インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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久々の更新です。
まさか、ここまで長引いてしまうとは思っても見ませんでした。大変、更新が全く出来ない状況で、皆様に御心配をおかけしたかも知れませんが、わたくし、武御雷参型は生きていますので、御安心を。
まぁ、更新に関しては、メンタル面で弱いのでこれからも遅れてしまうかも知れませんが、今後もよろしくお願いします!!


第七話

キラの言葉に、簪は驚きの表情を浮かべる。

 

「そこまで驚かなくたって…………」

 

「い、いえ。まさか学園で最強と言われている姉に勝てる人がいるとは思わなかったので…………それに、姉は何でも出来る人でしたから…………」

 

「「……………」」

 

簪の言葉に、キラ、アスランは何も言えなくなる。しかし、キラが簪に語りかけるように話をする。

 

「更識さん「簪でお願い」判った。簪さん、君は間違った考え方をしているよ?」

 

「えっ?」

 

「君のお姉さんは、何でも出来るように見えて、実は何も出来ない人なんだ」

 

「?」

 

キラの言葉が難しく、顔を横に傾ける。

 

「まぁ、簡潔に言うなれば、この世に完全無欠のヒーローなんていやしないと言う事さ」

 

「でも、私には姉がそう見えてしまうの」

 

アスランの言う事に簪は、震える声でそう言う。

 

「なら、一度話してみたらどう?」

 

「でも…………」

 

「はぁ~、少し、昔話をさせてもらっても良いかな?」

 

「えっ? うん」

 

「ありがとう、昔、二人の姉弟がいました。しかし、生まれて間も無く二人は引き裂かれ、弟は親の親戚に当たる家族に預けられ、姉は国家元首の娘として預けられました。

二人が出会ったのは、とある工場地帯でした。そこでは、色々な武器を製造していましたが、何者かがそれを奪取しようとしていました。その時、姉は中立国である国の国家元首の父が、この製造に関っている事が判り、怒りの声を上げてしまいました。

一方、弟は姉との再会を果たしましたが、まだ、自分には姉がいることが知らず、兄弟がいることだけは判っていました。そして、弟は姉をその工場地帯から姉を逃し、自分はその工場にあった武器を使い戦争に、参加しました。

そして、もう一度姉と再会することが出来ました。しかし、このときもまさか自分達が姉弟であると言う事は知りません。そして、そこでも戦闘を行い、姉の国家元首の父に会うことになりました。そこには、弟の義理の親も住んでいました。

その後は、その国を出てまた戦争をしました。そこで、弟は親友と敵同士として戦い、親友の手で殺されてしまいました。親友は、自分が殺してしまったと嘆き苦しみました。

だけど、弟は生きていた。そして、新しい剣を持って戦争に向いました。そして、戦争で一方的にやられている頃に、殺しあった親友と出会い、話し合い、仲間として戦いました。

その後、戦争は激しさを増し、中立国までもが標的にされたんだ。そして、その頃の国家元首は、娘を逃す時に一枚の写真を渡し、国と一緒に死んだ。

そして、弟は上官と一緒に入った場所で、真実を知った。自分と始めてあった女の子が姉弟と言う事と、自分が作られた存在だと言う事に。

そして、姉と弟は戦争で勝利とは言えないけど、戦争を終了させることが出来た」

 

「そうなんだ………………」

 

「でも、また、戦争は始まった。まぁ、この話はまた今度ね」

 

「はい。でも、それって……………」

 

「さて、キラ。此処から俺達はどうする?」

 

「そうだね。買う物は揃えたし学園に帰る?」

 

簪の言葉を遮るようにキラ達が普通に会話を始める。

 

「だが、まだ時間は沢山あるが、それでも帰るのか?」

 

「そうだね~。どうしようかな?」

 

キラ達はわざと、悩むような会話をする。

 

「な、なら私が案内してあげる!!」

 

「「(ニヤリ)」」

 

簪の言葉にアスランとキラは内心でしてやったりと笑うのであった。




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