インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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もう一話で百話だな………百話突破記念として何かしようかな……( ゚д゚)ハッ!
時間が無い……(´・ω・`)

FGO、グラブル、黒い砂漠を始めました。


第九十九話

キラとアスランは、ミーティアを装備したストライク・フリーダム・フェニックスとインフィニット・ジャスティス・セイバーで学園へと向かっていた。

 

「キラ‼ 中国艦隊が既に攻撃を始めているぞ‼」

 

「………見えた‼」

 

キラ達は、中国艦隊がIS学園に攻撃しているのを目の当たりにする。

 

「アスラン‼」

 

「ああ‼ 行くぞ‼」

 

キラとアスランはミーティアを装備したまま、中国艦隊に突入する。

中国艦隊は焦った。未確認機二機が現れたかと思えば、自分たちに向かってきているのだ。驚かないというのは、無理な話である。

 

中国艦隊の旗艦である仁川型航空母艦一番艦“仁川”では、色々な報告がなされていた。

 

「報告します‼ 未確認機二機が我が艦隊に向かってきています‼」

 

「フン、無謀な奴らね。たかが二機で何ができるというのだ」

 

艦隊司令は、二機の未確認機ぐらいでは自分達に勝てる筈がないと高を括っていた。だが、現実は非情である。

 

「し、指令⁉ 駆逐艦、撃沈‼」

 

「重巡洋艦、撃沈‼」

 

指令に聞かされる報告は、全てキラ達の攻撃によって撃沈された報告だけであった。

 

「ば、バカな………クッ……虎の子を出す他無いのか………」

 

指令は仁川に収容されているあるモノを思い浮かべ、このままでは負けると考えた指令は、虎の子を出す決意をした。

 

「亀を出せ‼ クモもだ‼」

 

「あ、あれを出すのですか⁉」

 

「今出さなくて、いつ出すのだ‼ 発進させろ‼」

 

指令の指示により、仁川の飛行甲板に二機の機体が上がってきた。

その姿は、亀とクモを思い浮かべさせるフォルムをしていた。キラ達は見覚えがあった。

 

「あれは‼」

 

「クッ、連合軍のMAまでもが出て来るのか……キラ‼」

 

「うん‼」

 

二人はミーティアを量子変換すると、ザムザザーとゲルズゲーに向かって行く。

 

「バカめ‼ 二機だけでこのザムザザーとゲルズゲーに太刀打ちできないだろう‼」

 

ザムザザーのコックピットに座る小太りな女性は、キラ達が自分達に向かっているのを嘲笑っていた。

 

「ガムザートフを二機に向けて撃て‼」

 

ザムザザーは腹をキラ達に向けた途端、四つのビームがキラ達に襲った。

 

「「遅い‼」」

 

だが、歴戦の戦士であるキラ達にはそんな攻撃が当たる筈も無く、回避されてしまう。

 

「連続して撃て‼ 逃げ足の速いハエめ‼」

 

女性はキラ達を忌々しく見ていた。すると、キラとアスランは二手に分かれたのである。

 

「二手に分かれた‼ ゲルズゲー、やれ‼」

 

ゲルズゲーはビームライフルを自分達に向かってくるアスランに撃つが、小回りの利くジャスティスは攻撃を躱し錯乱させる為、ジグザグに動き回る。

一方のキラは、ザムザザーにビームライフルを放って行く。だが、ザムザザーには陽電子リフレクターが備えられている為、攻撃を受け付けなかったのである。

だが、キラ達は焦っていなかった。なぜならば、アスランが逃げた先にはザムザザーの後方であり、ゲルズゲーは何も考えずに攻撃した結果、ザムザザーの後部にビームが当たり、爆発によってリフレクターが解除されたのである。

 

「なにやってんのよ⁉ ハッ⁉」

 

ザムザザーのコックピットに座る女性は、僚機からの攻撃にリフレクターが解除されている事に気付かなかった。それにより、キラが目の前にいる事が気付いたのが遅かった。

 

「これで‼」

 

キラはビームライフルとレール砲、カリドゥスをザムザザーに一斉砲火する。これにより、ザムザザーは火を噴きながら海面に着水すると同時に、爆発したのであった。

 

残されたゲルズゲーは、自分が撃った攻撃によってザムザザーが破壊されたと勘違いしていた。それにより、動揺してしまいキラ達の接近に対処できなかったのである。

 

「「作者は蜘蛛は嫌いじゃないけど、お前は嫌いなんだよ‼‼」」

 

キラとアスランはビームサーベルを使い、ゲルズゲーの後方にあるスラスターを斬り裂いたのである。これにより、ゲルズゲーは飛行困難となり、海面に着水した。こうなってしまっては、ゲルズゲーは動けなくなってしまいただの的でしかならなかった。

 

「「チェクメイト」」

 

二人はビームライフルを掲げ、ゲルズゲーを撃ち抜き、撃退したのであった。

 

 

中国艦隊は、まさか虎の子として開発した最新機を呆気なく破壊された事に恐れ戦き、忽ち逃げようとした。だが、既に遅かった。なぜならば、逃げる方向にはアークエンジェル、ドミニオン、ミネルバの三隻が来ていたからである。

三隻は艦首に搭載されている陽電子砲を起動する。

 

「て、敵艦‼ 急速なエネルギーを感知‼」

 

「か、回避しろ‼」

 

「不可能です‼」

 

「ヲワタ」

 

指令はこの言葉を残して、陽電子砲に呑み込まれたのであった。また、付近にいた艦艇も巻き込まれ、中国艦隊は本当に呆気なく、壊滅されたのであった。

 

 

 

 

後にこの戦線を“哀れな中国艦隊”と名付けられたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アークエンジェルを始め、ドミニオン、ミネルバの三隻はそのままIS学園の桟橋に係留され、乗組員たちが降りてくる。キラ達も機体を降下させると、量子変換させて待機状態に戻したのである。

それと同時にIS学園から、学園長である織斑千冬を始め、セシリア、箒、鈴、ラウラ、真耶が向かって来ていた。

 

「………その様子では、明日菜ちゃんは無事なようだな」

 

「はい」

 

千冬の言葉にキラは頷くと、後方を見た。千冬も見習って後方を見ると、楯無の腕で眠る明日菜があった。

 

「アメリカとの話は付いたのか?」

 

「…………その話は学園長室で」

 

「解った。手配しておこう。それと、一夏は……」

 

千冬は一人だけの弟が無事なのか不安であった。

 

「あっ、千冬姉‼」

 

「織斑先生と呼べ‼ もしくは学園長だ‼」

 

「アイダァァァ⁉」

 

一夏の普段の呼び方に、いつも通り約束された勝利(出席簿)を振り翳し、一夏の脳天に向けて放ったのである。

 

「久々の千冬姉の鉄拳を食らった………」

 

「フン‼ 貴様は学ぼうとしないつもりか」

 

千冬はそう言うが、心なしか柔らかく感じてしまうのであった。

 

「……一夏、後で話がある」

 

「ああ、俺も千冬姉に言わなくちゃいけない事があるんだ……」

 

二人ともが、普段の呼び方に戻っていた。それは、二人だけで話がしたいと言う現れであった。

 

「ヤマト、学園長室に来い。ザラもだ」

 

「「ハッ‼」」

 

千冬の言葉にキラとアスランは敬礼して答えるのであった。




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