インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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今回は連続投稿だよ‼ 久々に連続投稿だからテンションMaxなんだよ⁉

お酒も入ってるからね!(昼から飲んでいるとは言えない)

という事で、本編へどうぞ!


第九十五話

ホワイトハウスに招かれたマリュー達艦長組は、アメリカ大統領であるコープランドが居る事に驚いていた。

 

「さて、今回は皆さんにある事を話す為、お招きしました。まず始めに、皆さまはある組織の名をご存知ですか?」

 

「組織……ですか?」

 

マリューの問い掛けにコープランドは一つ頷く。

 

「組織の名は“亡国機業”と言う名で、裏では女性権利団体が牛耳っていると言う噂までもが流れています。ですが、この組織は表に出て来る事はまず無いでしょう」

 

「では、我々が知る事が出来ないのでは?」

 

「ええ、その通りです……ですが、その名は裏でしか通じていません。表での名前は…………アクタ・イオン社」

 

コープランドが言う名は、全世界を見ても一大企業の一つである。本社はカナダに置かれており、支社は世界各国に及ぶ知らない人はいないと言われている会社である。

 

「そんな話を我々にしても大丈夫なのですか?」

 

「私としては、この世界が女尊男卑と言う下らない世界では無く、男女平等世界になって欲しいのです。その為には、我々としても裏で動いておりました」

 

「裏で動いていた…と言うのは、厳密にはどう言う事なのですか?」

 

コープランドの言葉にジブリールが尋ねる。すると、コープランドの後ろで待機していた秘書官が何枚かの用紙を艦長達に手渡した。その紙に書かれていたのは、現在、アメリカと協力体制を取る事が決まった国家が書かれていた。

 

「アメリカを中心に、ドイツ、フランス、イギリス、ロシア………これはまた………豪勢な国家が並んでいますな」

 

紙を見てジブリールは素直な感想を述べる。だが、アズラエルは疑問になった事があった為、コープランドに尋ねた。

 

「コープランドさん、聞きたいのですが………どうしてISの開発国家である日本と大国の一つである中国が載っていないのですか? 彼らが中に入ればもっと戦力として………」

 

「アズラエル理事「私はもう理事では無い。一人の人間として来ている」それは失礼しました………アズラエルさんの言う通り、ISの開発国である日本と大陸の一つである中国が加われば、戦力の向上として望めるでしょうが………」

 

コープランドは何か迷っている様子であった。すると、執務室がノックされる。

 

「キラ・ヤマト様、始め更識楯無さま、更識明日菜様、アスラン・ザラ様がお見えました」

 

「入ってもらえ」

 

キラ達が病院からホワイトハウスに到着したのである。

 

「遅れました。申し訳ありません。それと、明日菜ちゃんの治療をして下さり、ありがとうございます」

 

キラの言葉に楯無と明日菜は頭を下げる。

 

「いや、君達の活躍は前世から見ていたよ………さて、君。彼らにも用紙を渡してやってくれ」

 

秘書官はコープランドに言われた通り、キラと楯無、アスランにマリュー達同様の用紙を渡した。

 

「さて、中国と日本が加わっていない件についてだが………日本に関しては、現在協議中だ。我々が打診しても、首を縦に振って来ない。まぁ、それもその筈だ。戦争に巻き込まれる危険性があるからな………」

 

コープランドの言葉にその場にいる者達は納得した。だが、中国に付いて説明が無かった。すると、コープランドは口を開き、中国に付いて説明した。

 

「次に、中国だが………まだ確証した情報では無いのだが、裏で亡国機業と繋がっているとの事だ………」

 

「それは、政府がと言う事ですか?」

 

「いえ、政府としてでは無く、一人の役人がと言う事ですね」

 

コープランドは、中国全体が亡国機業と繋がっているのではなく、一人の役人が亡国機業と繋がっている可能性が高いと言っているのである。

 

「ですが、我々としては、亡国機業自体を無くし、男女差別の無い世界にしたい。ですが、こうも歩調を合わせられない現状では、それは難しい。そこで」

 

「我々を招いた……と言う事ですね?」

 

マリューの言葉にコープランドは頷いた。

 

「良いでしょう………キラ君も大丈夫かしら?」

 

「………コープランドさん。聞きたい事があります」

 

「なんでも、聞いてください」

 

「では、まず一つ。某国大統領が乗っていた飛行機に、なぜCIAが搭乗していたのですか? 二つ目は、僕達のメリットについて………最後に、本当の狙いを教えて頂きたい」

 

「…………」

 

キラからの質問は、コープランドとしては答えにくい質問であった。だが、ここで答えなくては彼らからの信用を失うと感じたコープランドは、正直に話したのである。

 

「………解りました。お答えします。某国大統領の飛行機に搭乗していたCIAに付いてですが、彼らには大統領の暗殺もしくは拘束を命じていました。その為、機内に潜伏し時を見て出る様に指示を出していたのです。二つ目ですが、質問を質問で返す様になりますが、それは、学園としてですか? それとも一つの部隊としてですか?」

 

「両方です」

 

「まず始めに学園に対してのメリットですが………日本以外の国がバックにつく事になります。資金面もそうですが、有事の際には海上に待機する予定の航空母艦より航空機の支援を得られるようになります。次に、部隊としてですが、学園同様、バックに国がつく事になります。遠征時などで補給を同盟国から受けられます。最後に質問に付いてですが……………我々として第一優先として考えているのは、男性操縦者の一人である織斑一夏君の保護です」

 

コープランドの瞳は迷いが無かったのであった。


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