インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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漸く完成したので投稿します。
約五ヶ月ぶりになります。本当にお待たせしました!!


第六話

翌日、キラとアスランは学園の外に来ていた。理由は今後の物を購入する為である。

 

「キラ、今日は如何するつもりだ?」

 

「そうだね…………織斑先生に教えて貰ったアリゾナスに行ってみようかなって思っている」

 

キラはアスランの質問にそう答える。

 

「そうか。ならどっかで待ち合わせしないか?」

 

「なら、あそこのカフェでどう?」

 

「なら、そうするか」

 

キラとアスランはそう言うとそれぞれの買い物に出かけていく。

 

 

 

「さて、俺は如何したものかな? ん?」

 

アスランはキラと分かれた後、ぶらぶらとしていた。すると、目の前で一人の少女がチャラ付いた五人の男に声をかけられてオドオドしている所を見かけた。

 

「はぁ~、どの世界でも同じことはある物だな………」

 

アスランはそう言うとそちらの方に向って行く。

 

「ねぇ、俺達とどっかに行かない?」

 

「い、いえ。私には用事がありますから…………」

 

「そう言わずにさぁ~俺達と一緒に何処かに遊びに行こうよ~」

 

「で、ですから、私には用事があるので…………」

 

「…………ホントはこう言うことはしたくは無いんだけどさぁ~。さっさと来いよ」

 

チャラけた男は急に声を冷やかにする。少女は急に冷やかな声になったことに驚き「ヒッ」と体を震わせた。

 

「さっさと来い「おい、お前達は何をしている」なんだよ」

 

アスランは直ぐにチャラけた男の手首を掴む。

 

「なんなんだよ、テメェは? もしかしてヒーロー気取りか? 笑えねぇよ。さっさとその手を離せよ!!」

 

男はアスランに殴りかかり、アスランはそのまま殴られ道に投げ出される。

 

「ハンッ、弱い奴がでしゃばるからこうなるんだよ。さて、邪魔者はいなくなったし俺達と遊びに行こうn」

 

チャラけた男が最後まで言うまでに横に吹き飛ばされる。

 

「お前達は先に手を出したよな? なら殴り返されても文句は言えないよな?」

 

「テメェ!!」

 

アスランに向って他のチャラ付いた奴らが殴りに掛かるが、アスランは元とは言え軍人でありザフト軍の養成学校を主席で卒業している実力者である。殴りかかられてもアスランは顔面を避けて腹部や下肢などを攻撃していき無力化する。

 

「はぁ~、さて、大丈夫ですか?」

 

「…………」

 

アスランはチャラ付いた男共を黙らせると少女に声を掛ける。しかし一方の少女はアスランの顔を見て顔を赤くするのであった。

 

 

 

 

 

一方、キラと言うと呑気にアリゾナスにて買い物をしていた。

 

「さて、先に筆記用具やノート、コーヒーの豆とかを買わないとだね」

 

キラはそう言うと目的の場所に向って行く。そこはコーヒーの豆を主に扱っている店で、その場で豆のみを購入することが出来る店で有名な場所である。

そこでキラは色々な豆を買い漁る。キラ独特のコーヒーは色々な人から好評でかのバルトフェルドでさえも高評価するほどである。

そして、その後キラは本屋に入りアスランが好みそうな本や自分が好きな本、ISの事が書かれている本などを購入していきそのままアスランと待ち合わせしたカフェに向うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「で? アスラン。これはどう言う事なのか教えてくれないかな?」

 

キラは背後に黒いオーラを出しながらアスランを問い詰める。

 

「えっとだな、キラ。落ち着いて話をしようじゃないか」

 

「何を言ってるのアスラン? 僕は冷静だよ? だって僕の姉の婚約者であり僕の義理の兄の君が他の女性を連れてここに居ることに対してどうやって粛清………間違った。問い詰めようかと悩んでるぐらいだよ?」

 

「……………」

 

これにはアスランは何も言えなくなる。

 

「えっと、初めまして。私の名前は更識簪と言います。あのう、私はアスランさんに助けられただけなんです」

 

「そうなの? アスラン」

 

「あっ、ああ。そうだ」

 

「……………」

 

キラの目は未だに疑いの目をしていたが、簪の言葉が本当の事だと判るとキラは疑いの目を止める。

 

「はぁ~アスラン、如何してこうなったのかを説明してね?」

 

「あっ、ああ」

 

アスランは簪との出会いを説明する。キラは話を聞いて何処のラブコメだよと内心でツッコミを入れていた。

 

 

 

その後、キラ達は簪を含めてアリゾナスを歩いていた。

 

「ところで簪は何かを買いに来たのか?」

 

「う、うん。少しOSの部品が足りなかったから買いに来たんだ」

 

「へぇ~、でもここってデパートだよね? こんなところで売ってるの?」

 

「違うの。ここではないんだけど少し裏に入ったところに正規で販売している場所があるの」

 

簪はキラとアスランの質問に答えていく。

 

「だからあそこにいたんだ。なるほどね。でも、あそこでないと買えない物なのか?」

 

「うん。ここ意外だと物凄く値を張るの。だから、正規だけど安く売っている所の方が良いから」

 

「そうか…………」

 

アスラン、キラは簪の言葉と顔を見て何か似ている人を思い浮かばせてみる。

 

「ねぇ、簪。質問良い?」

 

「えっ? うん、大丈夫だけど」

 

「ありがとう………もしかして君に姉妹とかいる?」

 

「ッ!!………姉が一人居る」

 

「そうか………」

 

「それがどうかしたの?」

 

「いや、僕達ってIS学園にいるんだけど、そこで君に似た人と戦ったんだよ」

 

「そう……って、えええええええええええええええええ!!?」

 

キラの言葉に簪は驚きを隠せず大声を上げてしまう。しかし、幸いな事に、周りには誰もおらず大事には至らなかった。

 

「そ、それで勝ったのは?」

 

「僕だね」

 

「…………」

 

簪は驚きを隠せず黙ってしまうのであった。




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