インフィニット・デカレンジャー~クールで熱い戦士たち~   作:憲彦

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殆ど会話だけで進みます。誰と話しているかはすぐに分かりますよ。

……会話していると言って良いのかは分かりませんが……。

まあ、ゆっくりしていってね。


約束

『アッ!来た!』

 

「悪いな。道が混んでてな。いつもよりも遅れてしまった。」

 

『ううん。毎年来てくれてるもん。気にしてないよ。』

 

「今年はちゃんと萎ませずに持ってきたぞ。花。」

 

『あ~。去年萎ませちゃったもんね……。って!?これ私の好きな花じゃない!?』

 

「すまんな。お前の好きな花、なんか売り切れてた。珍しいこともあるもんだな。俺以外行かない様な花屋なのにな。来年は持ってくるよ。もしかしたら来週辺りに龍馬が持ってくるかもな。」

 

『もぉ~。来年は必ず持ってきてね。』

 

「飲み物と菓子はお前の好きな物だぞ。お茶と和菓子。」

 

『やった~!!今年もありがとうね!1年に1回の楽しみだよ!』

 

「ハハハ。……もう随分とお前とは酒を飲んでないな。」

 

『そりゃあ。司君バイクで来てるもんね。飲んだら帰り飲酒運転になっちゃうよ。』

 

「来年はホージーにでも送ってもらうか……。」

 

『それじゃあホージーが可哀想だよ……。』

 

「あぁそうだ。一夏の事なんだが。」

 

『司君の弟さん!どうしたの!』

 

「最後までお前に言えなかったんだが……、アイツ、弟じゃなくて、俺が弟だと思ってるだけなんだよな。勘違いさせたまんまだったな。」

 

『えぇ!?もっと早くに言ってよ!』

 

「まぁそれはどうでも良いんだが、アイツ、今年SPDの入隊試験に合格したんだ。特キョウ試験もクリアして一緒に働いてるよ。」

 

『スゴい!!本当に合格したんだね!!』

 

「今年1年。まだ半分くらいしか終わってないのに、もう1年過ごした気分だよ。色々ありすぎてな……。お前に話すネタは尽きないんだけどな。」

 

『え?何があったの?』

 

「まずは、俺がまた学生になったな。IS動かしちゃってな。一夏と一緒に。」

 

『それは大変だったね……。』

 

「ISの暴走に巻き込まれるは、死にかけるは……。今思えばまともな思い出が無いな。」

 

『あぁ……。まさか約半年で普通の人の10年分位のイベントを受けるなんて……。』

 

「そう言えば、あの3人を覚えてるか?織斑千秋、織斑千冬、篠ノ之箒。覚えてるか?」

 

『あぁ、束さんが余り良いイメージを持ってなかった人達。珍しいから覚えてるよ。』

 

「あの3人な。SPDの任務妨害やらで身柄を確保されたが、リサの元で現在更正中だ。」

 

『え?あの人の元で?大丈夫なの?』

 

「街人Aから城の兵士B位までの強さになったって昨日連絡があったな。レベルは5から動いてないみたいだけどな。だが、邪念がだんだん消えてる様だ。打倒俺や一夏を目指しているとか何とか。」

 

『その例えは良く分からないけど、取り敢えず生きてるみたいだね。』

 

「ブレスロットルも破壊されたけどな。」

 

『大丈夫なの?それ。』

 

「破損が酷かったから廃棄処分になった。予備があったから良かったけど。」

 

『なんか、本当にとんでもない事があったんだね……。他には何があったの?出来ることなら普通の思い出が聞きたいんだけど……。』

 

「他には……。あぁ娘が出来た。血は繋がってないけどな。俺の事を父親と慕ってくれるんだ。写真見るか?」

 

『え!あるの!見せて見せて!!』

 

「ん。真ん中の子だ。銀髪の眼帯。ラウラって言うんだ。右にいるお前ソックリなのは、コイツが母親と慕う人。名前もお前と同じ真耶だ。性格もソックリだぞ。本当、初めて会ったときは驚いたよ。」

 

『そりゃあね。私だって驚いたよ。こんなに似ている人が居るなんて思わないもん。』

 

「一夏と龍馬には彼女が出来た。写真は無いけどな。」

 

『龍馬君に!?今度会わせて!』

 

「次は一緒に来るから会うことになるかもな。……そろそろ帰るか。」

 

『えぇ~。もう?ん!』

 

「新しい仲間や、家族が出来た。ここでもう一度約束させてくれ。俺はもう二度と仲間を、家族を死なせない。必ず守りきって見せる。だから、天国だろうと何処だろうと構わない。見ていてくれ。じゃあな。またまた今度な。」

 

『もう。子供じゃないんだから。頭撫でないでよ。……天国なんて遠いところからなんて見てられないよ。何するか分からないもん。だから、ここでずっと見てるよ。司君が何をするか見せてね。』

 

「ん?気のせいか……。」

 

司が戦う理由。それは過去の罪を清算する為ではない。たった1人の、大切な女性との約束。小さな約束だが、鉄の鎖よりも硬い。司が絶対に曲げない約束だ。

 

「さてと。行くか!」




と言うわけで!今回でこの作品は終了と成ります。あの3人の事やもう少しやりたいことがいくつかありましたが、ここまでとします。

司のその後、一夏達の歩む未来は画面の前の皆さんにお任せします。

今まで、この作品にお付き合い下さり、誠にありがとうございました。

次回作は……またISで行くか、前回書いてた小説の劇場版的なヤツにでもしましょうかね。

気長にお待ち下さい!

次回作もお楽しみに!感想もよろしくね!

会話だけで読みにくくてすみません。

あっ、次回作も今回同様にタイトルの募集などを行います。その他リクエスト等もいつでも受けております。メッセージなり感想欄なりを使って送ってくれるとありがたいです。

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