インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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今回は後半でキャラ崩壊が起きています(少し所では無い‼)

自分も書いていて何書いてんだ?と思ってしまいましたw


第十八話

その後、キラ達はそれぞれの部屋に戻っていくのだが、明日菜が駄々を捏ねてしまい、簪とアスランと一緒の部屋に行く事になった。そして、キラと楯無は二人っきりになった部屋で、話をする事になる。

 

「ねぇ、キラ君。あの話って本当なの?」

 

「………はい、本当の話です。僕とアスラン、他にもいましたが、皆と一緒に戦争を終結する事に成功しました。ですが………」

 

キラがそう言うと、少し悲しそうな表情をする。楯無は居ても立ってもいられずにキラを抱しめる。

 

「泣いても良いのよ。あなたは頑張ったわ。だから、これから幸せになれば良いの」

 

「楯………無さん…………」

 

キラは楯無の胸の中で静かに涙を零していく。それは、過去にラクスがしてくれた様な優しさが溢れた抱きしめ方だった。そして、キラは安心して楯無の胸で寝息を立て眠っていた。

 

「キラ君はここまで追い詰められてたのね………私はこれからもあなたの事を護るわ。だから、今は安心して眠りなさい」

 

楯無の表情はまさしく母親のする表情であった。だが、それすら気付いていない楯無である。それでも、楯無は心の奥底からキラの事を護りたいと思うようになっていた。

 

 

 

 

翌日、キラとアスランは昨日の襲撃の際にどこにいたのかを、一夏達から問い詰められたが既にそれの対策を行っていたキラとアスランは一夏達に説明をする。

 

「僕たちはその頃には既に部屋に戻っていたね。アスラン?」

 

「ああ、俺たちは試合が終了すると織斑先生に断りを入れて自分たちの部屋に戻っていたんだ」

 

「そうなのか………なら、あの機体は何だったんだ?」

 

「一夏、それってどういう事?」

 

一夏の呟きにキラ達は判っていたが、不信感を感じさせない為に尋ねる。

 

「襲撃の時に二機の全身装甲のISが襲撃して来た奴らを攻撃して無力化したんだ。そん時、俺思ったんだ。弱いなって………だから‼ キラ、アスラン。俺を鍛えてくれ‼」

 

「「は?」」

 

キラ達からすれば一夏達は新兵以下の戦力である。だが、そんな一夏自身から自分を鍛えてくれと言って来た事にキラ達は驚きを隠せなかった。

キラ達は、確認する為に一夏に尋ねる。

 

「本当に強くなりたいんだな?」

 

「ああ‼ 俺は本気だ」

 

一夏の気持ちを受け取ったキラ達はお互いに顔をみて静かに頷くと、一夏に答えを出した。

 

「判った。俺達がお前を鍛えよう。だが、俺たちの訓練は生易しい物じゃないぞ? だから、泣き言も許さないからな?」

 

「判っている」

 

一夏の瞳には力強い意志が宿っている事に気付いたキラ達は、一夏の事を信じる事にする。

 

「訓練は明日からにする。今日の所はゆっくりと休め。だが、明日からは本気で訓練を行うからな」

 

「判った。よろしく頼む」

 

アスランの言葉に一夏は力強く頷く。

それと同時に千冬達が教室内に入ってきて、一夏達は急いで自分たちの席に戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

放課後、キラ達は機密アリーナで自分達の本来の専用機を動かしていた。

だが、キラ達はストライク。イージスの機体と共に使っている内に、反応速度が遅くなって来ている事に気が付いた。

 

「キラ、ジャスティスの反応が遅いのだが?」

 

「うん、僕のフリーダムも反応速度が遅く感じてきている。どう言う事なんだろう?」

 

キラ達は何度も自分たちの機体の整備をしているが、どこも異常を来している箇所は無かった。だからこそキラ達からすれば、どういう事なのかが判らないのだ。

 

「それでも、俺達がやるべき事はしていかなくてはな」

 

「そうだね、アスラン」

 

キラ達はそう言うと再度、訓練をしていくのだった。

 

 

 

 

訓練後、キラ達はお互いの部屋に戻っていた。

 

「ねぇ、キラ君?」

 

「何ですか? 楯無さん」

 

キラが授業の予習をしていた時、楯無から声が掛かりそちらに意識を向けた。だが、そこにはバスタオル一枚纏っただけの楯無がいたのだ。

 

「ヴェェェ⁉ た、楯無さん‼ 何をしているんですっ‼」

 

キラからしたら聞いた事が無い声を出して驚いてしまう。だが、キラからしてみれば、驚くのも必然である。キラはラクスと一緒に生活をしていたが、お互いが意識をしてしまってかそれなりの行為をしていないのだ。だから、キラからすれば、楯無の姿が見れないのだ。

 

「何って、決まってるじゃない。私達は夫婦になるのよ?」

 

「おかしいですよね⁉ 結婚しようとしてもまだできる年齢じゃないんですよ‼」

 

「大丈夫よ。ここは治外法権。年齢なんて関係ないわ」

 

「ありますから‼」

 

だが、ここでキラの不幸は終わらなかった。

 

「キラ、話が…………ごゆっくりと」

 

アスランが、キラ達の部屋に入った時、楯無がキラに迫っている所を目撃してしまい、一言声を掛けて扉を閉めたのだった。

 

「アスラン⁉ ちょっと‼ 待ってよ、ねぇ‼」

 

だが、防音仕様のキラ達の部屋は内部からの声は聞こえなくなっていたのだ。その結果………

 

 

 

 

 

 

「と言う夢を見たんだ」

 

「「夢なのかよ‼」」

 

キラの夢の話を聞かされたアスランと簪は同じツッコミをキラに入れた。だが、その隣では楯無が顔を真っ赤にして満更な様子であった。それを見たキラは冷や汗を掻いてしまうのだった。

 

「ねぇ、パパ? なんのお話をしているの?」

 

「ん? 明日菜ちゃんにはまだ早いかな。でも、もしパパとママが本当の親になったら明日菜ちゃんはどう?」

 

「んー? どうかな? でもパパとママは明日菜のパパとママだよね?」

 

「「そうだよ‼」」

 

「ワーイ」

 

キラの膝に座っている明日菜の質問にキラが答える。

 

「なんだか、本当の親子に見えて来た」

 

「簪もか? 俺もキラと楯無さんが明日菜ちゃんの本当の親にしか見えなくなってきたな……」

 

傍から見ていたアスランと簪はお互いの気持ちが一致していたことに驚いていたが、今は楯無とキラをどうにかしなくてはと思ってしまっていた。

 

「アスラン、僕たちの機体について楯無さんと簪に聞いてみる?」

 

「そうだな」

 

「なになに? お姉さんに聞きたい事でもあるの?」

 

キラはアスランにフリーダムとジャスティスの反応速度が遅い事を聞いてみるか相談していた時、楯無が首を突っ込んでくる。

 

「まぁ、聞きたいと言うか……」

 

「最近、俺たちの本来の機体の反応速度が遅い事がとても気になっているんです」

 

「どういう事?」

 

「「判らないんです」」

 

「もしかして、セカンドセフトの予兆じゃないのかな?」

 

簪が二人に機体の反応速度が遅い事についての予測を言う。

 

「それはあり得るのか?」

 

「さぁ、どうだろ? 僕達の機体はあの篠ノ乃束博士の機体じゃないからね」

 

「ああ、だが……」

 

「もしかしたら、と言う事もあるね」

 

簪の言葉にキラ達は二人だけで話し出してしまう。

 

「簪ちゃん、明日菜ちゃん? あの二人が話し出したら止まらないから先に部屋にって休みましょうか?」

 

「ママ、もう寝るの?」

 

「それもそうだね。じゃ、お姉ちゃん、明日菜ちゃん。お休み」

 

「「お休み」」

 

簪はそう言って自分の部屋に戻って行く。そして、楯無は一度キラ達を見て明日菜の手を引いて部屋に戻って行く。

キラ達が気付くまで約二時間は掛かったらしいのだった。




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