【非公式】 ダンガンロンパⅤ2   作:九星

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注意事項です。
※この話はダンガンロンパV3の一部のネタバレを含みます。ダンガンロンパV3をクリアしていない方で、ネタバレが嫌な方は見ないことを推奨します。
・グロくはないと思いますが、一応R-15です。
・この話は【非公式】です。
・プロローグを何回かに分けて投稿します。またその先もそのようになる予定です。

・≪pixiv≫に上げているものと同じものです。また、キャラクターと地図は≪pixiv≫にて上げています。


【非公式】ダンガンロンパV2 prologue3

???「フハハハハハハハハハハハハ!!!」

天海「うおっと」

 俺達が武皐君と別れて歩いている最中、すぐ横を何か小さなものが通り過ぎていった。

???「っとと。通り過ぎちゃった」

 キキッと止まった少女は歩いて俺達の所に戻ってくる。

???「君たちが渚が言っていた人達だね」

 近くに来るや否や顔を覗きこんでくる。さっきからこんな感じが多い気が・・・。

???「うんうん、君等映像映えしそうだねぇ。ところで二人でなにをしていたの?」

鏡崎「ここの、探索かな」

???「ふぅん、そうなんだ。つまんない」

 俺達はこの娘に何を期待されていたのだろう・・・。

天海「ところで、名前を聞いてもいいすか?」

 

???「はいはーい!狩眞は野絽岐 狩眞(ノロギ カルマ)!”超高校級の映画監督”なのだー!」

 

野絽岐「監督兼カメラマンをやっているよー!その方が指示を出す手間が省けるし、思った通りの映像がとれるんだ。えっへん」

 

野絽岐「さらに、海外でも絶賛、自分でも諸王さんするほどの腕前で、撮った映画は皆が泣いちゃうほど感動しちゃうんだ」

鏡崎「自賛しちゃうんだ・・・」

天海「映画を観た全員が泣くなんて軽くホラーっすね」

野絽岐「えへへ~、狩眞すごいでしょ!ホメて、ホメて~」

天海「ところで、急いでいたみたいですが、大丈夫なんすか?」

野絽岐「ん~?大丈夫だよ。ま、狩眞はもう行くね~」

野絽岐さんは走り去ってしまった。

やっぱり、似たような人がいた気が・・・。

 

 

???女「困りましたわね・・・」

 ロビーに戻ってくる。と青色の髪を後ろに1つでまとめた少女と、金髪の男性が話し合っていた。行こうとすると急に物陰に引っ張られた。

鏡崎「あの男の人、外国人じゃない?」

 小声で鏡崎君が言う。

 見ると確かに彼の金髪は地毛っぽいし、目も碧眼だった。

鏡崎「ボク、英語話せないよ・・・・」

天海「あはは、大丈夫っすよ。俺は話せるんで。よかったら通訳もしますし、それにあの女性は日本語を話していたみたいなんで」

 俺は鏡崎君を連れて2人の所へ歩いた。

 

天海「ちょっといいすか?」

 普通の人と会うより一層、鏡崎君の警戒心が強くなっていることが、捕まれる腕から伝わる。

???女「えぇ。何かご用ですか?」

天海「今、自己紹介して回っているんすよ」

 

???女「あら、そうなんですか。わたくしは”超高校級の歌手”の仲 奏葉(ナカ カナハ)と申します。以後お見知りおきを」

 

天海「へぇ、超高校級の歌手っすか」

仲「えぇ。最初は動画投稿サイトに歌っていた動画を上げたのです。それからいつの間にか、メジャーデビューをしていました」

 

仲「幼い頃は森に入っては歌って、気が付いたら日が暮れて・・・よく怒られていた。というのが起源なんですけど」

天海「意外とアグレッシブなんすね。動画を投稿しはじめたのはいつ頃なんすか?」

仲「中学校時代です。友達に誘われて、俗にいう”うたったー動画”というものですね」

天海「もし、今度機会があったら聞かせてほしいっす」

仲「えぇ、もちろん。・・・あの、ところで」

 

仲「天海君の後ろにいる彼はどうして怯えているのですか?」

天海「あぁ、それは」

???男「十中八九、私の事でしょう。このなりだから、この国の人には怖がられますが、言語は大丈夫です」

 

???男「申し遅れました。私は”超高校級のディーラー”、ヨハネス・ベルシュタイン。気軽にヨハンと呼んでください」

 

ヨハン「君も・・・えっと」

鏡崎「鏡崎・・・橙榎、です」

ヨハン「鏡崎君、怖がらないでください」

鏡崎「・・・すみません」

鏡崎君は俺の腕から手を放し、横に立つ。過去に外国人と何かあったのだろうか?

 

天海「高校生のディーラーなんすか?」

ヨハン「そうです。私は元々ヨーロッパ出身なのですが、今まで世界のあらゆる国のカジノでディーラーを務めていました」

鏡崎「過去形・・・だよね?」

ヨハン「それについては秘密です。まぁ、ゲームでの不正には人一倍厳しいと言われるのは今も昔も変わりはしないのですけどね

天海「・・・・不正をしたらどうなるんすか?」

ヨハン「・・・さぁ?」

ヨハン君の笑顔は(かげ)った。

鏡崎「怖いよ・・・!」

ヨハン「なんてね。見合った罰を下すんですよ」

 

天海「ところで先ほど、お二人は何を話していたんすか?」

仲「それはですね。わたくし達にとって致命的な事が、この場所にあったのです」

ヨハン「私はカジノ、仲さんはステージがここには無いのです」

 

それは致命的なのか・・・?

 

鏡崎「でも、どうしてカジノとステージがあると思ったの?」

確かに、こんな豪勢な場所ならあるかもしれないが・・・、この国にカジノはまだないはずだ。

ヨハン「ここは船内だからです。おそらく豪華客船かと」

天海「・・・どうしてそう思うんすか?」

仲「2階から、デッキに出る事ができるのです。もしよろしければ行ってみた方がよろしいかと」

天海「そうなんすか。ご親切にどうも」

仲「いえいえ。・・・ではわたくし達はもう少し例のものを探してきます」

ヨハン「そうですね」

 

彼らの才能には確かにカジノやステージは必要でも、そこまでする事なのだろうか・・・?


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