インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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皆さま、お久しぶりです。武御雷参型です。
漸く出来上がりましたので、投稿させて頂きます。
ただし、今後もいつ更新できるか不明の状況です。
なるべく皆様に、お見せ出来るように頑張って行きますので、今後もよろしくお願いします‼
さて、長い語りは此処までにして、お待たせしました‼
スランプの為クオリティーが下がっているかも知れませんが、本編です‼


第二十五話

アークエンジェル艦橋ではムウからの連絡が途絶えた事に焦燥感を抱え始めていた。

 

「フラガ機からの連絡が途絶えました‼」

 

「もしかしてムウが落とされたと言う事は無いでしょう。ですが、一度、向こうに行きましょう。アークエンジェル、機関最大。目標、前方基地‼」

 

マリューの指示でアークエンジェルが発進する。

すると、CICに座るミリアリアがマリューに報告を行う。

 

「艦長、前方基地から通信が届いています」

 

「繋いで頂戴。こちら、オーブ軍第一宇宙軍旗艦アークエンジェル艦長のマリュー・ラミアスです」

 

モニターに映ったのはマリューより年下の女性であった。

 

『こちらは国際IS学園防衛指揮官織斑千冬です』

 

千冬の後ろには真耶が映っており、少しオロオロしていた。

 

「私達には交戦の意志は無いですが、一つお尋ねしたい事がありますがよろしいですかね?」

 

『ムウ・ラ・フラガ准将はこちらでお預からせて頂いています』

 

千冬はマリューが言う事が判ったのか、先にムウの事を切り出す。そして、もう一つの爆弾を降下した。

 

『それと、オーブ軍と名乗る少年二人もこちらでお預かりしています』

 

「えっ?」

 

千冬の言葉にブリッジは驚きに包まれた。マリュー達は一つの事が頭に過った。

 

「もしかして、キラ・ヤマトにアスラン・ザラの両名ですか⁉」

 

『そうです。ヤマト、ザラ』

 

『お久しぶりです、マリューさん』

 

『艦長、お久しぶりです』

 

「キラ君、アスラン君」

 

キラ達の無事を確認したマリューは涙を流す。ミリアリア自身も親友の姿を見てうれし涙を流す。

 

「それで、私達は即刻、キラ君達を返していただきたいのですが?」

 

『それに関して少しお話がしたい事がありますので、今から送る座標に向かってください。そこでお話をしたいと思いますので』

 

「判りました」

 

『ありがとうございます』

 

千冬は後ろにいる真耶に頷くと、真耶はコンソールを弄りアークエンジェルに座標を送る。

 

「受け取りました。では、今からそちらに向かいますので」

 

『よろしくお願いします』

 

千冬はそう言うと通信を切る。

 

「これよりアークエンジェルは指定された座標に向かいます。但し、何かあった時に備え武装を展開させます。機関最大‼」

 

マリューの指示でアークエンジェルは千冬に指定された場所に向かうのであった。

 

 

 

 

一方、千冬達はマリューとの交信を終え、安堵する。なぜなら、マリューから発するオーラが途轍もなく千冬達にとって負担であったからである。

 

「これで良いのですか、フラガ准将?」

 

「ああ、これで良い。キラ、アスラン。俺達も行くぞ」

 

「「はい」」

 

ムウはそう言うとキラ達を連れ指定した場所に向かうのであった。

 

「少し安心できるな」

 

「…そうですね。私も流石に疲れました」

 

千冬と真耶は椅子に暫しの時間、凭れ掛る。

 

「おやおや、世界の頂点に君臨する者が椅子の上でだらけているなど、もし世界の重鎮が見たら驚愕物ですな」

 

「ッ⁉ 理事長⁉」

 

「ふぇっ⁉ どうしてここにいるんですか?」

 

千冬達の後ろから来た理事長である笠松はゆっくりと千冬達の元に行く。

 

「私だってただ見ているだけの存在ではないのですよ? それに、学園にはまだまだ脅威が残っています。これからもそれに対処していかなければなりません。そこで、彼らの力を借りようと思うのです」

 

笠松はそう言うと書類の束を千冬達に見せる。

 

「これはっ⁉」

 

「そんな……」

 

千冬達の見た書類にはこう書かれていた。

 

『現時点で国際IS学園には脅威の塊でしか無い。これを期して、各国家は連携して国際IS学園の解体作戦を行う物とする。

ただし、現時点では未確認な所も多い為、現状維持のままで証拠が揃い次第に決行する。

証拠に関しては国際IS委員会自らが行い、作戦の決行の指示も委員会から世界各国に通達するものとする』

 

これを見た千冬達は地に足が付いていない感覚を覚えるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本にある高層ビル内部の屋上に一人の女性が外を眺めていた。

 

「報告します。全世界の重鎮に先ほど、通達を行いました。現時点で参加する国家はアメリカ、中国、韓国、オーストラリアの四か国です。ドイツ、フランス、イタリア、ロシアは書類が揃い次第に参加すると言っております」

 

「そう………忌々しい男が女の園に入ってしまってはあそこは穢れたのも同然。私自らが鉄槌を下してあげるわ。だけど、今はそんな時期ではないのは判っている………アメリカに通達して。イスラエルと共同開発している軍用ISで今学年の生徒を攻撃させろと」

 

「ハッ‼」

 

報告をしてきた女性は外を眺めている女性に深く頭を下げると部屋から出て行く。

 

「フフフフ、これで私の目的が達成されるわ。男は全員私達女性の奴隷になれば良いのよ。そう‼ 世界は女性だけでいいのよ‼ アハハハハハ、アッハハハハハハハハハハハ‼」

 

女は高らかに笑う。しかし、これが自分の破滅に追い込む形になるとはこの時、思いもしなかったのであった。

 

 

 

 

そして、もう一つ。某国企業が委員会から出された通達を見てギルバートとラウは細笑みをする。

 

「これは本当かね、ギル」

 

「ああ、先ほど同志の国家が私達に見せて来たものだよ」

 

「フム………我々にはここに書かれている物の意味が判ってしまうがね」

 

「それが判っていないのがこの作戦に参加する国家の重鎮者共だ。だが、私は違う。女性だけの世界では何時壊れてもおかしくない物になってしまう」

 

「そうだな。どうする、ギル?」

 

「決まっているだろう?」

 

「そうだったな。では、私も準備に入ろう。いつでもこの世界が壊せれるようにね」

 

そう言うとラウは席を立ち、部屋を後にする。

 

「また、君の事が邪魔になってしまうが今回ばかしは共闘しようではないか、キラ・ヤマトにアスラン・ザラ」

 

ギルバートは過去の事を懐かしむように言うのであった。




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