………まさか‼」

 

千冬は一つの可能性を導き出す。だが、今はその時ではない。思考を切り替え、目の前の状況を打破する為に考える。

だが、本当は千冬が考える人物ではなく、別の組織だと言う事はこの時、誰も知らなかった。

 

 

 

「ボウズ共、行くぞ‼」

 

「「了解」」

 

ムウの掛け声の下、キラとアスランは本来の機体を展開する。

 

「ムウ・ラ・フラガ、アカツキ出るぞ‼」

 

「アスラン・ザラ、ジャスティス出る‼」

 

「キラ・ヤマト、フリーダム行きます‼」

 

三人は機体を展開し終えると、一気にブーストを掛け一夏達の援護に向かう。

 

「織斑、鳳、其処から離れろ‼」

 

「「えっ⁉」」

 

ムウの声に気付いた二人であったが、急な事であった為、動けなかった。それを見計らった不明機達は一夏達に攻撃を仕掛けようとした。しかし、その瞬間、蒼い線と紅い線が不明機を通り過ぎたかと思うと、不明機達の武装が破壊される。

そして、線が消えるとそこには蒼き天使と紅き騎士が立っていたのであった。

 

 

 

 

 

 

IS学園から離れた場所に一隻の航空母艦が存在した。その航空母艦は何処の国家にも所属していない航空母艦で、今回の襲撃の主犯格であった。

 

「どうですか? 首尾はうまく行っていますか?」

 

「はい。ですが、やはりあの二機が出てきました」

 

「やはりですか………では、作戦を変更しましょう。あの二機の鹵獲を主目的にして下さい」

 

「了解しました。ですが、もう一機いるようですが、如何致しますか?」

 

「その機体も鹵獲しなさい」

 

「承知」

 

航空母艦の艦橋では艦長席に座る女性が指示を出していく。それに伴い、航空母艦からは新たな機体がIS学園に向かって行く。

 

「さぁ、これでこの学園もおしまいよ‼」

 

艦長席に座る女性はこの時、知らなかった。不沈艦として恐れられた戦艦が向かって来ている事に…………。

 

 

 

 

IS学園の地下に極秘ドックとしてアークエンジェルが収容されている。

 

「機関、定格起動中。コンジット及びAPUオンライン。パワーフロー正常。斜辺シフト、クリテル良好」

 

「外装衝撃ジャンパー、出力30%でホールド。気密隔壁及び水密隔壁、全閉鎖を確認。生命維持装置正常に起動中」

 

「主動力コンタクト。システムオールグリーン。アークエンジェル、全システムオンライン」

 

ブリッジではアークエンジェルの発進準備が整っていく。その間に既にマリューは艦長席に座っていた。

 

「注水始め」

 

「注水始め」

 

マリューの言葉でアークエンジェルが収容されているドックに海水がなだれ込んでいく。

 

「ラミネート装甲、全抵抗スナイプを確認。ユーロ退却圧力正常。APUコンタクト。分離を確認」

 

全てのチェックがなされて行き、海水がドックを満水にした。

 

「メインゲート解放」

 

マリューがそう言うと、ドックの前にある扉が開いて行く。

 

「拘束アーム解除」

 

アークエンジェルの両舷に取り付けられていたアームが外されるとアークエンジェルは浮遊をするのを感じた。

 

「機関30%微速前進」

 

「機関30%微速前進」

 

マリューの言葉でアークエンジェルはその巨体をゆっくりと水路を進んでいく。

 

「水路離脱後、上昇角40。機関最大‼」

 

IS学園の水路を離脱したアークエンジェルは角度を上げる。

 

「各部チェック完了‼ 全ステーション、正常‼」

 

「際限まで10秒、推力最大」

 

アークエンジェルは艦橋を先に海から出すとマリューは新たな指示を出す。

 

「離水‼ アークエンジェル、発進‼」

 

アークエンジェルはブースターを最大にして海から出て行き上昇したのであった。




一夏達の襲い掛かる不明機達。だが、それに対抗するべくムウ、キラ、アスランは出撃する。
アークエンジェルはIS学園から離れた場所にいる空母に攻撃を仕掛けに行く為、出撃をする。
そして、今回の襲撃の犯人とは‼

次回『定められた運命』

その手に勝利を掴み取れ‼ ガンダム‼


誤字脱字、感想等ありましたらお願いします。

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