インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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何だろう、この高ぶる気持ちは‼ 敵キャラはあの人たちです‼ まぁ、名前が出てるんだけどね………。



第二十一話

一夏は鈴が取った席に座る。それに習い、後方の席が空いていたので箒とセシリアが座り聞き耳を立てた。キラ達は簪を見つけると、一緒に食事を摂るのだった。

 

「久しぶりだな、鈴。いつ帰って来たんだ?」

 

「帰って来たのは一昨日よ。それから準備をして昨日の夜に転入したの」

 

「そうなのか……お袋さんと親父さん、元気にしているか?」

 

「ええ、向こうでは商売繁盛しているわ」

 

「そりゃぁ良かった」

 

鈴と一夏が楽しく話している事を良しとしない二人組が乱入する。

 

「い、一夏‼」

 

「一夏さん‼」

 

「そいつとの関係を」

 

「教えて頂けませんか⁉」

 

箒とセシリアの連携の取れた質問を一夏と鈴(正確には一夏)に投げかける。そして、他の生徒も興味があるのか聞き耳を立てているのが目に見えていた。

 

「まさか⁉……お付き合いされているとか‼」

 

「「んなっ⁉」」

 

セシリアの言葉に一夏と鈴は驚き、お茶を吐き出しそうになる。

 

「ち、違うわよ‼ こいつとは…」

 

「幼馴染だよ」

 

「ッ‼ そうね……幼馴染ですね~だ‼」

 

「幼馴染? 私だけでは無いのか?」

 

箒は鈴とあった事が無かったか、頭を捻らせる。

 

「そうか、箒とは入れ違いで入って来たんだった。鈴、こいつが篠ノ乃箒だ」

 

「篠ノ乃箒だ。箒と呼んでくれ」

 

「そう、私の名前は鳳鈴音。気楽に鈴と呼んで頂戴」

 

鈴と箒は握手をするが、その背後には虎と龍が睨めっこしている様にも見える。

 

「ンンンッ‼ そして、わたくしが「あんたの事なんか聞いてないわ」何ですって‼」

 

セシリアの言葉に鈴が重ねる様に言った為、セシリアはいつの間に出したのか、ハンカチの角を口に咥えて引っ張る。本来であれば、女性であっても布であるハンカチは破けるのだが(作者は小学生の頃にした事があります)、頑丈で出来ている為、破れる事は無かった。

 

「他の国家の事なんて目に無いわ。それに、聞いた話だと……アンタ、一夏に迫られたらしいわね?」

 

「ウグッ⁉」

 

「それに? ファーストシフトもしていない機体に迫られたって聞いたけど?」

 

「ッ‼ あの人の事を悪く言わないで下さいまし‼」

 

鈴の言葉にセシリアの神経に触れ怒り声を上げる。

 

「ッ⁉ そ、そう……それは悪い事を言ったわね。ところで、その男たちは何処にいるのかしら?」

 

鈴はそう言うと辺りを見回す。

 

「それならあそこにいるぞ」

 

「そう……」

 

一夏の言葉に鈴はキラ達の元に向かう。

 

「ねぇ、あんた達でしょ? もう二人の男性操縦者って」

 

「そうだけど?」

 

「何か用か?」

 

鈴の言葉にキラとアスランは素っ気なく答える。

 

「チッ……それで、一夏とどっちが強いの?」

 

「「さぁ?」」

 

「は?」

 

鈴の言葉にキラ達が答えると、鈴は変な声で驚く。

 

「えっと、どう言う事?」

 

「俺よりもキラ、アスランは強いぞ。それに俺はキラ達に教えてもらっているからな」

 

「なんだって?」

 

一夏の言葉に鈴は声を低くする。

 

「だから、俺はキラ達に教えてもらっているって言ったんだ」

 

「そう………」

 

一夏の再度の言葉に鈴は少し考えるとキラ達に宣戦布告した。

 

「なら、あんた達のどっちかと戦ってくれないかしら? それで私が勝ったら一夏の訓練は私が見るから」

 

「「………」」

 

鈴の言葉にキラ達の表情が変わる。それは、戦士の顔であった。

 

「そう、良いけど………機体が壊れても僕達の所為にしないでね?」

 

「ああ、俺達のどっちかは本気で相手する。何がっても俺達は責任を持たないからな?」

 

「判っているわ。それでも、どっちかと戦いたいの」

 

「判った。では、こうしよう。放課後に第一アリーナで。アリーナはこちらで押さえておく。これで良いか?」

 

「良いわよ」

 

鈴はそう言うと食堂から離れて行くのであった。

 

「キラ、アスラン‼ 良いのかよ、あんな事言って」

 

「良しも悪しも、決めるのは織斑先生だ。俺達はそれを待つのみだ」

 

アスランとキラは過去にセシリアが見た歴戦の戦士の表情をしていたのであった。

 

 

 

 

一方、とある地域では男性が一人、モニターを睨んでいた。

 

「そうか、君たちがまた私の行く手を阻むのか………良いだろう。また、君たちと戦える事を楽しみにしているよ、キラ君、アスラン」

 

「良いのかね? 君が表舞台に立つと言う事は、彼らと敵対を表明しているのも同然の事だが?」

 

「判っている。だが、私の野望は此処では終わらせはしないんだよ。そうだろう? ラウ」

 

「ハハハハ‼ やはり君と一緒に組んだいた方が面白い。良いだろう、私も君の駒となって働こうではないか、ギルバート」

 

キラ達が住んでいたC.Eの世界では死んだ筈であったラウ・ル・クルーゼとギルバート・デュランダルが再び、キラ達の前に立ちはだかろうとしていた。

 

「ある情報では、今日の午後にでもキラ君達が戦う予定らしい」

 

「ほう? それは楽しみだな………君が出るのかな?」

 

「そうしても良いのだが、まだあの機体は未完成のままだ。仕方が無いが、無人機を出すつもりだ」

 

ギルの言葉にラウは一笑いして答える。

 

「良いだろう。存分に彼らの今の力を思い知らせてみたまえ」

 

「ああ、そのつもりだよ。ギル」

 

そう言うとラウはギルの部屋から出ていく。

 

「さぁ、彼らはどう出るかな?」

 

ギルバートは楽しそうな声を出す。

 

「私を楽しませてくれよ、キラ君、アスラン」

 

ラウも無人機がある格納庫に向かいつつ、楽しそうにキラ達の名前を呼ぶ。

 

「「さぁ、宴はここからが始まりだ‼」」

 

離れていても考える事が同じであった二人であった。




次回予告‼
一夏のセカンド幼馴染である『鳳鈴音』がキラ達に対して宣戦布告をした。それを承諾したキラ達。戦うのはどっちだ⁉
一方、キラ達にとっては因縁の相手が敵に‼ キラ達は因縁の相手と渡り合えるのか⁉

次回、インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士
第二十話~侵入機~

立ち上がれ、ストライク・フリーダム‼

タイトルは強ち嘘ではありません。なんとなくしてみました。
もしかしたら次回辺りからこんな感じで次回予告が出来るのかも知れないです。

誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたら随時受け付けております‼




何となくやってみたけど、これ良いな

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