インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士 作:武御雷参型
少しグダグダした処が多いですが、自分の文才能力が無い為です。
何とかしないとな………。
では、本編の開始です‼
千冬達に指定された場所はIS学園の裏側に接しており、岩肌が見えている場所であった。
「ここで良いんですよね?」
「その筈よ………警戒は厳にしておいて。何があってもすぐに対処できるようにしておいてね」
マリューは指示を出していく。アークエンジェルに搭載されているセンサーが六人の反応をキャッチする。
「艦長、熱源をキャッチしました。数は六」
「私達が出ます。警備班は私と共に付いて来てください」
ミリアリアの報告にマリューは内線を使い警備班と一緒に対応する事にした。
一方、千冬を始め真耶、キラ、アスラン、ムウそして理事長がアークエンジェルの元に来ていた。
「デカいな……」
「ほえぇぇ~」
「久々だね、アスラン」
「そうだな…」
「やっぱりこうなるか……」
「………」
六人の反応はそれぞれであった。
千冬と真耶はアークエンジェルの大きさに驚き、キラとアスランは懐かしく思え、ムウは千冬と真耶の反応が思った通りだと感じ、笠松に至っては無言でアークエンジェルを見つめるのだった。
すると、アークエンジェルから一人の女性と五人に護衛を連れてアークエンジェルから出て来る。
そして、千冬達の前に来るとキラやアスラン、ムウと同じ敬礼の仕方をして名乗り出す。
「初めまして、オーブ軍第一宇宙軍旗艦アークエンジェル艦長のマリュー・ラミアスです」
マリューはそう言うと敬礼を解く。
「初めまして、国際IS学園防衛隊隊長の織斑千冬です。そしてこちらにいるのが副隊長の山田真耶です」
千冬に紹介を受けた真耶はマリューに頭を下げる。
「そして、こちらにいるのが「織斑先生。私自らが自己紹介するのが筋でしょう」判りました」
「初めまして、国際IS学園の理事長をしている笠松です」
笠松はそう言うと頭を下げる。
「それでキラ君達は……」
「ヤマト、ザラ」
「「はい」」
千冬に声を掛けられ千冬達の後ろからキラとアスラン、ムウが出て来る。
「キラ君にアスラン君‼ 無事だったのね‼」
「はい、まさかメサイヤから脱出する際に爆発に巻き込まれ、この世界に来ましたが何とか無事です」
「俺達はいまはこの学園で生徒として通っています」
「そう………カガリさんやラクスさん達が血眼になって探していたけど、結局はこの世界に来たと言う事は……私達も既に戦死扱いになっているかもね」
「「「………」」」
マリューの言葉を受けキラ達は言葉を失う。彼女達の悲しみが感じるからである。
「それで良いだろうか?」
「そうでしたね。私達は現状で行く当てが無い状況です」
「それは承知の事です。そこで、理事長」
千冬はマリューの言葉に頷き笠松に声を掛ける。
「判っています。我々はあなた方にこの学園の防衛として就いてほしいのです。燃料や弾薬に関してはこちらで負担致します。どうでしょうか?」
笠松の言葉にマリューは考える。現時点で行く当てのないアークエンジェルがこの学園で防衛に就けば安泰であると……しかし、逆にリスクの多い事もある。それは全世界の国家が血眼になってアークエンジェルを鹵獲しようと考え、IS学園に乗り込む可能性があると言う事である。しかし、そのリスクを回避する事は可能であった。アークエンジェルは潜水機能を搭載している為、必要の無い時は潜水して息を潜めておけば良いからである。
そして、マリューは答えをまとめると笠松に答えを出す。
「判りました。その提案に乗りましょう。ですが、我々の艦です。申し訳ありませんが部外者は乗艦する事は許可できません。それでよろしいでしょうか?」
「判りました。では、これが契約書となります。いつでもいいので書いて頂ければ幸いです」
「確かに受け取りました。書き終わり次第、提出させて頂きます。それとキラ君達は我々が預かっても?」
「良いでしょう。それで彼らにはこの学園の防衛として傭兵としての立ち位置にいます。アークエンジェルの皆さまもヤマト君達同様の傭兵扱いとしてこの学園の防衛に就いて頂きます」
「判りました。オーブ軍第一宇宙軍旗艦アークエンジェルはこれより国際IS学園防衛隊として任務に就かせて頂きます」
マリューはそう言うとオーブ式の敬礼を笠松にする。
「これからよろしくお願いしますね」
笠松は笑顔でマリューに言うのであった。
その後、アークエンジェルは国際IS学園の地下にある機密ドックに収容される事になった。
それに伴い、ムウは臨時体育教員として教鞭を振るう事になりマリューに至っては千冬の隊長補佐という事で収まった。
現時点で、アークエンジェルに収容されている機体はムウのアカツキ、キラのストライク・フリーダム、アスランのインフィニット・ジャスティス、ヒルダ、ヘルベルト、マーズの三人が乗るドム、十機ほどのストライク・アストレイの計十六機がアークエンジェルに収容されている。尚、キラ達二人の機体は正式にアークエンジェル所属機と言う事になった。
基本的にマリューやムウは学園の空いている教員教室で過ごす事になった。その際に、キラがムウ達に楯無と明日菜を紹介すると、二人はフリーズするのは、キラ達にとって印象に残る場面であった。
そして、時は流れクラス対抗試合が始まろうとしていた。
キラ達はマリューとムウと共に管制室で観戦する事になった。
「どう見る、ヤマト」
「そうですね………現状での戦力では鳳さんの機体が有利なのは変わりはないです。ですが……」
「一夏がどこまで鳳について行けるかによって、最大の戦況変化になります」
千冬の言葉にキラとアスランがそう言う。
「やはりか………一応、私もできる限りのことをあいつに教え込んだつもりだ」
「イグニッションブーストですか?」
「ああ、あいつがそれを物にすれば鳳にとっては脅威でしかない。だが…」
「初見だけで通用する相手ではないと言う事ですね?」
「そうだ……(さて、どこまで行く事が出来る、一夏)」
千冬にとっては一人しかいない家族である。教師であっても、プライベートの時間ではなるべく弟と一緒にいる時間を大切にしていた。その時に一夏にイグニッションブーストのことを教えたのだ。しかし、時間があまり無かった為、実戦形式での教えは出来なかったのが千冬にとって、少し不安要素であった。
「始まるな」
アスランがそう呟くと、一夏と鳳による戦闘が開始されようとするのであった。
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