インフィニット・ストラトス~蒼の天使と紅の騎士   作:武御雷参型

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はい、漸く出来ましたので投稿します。今回は気に入らない部分あるかと思いますが、御了承下さい。よろしくお願いします。


では、本編をお楽しみ下さい!!


第四話

「初めまして、更識楯無です」

 

目の前には一人の少女が頭を下げてる。

 

「この少女はどう言う事ですか? 笠松理事長?」

 

キラは笠松に尋ねる。その際に殺気も忘れていないのは、キラがキレているからでもある。

 

「はい、この子はこの学園内の一部を除き、最強の称号を獲ています」

 

「「………」」

 

アスランとキラは顔を見合わせた。

 

「それは、どう言う事なのでしょうか? こちらも見た感じ、極普通の女の子としか見えませんが?」

 

「はい、それに特にこれと言った感じには見えませんが?」

 

キラとアスランは笠松にそう言った。しかし、一方の笠松は笑うだけである。しかし、瞬間に真剣な表情を作ったので、キラ達も真剣な目つきに変わった。

 

「そうですか、貴方方にはそう見えますか………では、一度手合わせをお願いしても良いでしょうか? この子はロシアの国家代表でもあります。そこまで弱くは無いですが、手合わせをしていただければ、この子の実力も判るかと思いますが?」

 

「良いでしょう。ですが、二人同時はキツイのでどちらかは更識さんに決めて貰いましょうか?」

 

「ええっ!!? 私が決めるのですか? …………では、ヤマトさん、お願いしても良いでしょうか?」

 

楯無はキラを選んだ。

 

「うん、良いよ。ですが、機体は如何しますか? 僕達の機体を使用しても良いのでしたら使いますが、さすがにそれは大人気ないと思いますが………?」

 

キラの言う事は尤もである。キラ達の機体は高スペックであり、あらゆる戦闘でも耐えれるように設計されている。また、その状態での戦闘では一方的な形になると考えている。

 

「そうですね。さすがにそれは一方的な戦いになりますが………では、ヤマト君。君にはラファール・リヴァイヴを使用していただきます。武装については、山田君から教えてもらってください。それと、足りない武装があれば言ってください。では、山田君。ヤマト君の事を頼みましたぞ?」

 

「判りました。でが、ヤマト君こちらになります」

 

「よろしくお願いします」

 

キラは真耶に連れられて格納庫に向かった。一方の楯無も同じく格納庫に向かって行った。残された千冬、アスラン、笠松はモニターを展開して楯無とキラの戦いを見ることになった。

 

 

 

 

キラと真耶は格納庫に到着し、ラファール・リヴァイヴの武装、機体を見ていた。

 

「では、こちらがヤマト君が使用するラファール・リヴァイブです。型式はRR-01になります。武装については確認しましたか?」

 

「はい、既に確認済みです。ですが、要らない武装があるので取り外して欲しいのですが……」

 

「あっ、はい。なんでしょうか?」

 

「このライフルを全て取り除いて欲しいのです。その代わりにアサルト系のマガジンを多めに入れてください」

 

「わ、判りました」

 

真耶は急いでキラに言われたことを実行した。

 

「これで良いでしょうか?」

 

キラはモニターを確認して他に要らない武装が無いかをチェックする。しかし、見つからなかったのでモニターを消した。

 

「はい、大丈夫です。ありがとうございました」

 

キラはそう言って麻耶に頭を下げた。

 

「い、いや。これも仕事の一環ですから大丈夫ですよ? ですが……」

 

「??」

 

「勝てますか? 更識さんに。彼女、この学園内では織斑先生を除いてトップですから、その………」

 

真耶が言いたいのは、こんな訓練機で勝てるのかって事である。

 

「ええ、大丈夫だと思いますよ。それに、どれだけ使っても良いんですよね?」

 

「えっ? あ、はい。大丈夫です」

 

「なら、行けますよ。まぁ、見ていてください」

 

キラは自信あり気に言った。この言葉に何故か真耶は安心感を覚えてしまった。因みに、この気持ちは恋愛の気持ちではない。

 

『そろそろ、準備は終わった頃か?』

 

「ええ、はい。今丁度終わった所です」

 

『そうか………では、直ぐにラファールに搭乗しカタパルトにて待機。別命あるまで待っていろ』

 

「了解!!」

 

キラは千冬に命じられラファールに搭乗した。そして、システムがグリーンになるとキラはカタパルトがある場所まで歩いて行く。

 

『カタパルトに接続を確認。システムオールグリーン。ヤマトに譲渡する』

 

「判りました………キラ・ヤマト、ラファール、行きます!!」

 

キラの掛け声と共にラファールは射出される。それと同時に、楯無も出てくる。

 

〔敵機を確認。ライブラリーはミステリアス・レイディー。特殊武装あり〕

 

キラの前に文字が出て来るが、キラは無視して戦闘開始まで待つ。楯無も同じく、待っている。そして………

 

『両者の登場を確認。これより更識楯無対キラ・ヤマトによる模擬戦を開始する。両者………始めっ!!』

 

その瞬間、キラと楯無は真っ向勝負に出た。楯無が操る『ミステリアス・レイディー』はガトリングを取り出し、キラに向けて攻撃する。しかし、キラも黙って撃たれる気は無いので、方向転換してガトリングの雨から逃げる。そして、キラも反撃でアサルトライフル『ガルム』で楯無に向けて攻撃をする。しかし、この攻撃は簡単に回避されてしまった。

 

「中々やるわね………でも、これでは逃げれないでしょう!!」

 

楯無がそう言うと、両肩に装備されているナノマシンが起動し、分離する。そして、分離してナノマシンは楯無そっくりになった。

 

「これは!!?」

 

キラは急に楯無が三人に増えた事に驚いていた。

 

「「「ふふふ、驚いたかしら? これが私の専用機『ミステリアス・レイディー』の特殊武装『水分身』よ」」」

 

三人の楯無が同時に言うので、どれが本物か判らなかった。

 

「でも、分身体であれば消えるはず!!」

 

キラはそう言うと、ガルムを分身に向けて攻撃していく。しかし、分身は本物そっくりに攻撃を回避していく。しかし、キラは諦めずにガルムと新たに取り出したアサルトライフル『ベルム』の二丁を使い、攻撃を行っていく。そして、漸く一体の分身を破壊する事に成功する。

 

「そろそろ終わりにしましょうか?」

 

楯無はそう言うと分身を全て消した。そう、二機とも消えたのだ。

 

「ッ!!? 何処にいる!!」

 

キラは周りを見るが、何処にも反応が無い事に疑問を抱く。しかし、何時の間にか周りが白くなっていくことに気付いた。

 

「ねぇ、ヤマト君。このアリーナ内ってさ、少し湿度が高いとは思わない?」

 

「ッ!!? まさか!!」

 

楯無の声に反応してキラは上空を見上げる。そこには湿気が全く無いところで待機している楯無の姿があった。

 

「これで終わりよ!! クリアパッション!!」

 

この瞬間、アリーナ内は水蒸気爆発が起きた。




誤字脱字、感想、指摘がありましたらよろしくお願いします。


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